本読む馬鹿が、私は好きよ。
その3:宮部みゆきを読む人々。

切なさをかみしめる『火車』


ほぼにちわ。もぎカエルです。
あまりのメールのイキオイに、
こりゃ、ばりばり更新してかないと、
みんなにおいつかないぞ!とおもって、
せっせとページをつくるのであります。

今日は、いちばん投稿がおおかったタイトル、
そして、最初によむのにいいらしい『火車』への
メールをご紹介して参りましょう。
(これを、「ひぐるま」といって、冷笑されました。)


火車新潮文庫
宮部 みゆき (著)
価格: ¥857
ISBN: 4101369186

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
まず、「火車」
これはすごい。消費者金融で家庭崩壊した女性が、
同世代の女性を殺してその人に
なりかわってしまおうとする…
という一見残酷なお話であります。
ただ、その女性「新城喬子」さんのことを考えると、
ひたすら切ない。
嫁ぎ先に離婚されるまでの過程とか、
新しい婚約相手の前から姿を消す時の気持ちとか。
宮部作品の良さは、登場人物みんなに
温かい目が向けられていること。
火車はそれが最も顕著に出た作品だと思います。

aphasia/きえまま

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
私は何と言っても「火車」ですね。
この本で初めて宮部さんと遭遇したわけですが、
未だにこの本の衝撃を引きずったまま、
彼女の作品をよんでいます。
たしか帯のコピーが
「ほんのちょっと、幸せになりたかっただけなのに」
だったと思いますが、人間みんな、
こんな気持ちできっと生きてると思うし、
そこからどんなふうになるのか、
いいのか、悪いのか、考えながら、
感情と闘いながら生きてる…
そんなことを教えてもらったような気がします。

たけぶー

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
はまったのはやはり有名な「火車」です。
「模倣犯」にも言えることですが、
時代の半歩前をぴったり
描き表していられるということがまずすごい。
読んでいるとついテレビの
ニュースチャンネルに合わせたくなる。
何故(小説の中の事件を)報道していないのか?
と考えてしまって
ああ そうだった、
おはなしだったんだ・・・と
我に返る
ほど。

kyoko

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
火車が一押しです。
カード犯罪の怖さ、他人になりすます女性の怖さ。。。
面白さをうまく表現できないのがつらいですけど
模倣犯はちょっと厚いしな。。という
宮部みゆき初心者は火車をぜひ!

Mariko

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
私のお薦めは新潮文庫の「火車」です。
宮部みゆきさんの本の中で最高傑作です。
内容のおもしろさはもちろんのことですが、
主人公の周りにいる人の暖かさを感じられる本です。
ひどい事件は起こっているけど、
人は鬼にはなれないことが
ひしひしと思われます。

蛇野 ヒワ子

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
何を読んでもハズレ無し。
”宮部節”に
ココロ打たれること請け合い
です。
それでもどれか一つあげるとするならば「火車」です。
大切なのは、“まっとう”に生きること。
宮部さんの小説にはいつも、
まっすぐに生きる人への応援が満ちています。
「火車」はそれを踏み外してしまった人の、
踏み外してしまった道筋をたどって行く小説です。
切ないんだよ。


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
同僚に「宮部さんのはもう一度読みたくなる面白さ」と
勧められて読んだらその通りでした。
宮部さんは
何度読んでもびっくりしちゃう
んです。
私が初めて読んだのは「火車(新潮文庫)」でした。
通勤途中で読んでたのに、電車の中で何度か
「えぇーー!」と声を出してしまうほどの
展開の面白さ意外さ。
ただ人を殺した殺されただけではすまされない程の
人物描写。ガツン!とやられました。


しーやん

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

本を読んでいて、
「なんでこの事件がニュースでやってないの?」
って現実と小説がまざってしまうほどの
面白さっていうのは、スゴイ満足感ですねえ。

次回は、短編集のなかの、人気の一話など
ご紹介の予定。

宮部さんの時代物についてのオススメなども
きいてみたいとおもっております。
メールをひとつ、よろしくおねがいします〜〜。

2002-02-22-FRI

BACK
戻る