本読む馬鹿が、私は好きよ。
その4:吉本ばななを読む人々。

何度も読み返す本。

ほぼにちわ。もぎ・カエルです。
現在は、5.5センチくらいある文庫本を
読み出してしまったので、
通勤がたいへん。鞄が重く難儀しております。
そして、夢中になってしまうので、良く乗り越してます。

さて、「吉本ばななを推す」の第2回は、
2冊の本をオススメさ!

なんだか、偶然にも
「読み返す」という言葉が入っている
メールが多くあったのでした。

では、最初は、
ハチ公の最後の恋人。

ハチ公の最後の恋人
中公文庫
吉本 ばなな (著)
価格: ¥457
中央公論社 ISBN: 4122032075

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私のおすすめは「ハチ公の最後の恋人」です。
私のまわりの人たちに聞いたら、
みんな自分にかさねて
すご〜くはまってしまう時があるようです。
私の場合はこれでした。
今、結婚して子供もできて5年ぶりくらいに読むと
昔読んだところとちがう所が
目について、ちがう本のようです。


akemi
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ばななさんがデビューした頃、私は高校〜大学生で、
「キッチン」「TSUGUMI」「哀しい予感」と、
必須科目のように読んだものの、それっきりでした。

それから10年後、旅先で偶然出会った高校生(男子)が、
「ばななはいいですよ!」と力説するのに感化され、
再び読み直してみたんです。
「・・・いい。」
あの頃わからなかった
「生きてゆく哀しさ」のようなものが、
今なら分かるような気がしました。

一番好きなのは、「ハチ公の最後の恋人」。
何度繰り返し読んでも、
初めて読んだときの気持ちが蘇って涙が出ます。

mari

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『時期をおいて再び読み返すと、
 前には、体験してなかった気持ちとかが
 いまだと体験済でわかるので、いと感動深し。』
と、ほぼ日スタッフでもつぶやいているものがおりました。

つぎは、
「アムリタ」


アムリタ〈上〉
角川文庫
吉本 ばなな (著)
価格: ¥544
角川書店 ISBN: 4041800048



アムリタ〈下〉
角川文庫
吉本 ばなな (著)
価格: ¥544
角川書店 ISBN: 4041800056

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私のお薦めは,「アムリタ」です.
2冊組の長編ですが,高校生のときに読んで以来,
何度となく読み返していて,
いつもふっと触れたくなる本です.
人の生きる意味,生きていくしんどさや孤独を,
力の抜けた文体で語っていて,
頭で考えてしまって立ち止まったときには,
「ただ生きている」ことの尊さを
思い出させてくれる気がします.
全部読んだ後には,
きっと心地よい充足感があるはずです.

やま
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「アムリタ」。
ばななさんの本はほとんど
そろえて持っているんだけれど、
これが一番何度も読み返している作品
ばななさんの作品に出てくる人は、
みんな家族や恋人を思う気持ちが美しい。
読むと、心に栄養をもらった気分になります。
今夜もこの本を読んで眠りにつこうと思います。
(図書館から借りてきた本が山積みになっているのに!)

うふる。

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「アムリタ」を推薦します。
吉本バナナ作品はテンポも程良く、
独特の空気感が心地よくて
いろいろ読み漁りました。
その中でもこの作品は特に、日々のだるさを省みて
もっとパワーを持ちたいと意識させられるものでした。
無意識の意識を再確認させられちゃいます。

shimo

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つぎに買うのは、「アムリタ」かな?
本屋さんにいってみなくちゃ。

さて、次回で吉本ばななさん特集も終了でございます。
(あ、もちろんまだまだメールは募集中よ!)

2002-03-03-SUN

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