本読む馬鹿が、私は好きよ。
その4:吉本ばななを読む人々。

そしてまた最初にもどる。

ほぼにちわ。日曜日ですね。
わたしは、このところ、夜に小説地獄にはまり
寝不足がちょっとばかり続いております。
しかし、眠るのが惜しくなる小説はあまりないと思うので
幸せと思うわけです。
みなさんは、いかがっすか?

さて、本日で「吉本ばななを推す」も最後であります。
そして、今日のオススメ本は
また初期の作品にもどってくるのであります。


「ムーンライト・シャドウ」であります。
単行本「キッチン」にも収録されてますが、
↓こちらにもあります。


吉本ばなな自選選集〈3〉Deathデス

吉本 ばなな (著)
価格: ¥2,000
新潮社 ; ISBN: 4106463032



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私は単行本『キッチン』の中の最後にある
『ムーンライト・シャドウ』が、
ばななさんの作品の中で、いっとう好きです。
すべての作品に共通する、
「死ぬことと、生きること」つまり、
人という存在そのもを
作品のなかでさらりと描いてしまう、
吉本ばななという作家のすごさだと思う。
春先になると、
どうしても
『ムーンライト・シャドウ』が
読みたくなります。

また今年も、読み返すことでしょう。

中島ゆかり
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初めてよんだ時から、もう、十数年がたつけれど、
わたしは、それを
初めて読んだときの気持ちを、
まだ忘れられないでいます。

あるわけのない物語を、素直に信じさせてしまう力。
「ものがたり」の、本当の力を、
つよくつよく感じる一作。
この小説に出会ってしまったから、
わたしは、きっと、
一生彼女の小説を読み続けるでしょう。


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やっぱり一番は『キッチン』に収められてる
「キッチン−満月−ムーンライトシャドウ」
の一連のモノだと思うんですけど、
吉本ばななの小説って、
季節の匂いがするんです。

椿
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愛する人を亡くすというのは
こんなに言いようが無く寂しいことだったと
「ムーンライトシャドウ」を読んで思いました。
ラストは渇いた心に
水がしみこんでいくようでした。


関 美奈子

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吉本ばななさん特集、
これにて終了でございます。

そうか、春になると読み返したくなる、
ということだったら、今がその季節ではないかっ!!
我も読むべし読むべし。

2002-03-10-SUN

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