本読む馬鹿が、私は好きよ。
その5:京極夏彦を読む人々。

お手軽さなら、この本を。

ほぼにちわ。もぎ・カエルでございます。
今回で「京極夏彦を推す」も最終回でございます。
いかがでしたでしょうか。
これを機会に読んでみたよ、なんていう方がいらしたら、
また感想なぞをお送りくださいませり。

さて、なんだか、本末転倒のようでありますが、
最初の一冊にベスト、というやつらしいですよ。
今回のオススメは。
図書館や本屋さんにいって、
その分厚さに閉口してしまった方は、
こちらからどうでしょ?


巷説百物語
京極 夏彦 (著)

価格: ¥1,900
単行本 - 511 p (1999/08/01)
角川書店 ; ISBN: 4048731637

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最初の一冊なら、「巷説百物語」がオススメです。
知らない間に物語に引き込まれ、
あれよあれよと読みすすみ
気が付けばスッキリとした心持ちで
読み終わっているのです。
ジャンル分けしたら、どこに属するのでしょ
う・・・やはりミステリかな?
個人的には、京極堂(妖怪)シリーズが大好きですが、
あの厚さはやはり抵抗あるという方が多いですね。
でも、このシリーズも読み始めれば、
そんなに長く感じないですよ。
一冊手に取れば、
そこから先は欲求に任せて読破してしまうことでしょう。

保科明美 
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手当たり次第に薦めてる京極夏彦。
しかし皆どうしても
あの鈍器にも為り得るほどの分厚さに
諦めがちのようです。
そんな方への私のお勧めは「巷説百物語」シリーズです。
京極初心者の方に安心のハードカバー。
乱丁しづらいので
慎重に読む必要はありません。
やはり多少は分厚いのですが
「妖怪」シリーズに比べたらまだまだ読みやすいと
思います。言葉も幾分易しいです。

=肴=
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中身はシリーズにはなっているけど
総て一話完結の短編なので、
初心者さんや時間のない人でも、
一話ずつ安心して読めます(笑)。
短編でも京極先生ならではのトリックも
ちゃんと生きてるし、
ビジュアライズな表現も健在です。
人情モノが好きな人には是非呼んで欲しい一冊。
「京極堂」の登場するシリィズが
「妖怪を暴くもの」だとしたら、
「又市」の登場する「巷説百物語」シリーズはまさに
「妖怪を生み出すもの」。
京極先生の作品にハマって来た方なら、
京極堂と逆の事をする又市の論理は、
京極堂シリーズの展開の仕方と比較してみても
楽しいですヨ。

りんの。
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さて、では最後に、京極夏彦さんの
ホームページをご紹介しておきましょう。
↓こちら。
http://www.osawa-office.co.jp/

2002-03-24-SUN

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