本読む馬鹿が、私は好きよ。 その10:山田詠美を読む人 |
愛と、ものの見方と。 ほぼにちわ。 この原稿を書いているのは、 実は金曜日の晩なのですが、 夜遅くまで開いている六本木の本屋さんにいって、 週末に読む本をしいれてきたところ。 (ところで街には、 にわかベッカムさんがたくさんいました。 やけ酒を飲みに来たのではないか、と。) さて、そろそろ、 「山田詠美を推す」も終わりでございます。 次回のオススメしていただきたい作家の方は、 スクロ〜〜ルすると一番下にございますので、 ひとつ、メールをお願いいたします。 では、「山田詠美を推す」です。 まずは、タイトルだけで敬遠されそうだけど、 そんなことは絶対ない、という。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ タイトルで誤解されやすいんですが、 私は断然 「ひざまずいて足をお舐め」を推します。 主人公ちかと忍ねぇさんの様々な会話が 今までの世間への目線を すこ〜し (角度でいうと3度くらい?) 変えてくれます。 高校生とかじゃなくって社会人の方にオススメ。 ムカつく上司にたいしても ちょっとだけ優しくなれるかも? ま,物ごとには色んな見方があるんだぞ,って事で。 (サヤカ) 「ひざまずいて足をお舐め」いいですよ。 小説を読み返すことってあまりしないけど、 これは何度も読んじゃいました。 主人公のちかの言葉を友だちと 話しているような気分で読んでいる。 読むほどに好きになっていく。 そんな感じです。 (Nacieku) 山田詠美の初期の作品が特に好きで、 中でもとりわけ繰り返し読んでいるのが 「ひざまづいて足をお舐め」 タイトルも抜群にいいが、主人公のちかと しのぶ姉さんの視点が、それまでの小説にないくらい 率直で正直で哀しくて 希望があって。 今まで何度読み返したか、わからない。 簡単な会話の中にそこはかとなく漂っている真実が 痛いくらいに胸にささってくる。 (Jazz) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 次はこれまた、 「らしい」小説。 とかいてしまうと良くないかもしれないけど。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 私は「アニマルロジック」を推しますっ。 美しく、強い主人公ヤスミンの スタイリッシュでシンプル、 華やかでいてどこかもの 悲しくもある生き方。 ヤスミンにかかわる全ての人の、 傲慢さや、かわいらしさ、強さ、弱さ。 読み終わった時に、愛だ! と無条件で感じる事のできる作品です。 (kaula) ぶ厚〜いので、初めての人はひるむかも知れないけど、 それでもあえて『アニマル・ロジック』を! 女を平気でレイプする男や、良識ある金持ち、 愛しすぎてダンナと寝られなくなった女、 ゲイのカップル、ティーンの異人種カップル、 スラムに住む少年etc…。 (主人公の)ヤスミンを取り巻く人物は、 嫌なヤツも素敵なヤツも多種多様なのに、 不思議と全員自分と重なるところがあるんです。 だから、物語であるにもかかわらず 全ての人物たちが私にとってはノンフィクション。 差別や嘘、しがらみ、良識、偽善、愛憎、生死。 全ての渦中に生きながらそれらから完全にfree! そんな奇跡に、ラストは何度読んでも涙が出ます。 私が死んだら、 絶対一緒に棺桶に 入れて欲しい1冊です。 (八木優子) 主人公のヤスミンは、超カッコイイ黒人女性。 彼女を取り巻く様々な人々。 黒人、白人、黄色人種、男、女、 ゲイ、大人、子供・・・・・・ ありとあらゆる人種が登場するけれども、 結局はみんな同じ様に、 愛し愛される人間であるということ。 わたしはこれを読んで、 自分の恋愛にも自信が持てました。 そして初めて読んだ時、 通学電車の中で、少し泣きました (よしぞう) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 棺桶にまでつれていくほどか・・・。 そりゃ、よんでみなくちゃだな。 では、↓こちらも、よろしくおねがいしま〜す。 |
第11回は、
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2002-06-23-SUN
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