本読む馬鹿が、私は好きよ。 その12:高村薫を読む人 |
今日は、てんこ盛りで最終回。 ほぼにちわっ。 毎日、とても暑くて、いやですねえ。 次回の作家の募集もしちゃいましょう。 スティーブン・キング以来、 外国物をあつかっていないので、 次回は、 【ジョン=アーヴィング】 といたしましょう! 代表的なものは、 ・ガープの世界 ・サイダーハウス ルール ・ホテル ニュー・ハンプシャー なんかですね。 最近は、 ・ピギースニードを救う話 ・オーエンのために祈りを などあります。 そして、 ・第四の手 という新刊がでたばっかりです。 なんだか、映画になったものが多くありますねえ。 (メール募集詳細は、ページの最後の囲みにありますよ。) では、頭を切り替えまして。 「高村薫を推す」です。 まず、最初は、
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ これはデビュー作ですが、 これがデビュー作なのかよっ!と驚いてしまいます。 金塊強盗の話です。 銀行強盗じゃなくて、 金塊強盗ってのがまた良いと思いませんか? 登場人物も味があって良いです。 おすすめでーす。 (すまいるまりこ。) 私のおすすめは「黄金を抱いて翔べ」です。 もう夢中になって読んだ後で、 どうしてこんなに引き込まれたのだろうと考えました。 これって多分、 女の人が男の人に対して 夢見る 全ての理想みたいなものが、 ぎゅぎゅぅっと詰まっているからだと思います。 友情、欲望、駆け引き・・・もう全部がピュアです。 一種の恋愛小説みたいな気分で読みました。 (みくに) これこそ推理小説!これぞ悪漢小説! 何はともあれ読んで下さい。 とにかくこの人、日本人離れしています。 特に、ミステリーは海外ものしか読まないという人、 ぜひ読んでください。 読んだ後、何かとても 悪いことをしたくなる かもしれません。 ps、大阪で、小説の舞台となった場所を訪ねました。 マンホールの配置まで小説とそっくり同じで驚きました。 (Kousei) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ そうです、前回のこのページの原稿を書いていたときに よんでいたのが、実はこれです。 本当に、よんだ後に、 目つきの暗い人物などを演出してしまいました。 それにしても、マンホールの配置まで そっくりとは! では、お次は、
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ この作品は他の合田モノ同様に 警察小説と言えない事もないのですが 寧ろ,男二人女一人の駆け引きと, 一人の男が自身に抱いた疑心暗鬼が膨らみ 暴走するまでを描く物語としての性格が強いです. これらの男女間の温度,男の中に溜まっていく どす黒い熱を表現する小道具 (寸法的には大道具)として 男の勤める鉄鋼所の溶鉱炉が文中に配置されています (この溶鉱炉内の鋼の色がタイトルに繋がるのです). ひとことで表現するなら 非常に暑苦しい小説です. 本作は,是非ともこれからの時期 熱帯夜などにエアコンも扇風機もつけず この作品に一貫して流れる じくじくとした湿っぽい熱さと暑さを体感しつつ 読んでいただきたいものです. (ひつじ) これを読んで「照柿」という色、初めて知りました。 所謂「合田シリーズ」の長篇2作目ですが、 真夏の、うだるような暑さが漂っています。 頭が溶けそうな暑さを、 より共感しながら読めるので、 これからの時期に読むのをお勧めします。 もちろん冷房をきった部屋で、 じっとりと汗ばみながら 読んで戴きたい。 ただし、読了後はしばらく倦怠感がぬけませんので、 あしからず(苦笑) (poussin) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ いや、じゃあ、これからのあっつい季節に ぴったりじゃありませんか。 高村作品は、どうも、読後感が、 なんというか、だる〜い気持ちになって、 はまりますねえ。 どうも、現実の生活にも、雰囲気を引きずるような。 では、最後に 『李歐』。 こちらは、「我が手に拳銃を」という作品を 大幅改訂してできあがった作品とのこと。 『照柿』を推薦してくださったひつじさん曰く、 よみくらべてもおもしろいよ〜。とのことです。
「李歐」マジいいです!! 私の中で、李歐のイメージは 金城武+松田優作÷2なんですが・・。 女性の作家でこんなに骨太な文が書ける人って いないんじゃないかな〜。 圧倒的筆力とでもいいましょうか。 すべての場面、映像が浮かんでくるんですよね。 これアメリカとかならすぐに映画になると思う。うん。 (ベッ噛む) 何を読んでもおもしろいのですが 最初のおすすめは「李歐」がいいかと。 これは割にさわやかな方面のものです。 わたしはこれで高村薫を知ったのですが 本当に本当に「李歐」が かっこいいのですよ。 びっくりしますよ。しびれてしまいます。 女の人に是非是非おすすめ。 (しゅしゅ) 高村薫さんなら絶対に『李歐』です。 氏の作品は大好きでいくつか読んでいましたが、 この作品にはぶったまげました。 息もつかせぬ展開、 聞いたことも見たこともない世界だけど、 どっかにあると信じられるストーリー性。 作者が女性だとは思えないほどワイルドな作品です。 しかし、実は同様の 男性のハードボイルド系の作家には 書けないだろう女性作家らしいこまやかさにしびれます。 特に李歐の描写は 絶対彼に惚れ抜いている高村氏だからこそ 書けるものだと思います。 李歐のしたたかさ、しなやかさ、 暴力性、冷徹さ、そして人間性、 本当の意味のセクシーさを持った主人公に 是非この本で出会ってください。 読んだ後深い思いにとらわれること請負です。 (S.U) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ああ、こちらも、読んでみましたが、 カッチョイイ若い男のお好きな方、 本当にオススメであります。 あなたが、何人人を殺していようが、 嫁にしてくれ、とさえ思う所存です。 では、「高村薫を推す」はこれにて終了! 次回は、「ジョン=アーヴィングを推す」で 参ります〜〜。 皆さまからのメール、死ぬほど待ってます。 |
第13回は、 |
2002-08-01-THU
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