本読む馬鹿が、私は好きよ。

電車のなかで本を読んでいる人を見つけると、
何を読んでいるのか知りたくなります。
自分は読んでなかったけれど、
たくさんのファンのいる作家については、
「どういうふうにおもしろいの?」って聞いてみたい。
読みたい本が増えるのって、うれしいことだから。

どうぞ、この作家をよく読んでいる読者の皆さんは、
「ほぼ日」の読者に、そのおもしろさを伝えてください。

まずは、司馬遼から攻めるべし。

ほぼにちわ。
日曜日の『新選組!』はみなさん
ごらんになりましたか?
今日また、オフィスのそこここでは、
「メガネノオカッパ」「オダギリ」「平助」「トシちゃん」
など、役名から、あだ名、そして、俳優の名前が
ごちゃごちゃになって乱れささやかれているのでしょうか。

申し遅れました、丁髷小説をこよなく愛する
モギモギコでございます。
「『新選組!』withほぼ日テレビガイド」
の女子部にいるモギコとは、
脚色されてはいるものの、同一人物でございます。

金曜日に、こちらのページを更新して、
メールを募集してから、
じゃんじゃんとメールをいただき、
「便乗企画」さまさまでございます。

ちなみに、このページは、本日にも
グランドフィナーレを迎えようとしている
アテネオリンピックコンテンツ、
「昨夜、オレは観た!」のように、
「どぼん」制度はございません。
ただ、一回紹介された書籍は、
二度と俎上に上がることは無いという、
甚だ思慮浅く、無粋な制度を取っておりますので、
オススメするぜ!というときにゃ、
いままで紹介されてない本を、
われこそは!とお送りくださいね。

と、前置きはそのくらいにして。
一丁いってみますかね。

『新選組を知るならこの一冊!』

第一回目は、こてぃら↓。

燃えよ剣 (上巻)
価格: ¥700 (税込)
出版社: 新潮社
ISBN: 410115208X
燃えよ剣 (下巻)
価格: ¥660 (税込)
出版社: 新潮社
ISBN: 4101152098



=
新撰組のこと、土方歳三のこと
初心者の私にも
最も判りやすかった
のは、
「燃えよ剣」司馬遼太郎です。
(シュウママ)

=
これですよ。これ!!
読んだら80%土方さんに
恋をしてしまうという乙女本!!!
惚れずにいられるか!
泣かずにいられるか!!
感動せずにいられるか!!!
乙女なのに、男泣き間違いナシ!

私のバイブルです。
(をとめ)

=
ひとりファミレスで
嗚咽をこらえ
鼻水をたらしながら
一気に読みました。


「竜馬がゆく」以来の衝撃でした。惚れました。
喧嘩の天才、頭の回転が早いけど、
心の中は下手な俳句をひねるのが好きな感情型で、
モテたにも関わらず、本当に惚れた女には不器用。
いろんなギャップを感じさせる人間味と
最後まで諦めない強さが魅力的で。
ひとついえば、それまで新選組といえば近藤勇、
という時代に一石を投じたであろうこの作品、
土方を輝かせるためか、
あまりに近藤がバカ丸出しな設定…。
この作品ではじめて新選組に触れた私は、
土方ともあろう男がなぜに命を賭けた
男なのかがさっぱり不明という哀しい描かれ方でした。
今思えば、土方が惚れた男なんだから
もっと魅力ある男として描いてほしかったと思いますが、
司馬先生自身もこの作品が
それまでの近藤人気を一気に覆すほど
の影響力をもつとは思わなかったのかもしれませんね。
(みき)

=
オーソドックスすぎてすみません。
でもいい!これはいいですよ!!
「燃えよ剣」(司馬遼太郎 著)!!!
これを読んで土方に惚れぬオンナがどこにいる!!
ちなみにドラマの中で
私がいちばん好きなのは山南さん。
(矛盾してない?)
山南さんは「燃えよ剣」の中では、
主人公土方と気が合わない
(というか仲ごっつ悪い)役なので
結構ヤな奴なのですが
沖田の視点で書かれている部分だけは
いい人です。

ドラマの山南さん度が高いです。
ていうか本の紹介というよりは
山南さんについて語ってるだけじゃんワタシ。
実はそれまで司馬さんの本を読んだことが無くて、
カタイんだろうな〜と勝手に思っていたんです。
ところがどっこい!
会話文が多くて、

しかも活き活きとしてるんですよ!
サクサク読めちゃいますよ!

しかもその会話文が
ドラマの中の土方の声で、
沖田の声で、近藤の声で
脳内再生されるのです!!
(注:ファンのみ)
さらに
「ドラマではこういう
 語尾じゃあないよなーこの人は。」
とか思うと
語尾が脳内修正されて聞こえてきます!!

(注:マニアのみ)
あ、また論点がずれた。
とにもかくにも
とても読みやすくて、

なおかつおもしろい本なのです。
すみません、肝心なところで語彙が貧困すぎ…。
(メグモン)

=
いや、もうこれ以外ないでしょう。
三谷さんの脚本も、
これがベースになっているんだと
思い込んでいる自分に
今気が付きました。
男の華の部分を存分に見せてくれますし、
細かな史実がふんだんに
撒かれているところも
GOOD。

しかし、ドラマだと、
普段あまり顔の見えない登場人物たちまでもが、
確固たる輪郭を持ち、
立ち生きているので驚いています。
視覚に訴えるものの強さってすごいなあって思いますし、
各人の個性が存分に出ている脚本も
すばらしいと思います。
燃えよ剣と三谷脚本
ですかね、お勧めは。
あれ、最初と意見が微妙に違ってしまいました。
(ちい)


=
燃えよ剣です。司馬先生です。
もうこれしかありません。
土方さんがかっこいいんです。
もう20回以上
読み返しちゃってます。

ほかの作家の方の本を読む気がしません。
テレビの方を見ている方々は、
これを読むと「近藤勇が勘違いキャラ」であると
感じるかもしれませんが、それでいいんです。
理想派近藤と現実派土方の絶妙な間の掛け合い、
愛すべき隊員達、淡々とした熱さ、白熱する剣劇、
もうほかに取って代わるものは無い!!
しかし、どんな本を読んでもたいがい
「沖田は美形」ですねぇ。
ちょっと調べてみたのですが、
どうも沖田総司は「ヒラメ顔の優男」
つまり結構不細工だったようで・・・。
(o)


沖田総司は「ヒラメ顔の優男」!
こちら、ほぼ日では、
明治になってからの斉藤一のヘアスタイルが、
Mr.スポックであることに驚愕。
って、そういう話ではなくて。

わたくし、『燃えよ剣』は実は、
先週の日曜日の放映後に読み始めてしまって、
結局、止めることができなくって、
朝までに読破してしまいました。
で、 59(号泣)。
今思うと、一気読みはもったいなかったと
後悔しきり。
上下間あわせて、1,430円はお買い得っすよ。
奥さん!
で、「燃えよ剣」の手に入り易さですが、
☆☆☆☆★ってなところですかね。
大きな書店でなくても、
遭遇率は高いと思われます。
さらにいうと、実家のある、
うすらさみしい郊外の駅前のプチ書店にも
あったくらいです。
(店主が、幕末派かどうかは未調査。)
レッツ・ゴー・アンド・ゲット・ゼム。

ささ、みなさん、
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大変助かります!

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2004-08-27-FRI

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