本読む馬鹿が、私は好きよ。

肝冷やす本、各種あります。

ほぼにちわ。
本、読んでますか。
肝、冷やしてますか?
ワタクシ、はっきり申し上げまして、
肝は小さい方でして。
怪談とかは、はじまると逃げるほうですし、
ホラー映画などは、滅相もございません。

自らもって、積極的に読めるのは、
↓こちらが限界です。じつは。


百物語 新潮文庫
価格: ¥860 (税込)
出版社: 新潮社
ISBN: 4101149135


=
日本の古い言い伝えの怪談でしょうか。
遺伝子に組み込まれた怖さです。
すごく怖いのに
何だかなつかしく切ないのです。
こわせつない。

物の怪は今より人に近く、自然と一体です。
それがまたなんとも言えないこわさ・・・
絵もコマ割りも、見事としか言いようが無く、
江戸の風情のうつくしいことよ。
(YT)


=
独特の浮世絵タッチの絵柄に
白昼夢のような
江戸時代の不思議な世界に連れて行かれます。
俗世の論理では到底解けない神秘と謎。
わけが分からないから
よけいに怖いんです。

どんな事象にも原因要因理由動機を
求めて定義せずにはいられない
現代社会をあざ笑うかのような作品です。
めまいがします。
タイトル通り短編が綴ってあるので、
寝る前に数話ずつ読むのも良いかも。
ただし奇妙な夢を見る事は必至……。
こっちに帰って来れなくなるかも?

追伸:特にお父さんが天狗だった話は
   とっても奇妙でもやもやします。
   神隠しネタ(?)が好きな人はぜひ。
(ラカン)


人が死んだり、血が出たりなんてしません。
でも、一話読むごとに、
なんだか、背筋がいや〜な感じになりますとも。
作者の杉浦さんは、
ついこのあいだ急逝されてしまったけど、
彼女の著作はどれも、
江戸の素敵な情景にあふれた本たちです。
一度でいいから江戸にいってみたいと
思わせてくれるんですな。

さて、次は一転、西洋へ。
お化けの話もやたらと転がっているイギリスですが。

蠅の王
価格: 620 (税込)
出版社: 新潮社
ISBN: 4102146016


=
ウィリアム・ゴールディングの「蠅の王」です。
読んだのは15年くらい前ですが、
今思い出しても恐いです。


無人島に不時着した少年たちが、
極限状態の中で、
殺しあうようになっていくのですが、
この本を真夏の昼に読んでいたのです。
物語が佳境にはいってきたころ、
ちょうど外はものすごい夕立になり、
大雨と雷が恐さをいっそう盛り上げてくれました。

ぜひ、夕立とセットで読んでいただきたいです。
(もりりー)


=
なんだか怖い本、
私のお勧めは『蝿の王』ゴールディング著です。
“裏”十五少年漂流記みたいな内容なんです。
船が難破して無人島に流れ着いた少年たちが
最初は民主的に生活を進めようとしますが、
権力の奪い合いや欲望などがあらわれていき
・・・という
人間が一番怖いことが
よくわかるお話です。

映画「es」のような怖さが
好きな方にお勧め。
(べり〜)



ちなみに、ゴールディングは、
この本で、1983年に、ノーベル文学賞受賞だそうです。
「人間が一番怖い。」この本も、次に紹介する本も、
怖さの質は一緒のようです。

黒い家 角川ホラー文庫
価格: 714 (税込)
出版社: 角川書店
ISBN: 4041979021


=
こんなにもリアルな恐怖を感じた本はありません!!
読みながら手が震え
心臓がバクバクします!

何が怖いって、人間ですよ、生身の人間!!
一気に読み終わると興奮がおさまらず、
みんなに読ませたい衝動に駆り立てられます。

生命保険会社勤務の主人公が、顧客の家に呼び出され、
子供の首吊り死体を発見してしまう。
ほどなく死亡保険金が請求されるが、
顧客の不審な態度から他殺を確信していた主人公は、
独自調査に乗り出す。
と言うお話なんですが、
ここから、主人公がこの『黒い家』に住む顧客に
異常な仕打ちを受け、
どんどん追い込まれていきます。
映画化もされましたが、
比べものにならないぐらい原作は怖いんですっ!!

幽霊やら呪いやらそんな不確かなもんじゃないんですよ。
保険金殺人。あまりにも実際にあり得る恐怖の連続…
人間の狂気が何よりも恐ろしいことを
感じずにはいられません。
私の選ぶ、ホラー最高傑作です!
(マドマジェール)


=
貴志祐介ホラーの名作ですよね。
もう、ラストあたりの犯人の老婆の残虐さ、
恐ろしさといったら…。
思い出しただけで夢に見そうです。
痛そうです。
しかし、それだけでなく、
ちゃんと最後にはそれなりに真面目な話も書いてある。
しかし、なにはともあれ恐ろしい本です。
(まる)


もう、これ、表紙からして、
敬遠したい‥‥。
いただいたメールのあらすじ読んで
ぞーっとした‥‥。
でも、注文をしてしまったワタクシ。
本当に読めるのか不安。
ちなみに、こちら、
第四回日本ホラー小説大賞受賞。

というわけで、今日は
バラエティー豊かな3冊のオススメでした。
みなさまの投稿、まだまだ募集中っす!

宛先は、yomu@1101.com
件名を、本のタイトルにして頂けると助かります!

このページへの激励や感想などは、 メールの表題に
「本読む馬鹿が、私は好きよ。」と書いて
postman@1101.comに送ろう。

2005-08-05-FRI

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