ア: |
世界に誇る発明ですよね。 |
よ: |
かにかま、あまり食べてないので、
そういきなりこられても、解らんですよ。 |
ア: |
なんと、食べてないとおっしゃるか。
おいしいよー。かに越えてるとすら思うよ。 |
よ: |
ええと、たとえば、何を食べればいいですか? |
ア: |
紀文の「マリーン」ですね。
ほかのと食べ比べてみてください。
その完成度の高さがわかるでありましょう。 |
よ: |
マリーン? わかりました、
今度、見つけて食べてみることにしましょう。 |
ア: |
ではよねみつさんが
マリーンをゲットするまでのあいだ、
かにかまについてしらべてみます。
料理材料大図鑑『マルシェ』(講談社)には
(この本もここで取り上げたいくらい好き。
ありとあらゆる食品がカラーでいっぱい載ってて
見飽きない)、『練り物』の項に
「かに風味かまぼこ」として掲載されていました。
解説:「すけとうだらのすり身にかに肉のエキス、
着色料などを加えて、縦に細長く切れるよう
繊維状にしてある変わりかまぼこ。べたつかず、
かつ切り口のみずみずしいものを選ぶとよい。」
うーん。選ぶとよいと言われても、
きっちりパック包装されているのしか見たことないなあ。 |
よ: |
あのぉ〜、近所のコンビニに行ったけど、
なかったんですが……。 |
ア: |
ええ?
わたしは、もっぱらコンビニで採集してるんですけどねえ。
ほんとにないですか?
続けます。
独断ですが、かにかまの美味しさを決めるポイントは
1、仮肉(蟹肉とは呼べんからね)のジューシーさ、
2、肉繊維の細かさ、
3、筒型の包装紙から口に運ぶ時の
ちゅるんという離れ具合、
だと思います。
サラダにしたりするとまた違うのだろうけど、
ここではあくまでも
「そのままおやつとして食う」場合について評価してます。 |
よ: |
家に蟹缶ならあったんですが。
ええと、だれかのお土産かなぁ。
カンキリがないので空けられませ〜ん。 |
ア: |
カンキリは探さなくてよろしい。
そもそも蟹に近いかどうかってのは関係ないのよね。
かにかまは蟹とは別の美味しさの道を
歩んでいると思います。
プッチンプリンが色づかい以外は
まったくプリンではないように、
ファンタグレープがちっともぶどう味ではないように、
です。 |
よ: |
最近、ちょっとはりきってて、帰るの終電なんで、
かにかまが見つかりませ〜ん。 |
ア: |
ちゃんと探してるのかなあ……。
こっちのコンビニには必ずあるよ。
たしかにマリーンは無いとこも多いけど。
とにかくなんでもいいから食べてみてよー。
食べる前にこんだけひっぱると
妙に期待値が上がってしまうじゃない。
おいしいけどさ、ま、かにかまだからね、
そりゃああくまでジャンクですばい。 |
よ: |
「マリーン」を見つけました。スーパーにありました。
コンビニにはないよ。西にはないのか?
でも、ああ、すごく夢ふくらんでたから、
食べて、かにかまじゃん!
って思ってしまったよ、かにかまなのに。 |
ア: |
だってさ、かにかまだもん。
でもさ、おいしいでしょ? ジューシーでしょ? |
よ: |
カニ食いてぇ。 |
●紀文「マリーン」データ
ぜんぜん盛り上がらなかった
“かにかま”ですが、
「マリーン」はほんとにおいしいの!
ふつうのかにかまはしょせん
「かまぼこ」なんだけど、
「マリーン」だけはかまぼこ感がない。
6本入りと11本入りがあるようです。
6本で85kcalというのもいいですね、 おやつにちょうどいい。
ジャンクな和物という妙な安っぽさも気に入ってます。
片手でちゅるんちゅるんいけるから、
本読みながらでもオッケー……だめですか?
(アライ記) |
●次号予告
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よ: |
公開中の「ライフ・イズ・ビューティフル」も
絶賛お勧め中なんですが、公開期間中に
やりとりが終わらないかもしれないので、
次回のネタは岡倉天心著「茶の本」だ。
いや、最近、読みはじめたんだけど、いいよぉ。 |
ア: |
「ライフ・イズ・ビューティフル」観たよ。
いやあ、嗚咽っちゃいました。よかったわ〜。
で、岡倉天心? どして?
昔読んだ気もするが……つーか、
よく実力テストの例文としておめにかかってたような。 |
よ: |
テストの例文で出るかぁ?
社会科で名前は出てきたとは思いますが。
講談社学術文庫版をお勧めです。
天心さんが書いた英語原文も収録されていて、
で、英文もかっこいいのだが、桶谷秀昭さんの訳が
めちゃめちゃかっこいいいんだなぁ。
だから正確には講談社学術文庫の
岡倉天心著・桶谷秀昭訳の「茶の本」をお勧め。 |
ア: |
「菊と刀」とは違う本だったよね? |
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To Be Continued |