「世界よわいの会議」
〜よわいの よわいの よわくていいの〜





MM 「おはよー、シンちゃん!」
ソブエ「おっはよ〜ん。
    あれ? こんにちはかな?」
MM 「では、ちょっと長めの
    きょうのよわいのメール」


  わたくしのよわさについて。
  仕事場でお世話になっている
掃除のおばちゃんがいます。
  私はこのおばちゃんが好きで、
  トイレや給湯室で会えば
少し立ち話もします。
 
 私の席は、出入り口のとなり。
  おばちゃんは、いつも大きなゴミ収集箱を
台車で運んでいるので
  ゴロゴロという音で
「あ、やってくるな」とわかります。
 
 音が聞こえると、
手を止めて出入り口の方へ顔を向けて待つ。
  「こんにちは」を言うために。
  しかし、それがうまくいかない日もある。

  おばちゃんがこちらを見ていないとき。
  「こんにちは」の「こ」を形作ったまま
固まった私のくちびる。
  はたまた、私が「今日は、いいや」と
  よそ見せず仕事を続けているとき、
  おばちゃんがこちらへ会釈をしかけているのを
  視界の片隅に認めて後悔したり。
  
「今日は、うまく挨拶できた」
  「でも、それを相手はうっとおしくないだろうか」
  という考えが、
私のココロに生まれちまったですだ。
  あしたはどっちだ。
 
from muu(東京)

MM 「アッハハハハ!
    『こ』の形作ったまま固まったくちびる
    ……を想像してしまった!」
ソブエ「こんにちは、を言うタイミングって
    かまえちゃうとなかなかねぇ。
    ごあいさつって人生の基本だしね。
    いいお話だ」
MM 「ちっちゃなことをいろいろ考えて、
    気にして、後悔して、
    人間は生きていくんだねぇ……。
    それが人間ってもんだよねぇ……」
ソブエ「こんにちはは、普通に考えて
    うっとおしいもんじゃないよね。
    もし、ごあいさつされることが
    うっとおしいと感じる人がいたとしたら、
    それは、きっと そのひとのココロが
    病んでしまっている時だけだよ」
MM 「明日は、多分……『こ』の形くちびる!!」

2002-05-14-TUE

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