ソブエ「ハキハキしてる人……っていうか、
元気なときってさ、
そうでない人がいるってことを
忘れちゃうことあるね。
まわりの人の体調も
今の自分と同じかと錯覚してしまったり。
なにかに夢中になっていればなってるほど
そうなりやすいような……」
MM 「でもさぁ……、ハキハキしてるのって
体調とかに関係ない気もするよ。
そういう性格っていうかさ。
ハキハキって、
すごくいいことなんだと思うけど、
他の人にも同じハキハキを求める
傾向があるような気がするな。
ハキハキしてることは優位なんだって考えが
いじわるに通じちゃうんじゃないかなぁ」
ソブエ「なるほどー。
こうなると、いつも愛想のいい人のほうも、
つらいね。
たまにふつうにしてても、
怒ってるように思われないように
気をつかうのかな。
かといって、一生
愛想ふるまい続けるのは疲れるし……」
MM 「あのさ、いつも愛想いい顔の人もいるじゃん」
ソブエ「生まれつき そんな顔の人?」
MM 「そう、あれもたいへんだろうね。
疲れたり体調悪かったりしても、
どうしても愛想がいいわけよ。
つらいなって思ってるだろうな……」
ソブエ「だろうね。
あと、なんでも許しちゃう人は、
やさしい人ってより、
たんに面倒くさがり屋だったりして……?」
MM 「なんでも許しちゃう人は、
許さないことを許せないんじゃないかなぁ……。
だからさ、アキちゃんから見てさ
……本当に許してくれてるんじゃなくて、
許さないといけないって思って
許してくれてるんだって見えちゃう
ってことなんじやない?」
ソブエ「要は、遠回しに自分のように良くあれって
そんなことを押しつけられてるって
思えてしまうことで
疲れてしまうのかな。
でも、あんりにも良すぎる人ってのは、
ちょっと困った存在なのかもね。
でも、悪すぎる人よりは、
まだいいほうかも……」
MM 「悪すぎるのよりはいいよ。
案外良すぎる人ってのは、
よわすぎる人なのかもね」
ソブエ「かもね」
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