「世界よわいの会議」
〜よわいの よわいの よわくていいの〜




駆け込み乗車したいんだけど、
目の前でドアが閉まるのがイヤで、
階段を降り終る直前であきらめてしまう。
同じタイミングで駆け下りたおじさんは
見事にセーフ……

く、くそーー!!

from かば(神奈川県)

ソブエ「くやしかったねー、
    でも、あきらめるってのもまた優雅だね」
MM 「優雅だね」
ソブエ「あのね、思い出しちゃった。
    あまり関係ないかも知れないけど言っていい?」
MM 「はいはい」
ソブエ「リーゼントが流行ってた
    学生時代のことなんだけどさ」
MM 「そりゃ、かなり古い話だね」
ソブエ「カッコマンのリーゼントバリバリの男子が
    ぼくたちの乗ってる車両に飛び乗ってきてね、
    乗ったと同時になめらかな身のこなしで
    ドア側にくるりとまわったの」
MM 「うんうん」
ソブエ「そこでドアがスーっと閉じたんだけど
    ……その男子、ずっとそのまま動かなくて
    ……ぷぷぷ」
MM 「……リーゼントが……ぷぷ」
ソブエ「そう! ドアに髪の毛が挟まっちゃったの!
    次もまた次も逆のドアが開く駅でさ、
    しかもお客さんがたくさん乗ってきて
    かわいそうだった」
MM 「きっと、その男子、
    そこまで髪を立てたのってはじめてで
    距離感がつかめなかったんだね」
ソブエ「……そうかも!
    彼側のドアが開くと同時に降りちゃった。
    たぶん降りるべき駅は
    そこではなかったんじゃないかなぁ」
MM 「でも降りずにはいられないよね。
    ……ぷぷぷぷ」

2002-07-04-THU

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