MM 「わはは。
そうそう、役所の用紙の記入欄ってさ
記入する人のこと考えてないんじゃないか
ってくらい狭いよね
特に電話番号の欄に『かっこ』があるじゃん。
あれが異様に狭い時って多いよね」
ソブエ「多い多い。
かと思えば無駄に大きい欄があったりね」
MM 「そしたら……、四畳半一間で暮らしてて
急に30畳の部屋に引っ越しした人みたいに
隅っこのほうに片寄っちゃうしね」
ソブエ「ぷぷぷぷ。
でもさ、MAYA MAXXは大きな紙に
絵を描くときだって、はみだしちゃうよね。
……てことはさ、MAYA MAXXにとっては
あまり枠の大きさって関係ないのかもね」
MM 「うん。関係ないよ。
枠がはじめっから無いからさ。
描けた絵のたまたま紙の上にあった部分は
みんなが見てる絵で
家のアトリエの床には
たまたま紙の上になかった部分の絵が
いっぱいあるよ」
ソブエ「MAYA MAXXってさ、
顔を描くときも、輪郭を最後に描くよね。
おもしろいね」
MM 「だって……最初に顔の輪郭っていうか
枠を描いちゃうと、その中に入れなきゃって
プレッシャ-になるじゃん。
だから中味を先に描いて後で枠を描くんだ。
ソブエさんは? どうなの?」
ソブエ「ぼくは、中身の前に枠を考えるのが
好きなのさ」
MM 「それって、つまんなくない?」
ソブエ「それなりに楽しいよ。
中身のこと想いながら枠を考えるんだよー」
MM 「ふ〜ん。
人はいろいろだね。
いろいろで、いいね」
ソブエ「ほんとだね」
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