「世界よわいの会議」
〜よわいの よわいの よわくていいの〜





「どれでも好きなのどうぞ」
といわれたら、
絶対、「これ!」って
最初にとれません。

他の人が全部とって、
残ったのをもらいます。

小学校の時、
お花の役がいっぱい出てくる劇を
やることになって、
先生が「好きなお花を選びなさい」と……。
私は、最後に残った
「オニアザミ」になりました。
みんな「オニ」がつくのはいやだったみたい。

プレゼントをもらう時も、
ケーキを選ぶ時も、
全部そのパターン。

決断力が弱いせいもあるのでしょうが、
欲しいものを他人にとられた時の気持ちを
誰かに感じさせるのがいやだな、
と思ってしまうようです。

「じゃ、結婚は?」と聞かれそうですが、
考えてみたら、ライバルがいなかったので、
何とか好きなのをとれたという次第。

一度でいいから、「私これがいい!」と
一番に手を伸ばしてみたい……。

『残り物には福がある』とつぶやく人生です。

from オニアザミ(東京都)


ソブエ「きのうのあみくんのははさんとちょっと違うのは、
    オニアザミさんには、一応好きなものがある!
    ってことかな。
    …だけど、最初にとれない」
MM 「でも…まあ…
    他ならぬ結婚で好きなものが、とれたんだから
    ハッピーだよね」
ソブエ「ハッピーだよね、…ものじゃないけどね。
    だけど、ものって好きであればあるほど
    まわりを気づかって、とれないかもね〜」
MM 「そうだよね。
    好きってことって、何にしても意識しちゃうから、
    普通に出来なくなっちゃうこと多いよね。
    ああ、いっそ嫌いだったら、どんなに楽か…
    と思うこと多し…」
ソブエ「『長靴をはいた猫』のような昔話が
    たくさんあるってことはさ、
    大昔からの世界中のたくさんの人々が
    悩んでるんだろうね〜」
MM 「悩んでるんだろうね〜。
    悩んじゃうよね〜」
ソブエ「相手も自分と同じものを好きだったとき
    それを自分がとるうれしさと、
    相手がとって喜んでくれるうれしさ。
    あぁ……困っちゃうね」
MM 「困っちゃうよね〜。
    またこれが、その相手のことを
    好きか嫌いかがからんでくるじゃん。
    相手を好きだったら…複雑なんだよね」
ソブエ「考えすぎると、めんどくさくなってくるね。
    『残り物には福がある』ってコトバが
    あってよかったよ」
MM 「よかったよかった。
    ことわざって有り難いもんだよね」


2003-02-19-WED

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