「世界よわいの会議」
〜よわいの よわいの よわくていいの〜





ソブエ「きょうは、いきなり
    ふたりのよわいのお披露目するよ、
    MAYA MAXX!」
MM 「オッケー」



私は、いまだに
スカーフというものが巻けません。

昔は帽子もだめだったのですが、
最近は、
「陽射しをよけるためだもんね」
といちいち自分に言い聞かせて
かぶっていけるようになりました。

しかーし。
スカーフは言い訳がないんです。
部屋でさんざん色々まいてみて、
「別に変じゃないし!
巻いた方が断然かっこいいぞ。」
と、
勢いよくでかけようと思うのですが、
いっつも玄関のところの鏡につかまります。

だってスカーフは、
おしゃれのためだけに巻いているんだもん。
いかにもおしゃれしている感が
どうもはずかしい…。

from サンキチ

店員さんが
「これは衿を立てて着ると素敵ですよ」
と言う
ちょっとかっこいいコートとか、
シャツとかを買っても、
いざ着る時には、
恥ずかしくて衿が立てられません。

立てた方がかっこいいんだけど、
自分がやってると、
「あら、あの人衿が立っちゃてる」
と思われそうで。
人が立ててるのは、
かっこいいと思うんだけどな。

from チョップ子(3度目の挑戦)


ソブエ「オシャレしてるっていう感じが恥ずかしい
    サンキチさんとチョップ子さん!
    いいね」
MM 「うんうん…わかるよ…。
    オシャレしてるのが
    恥ずかしいんじゃないんだよね…
    オシャレしてるって感じが、
    恥ずかしいんだよね」
ソブエ「オシャレしてるって感じは、
    恥ずかしいよね〜。
    …オシャレってさ、たとえ似合ってても
    本人がどっかなぁ〜?
    似合ってないかなぁ〜?
    って思ってしてると
    『どっかなぁ〜な感じ』に見えるし、
    ぜんぜん似合ってなくても
    これが自分なのさ!って思ってしてると
    『なんだかそんな感じ』に見えてくるよね」
MM 「そう…そうなんだよね。
    オシャレってホント
    思いこみ次第なんだよね
    ホントはぜんぜん似合ってなくても、
    自分はコレだって自信持って着てると
    そのコレだって思えてる自信が 
    周りの人にカッコイイと
    思わせたりするんだよね…」
ソブエ「…もしかすると!
    『似合う』とか『似合わない』とかってさ
    実は、とってもあやしいことかもね」
MM 「う〜ん、…そうだね。
    どこで誰が決めるんだ?
    ってことだもんね」
ソブエ「…あれ? 
    『似合う』ためじゃなくて、
    『似合わない』ためにするのがオシャレ?」
MM 「うん????
    まあ…『似合わない』って事にトライするのも
    オシャレだと思うけどね…」
ソブエ「でも、似合わないのも着つづけてると、
    だいたいは『さま』になるよね」
MM 「そうだね、周りの目も慣れるしね。
    自分自身も着慣れてくるしね」
ソブエ「そうだ!
    いろいろ、うまくいかないときは
    いっそ今までの自分には
    似合わないことしちゃうって、どう?」
MM 「一種の変身だよね。
    あんがい着る物って
    簡単に変身できる道具かもね。
    中味を簡単に変えることは…難しいもんね」
ソブエ「中味を変えるオシャレか…。
    とりあえず見た目から!
    中味はあとまわし!ってね。
    …あれ??
    でも、その感じって
    ……なんかちょっと恥ずかしい??
    どうどう巡り?? …う〜ん。
    そう思うと、
    やっぱり今のままっていうのが
    一番いいのかなぁ?
    オシャレって何なんだろう?
    MAYA MAXX?」
MM 「つまりさぁ…、オシャレも含めて
    生きているすべての事は、
    けっきょく生き方しだいってことだよね。
    どういう価値観で
    どうありたいかってことだよね」
ソブエ「そうだね〜。それにつきるね。
    …オシャレってさ、自分のためだったり
    これから会う人のためだったり…
    いろいろだよね」
MM 「オシャレって、一種の
    こころの伝達手段でもあるってことかぁ…」
ソブエ「だから、おもしろいんだろうね」
MM 「おもしろいね」
ソブエ「踏みこめないっていうのもまた
    サンキチさん、チョップ子さんにとっての
    ファッションみたいなことだよね、…きっと」
MM 「そうだね。
    踏み込めないってことが
    生きる美学っていうか
    価値観ってことかもね」

2003-02-28-FRI

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