外国からお客様を
いかに迎えるかというような
視点は、実は大正、
昭和の時にもあったんですね。
今もようこそニッポンって
やっていますけれど、
それと同じようなことを、
実は大正、昭和の時期も
やっていたんです。
それの一番大きなものとして、
鉄道省の中に
国際観光局という局が
できた、その時に
一番最初に外国に配られた
ボスターがこれなんです。
富士山を背景に
駕籠に乗った舞妓と、
周囲に満開の桜。
日本的なものが、
全部入っています、
こんな人はこの時代にも、
そこら辺にはそうそう
いなかったでしょうけれど。
絵を担当したのは
当時、鳥瞰図で活躍していた
吉田初三郎で、
アメリカに7,000枚、
ヨーロッパに2,000枚
配布されたんですよ。
(江戸博学芸員・小山) |
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