人見知りたちの座談会。- ほぼ日刊イトイ新聞

峯田和伸

1977年生まれ。
大学在学中に組んだバンド
「GOING STEADY」解散後、
「銀杏BOYZ」を結成。音楽活動のほか
俳優として、映画・舞台・ドラマなど幅広く活躍中。

出演作は「アイデン＆ティティ」
「色即ぜねれいしょん」
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」
「ピースオブケイク」など。
第７回「みうらじゅん賞」受賞。

2015年１月、銀杏BOYZ初の写真集
「純血」を刊行。2016年３月16日には
銀杏BOYZ初の公式ライブ映像作品
「愛地獄」（DVD/Bluray）を発売。
同年４月13日には
２年ぶりのシングル「生きたい」を発売予定。

峯田和伸さんの最新ライブ情報などは
オフィシャルサイトをどうぞ。

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安藤裕子

1977年生まれ。シンガーソングライター。
2003年ミニアルバム「サリー」でデビュー。
2005年、月桂冠のTVCMに
「のうぜんかつら（リプライズ）」が起用され、
大きな話題となる。

ライブ・ステージの評価が高く、
CDジャケット、グッズのデザインや、
メイク、スタイリングまでを全て自身でこなす。

2014年には、
大泉洋主演映画「ぶどうのなみだ」で
ヒロイン役に抜擢され、
デビュー後初めての本格的演技にもチャレンジした。

2015年7月には、
スキマスイッチ書き下ろしによる、
11枚目のシングル
「360°（ぜんほうい）サラウンド」をリリース。
2016年3月2日には、
色々なアーティストから楽曲提供され完成した、
9枚目となるアルバム「頂き物」を発売。
さらに、2016年5月には
豪華客演有りのバンドツアーを
東京・大阪で開催する。

オフィシャルサイトはこちら。

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DJみそしるとMCごはん

「おいしいものは人類の奇跡だ！」をモットーに
料理と音楽のあらたな楽しみ方を提案する
くいしんぼうHIP HOPアーティスト。
（まぎらわしい名前だけど、1人。）

トラック、リリック、アートワーク、
ミュージックビデオまで
すべて自ら制作し、その映像を
YouTubeにアップしたことがきっかけで
2013年、メジャーデビュー。

FUJI ROCK FESTIVALや
Rock in Japan Fes、ARABAKI ROCK FEST.、
RISING SUN ROCK FESTIVALなど
大型フェスにも出演。　

さらに、2014年には
NHK Eテレにて“音楽×料理”番組
「ごちそんぐDJ」でお茶の間デビュー。

2015年４月、1stアルバム「ジャスタジスイ」発売。

※近々出演するライブのスケジュールはこちらです。
４月３日（日）「SEA PICNIC」（福岡）
４月16日（土）とんかつDJアゲ太郎アニメ化記念ライブ「LARDCITY VOL.1」（東京）
５月14日（土）「マンモス・パウワウ」（山梨）
５月14日（土）「ACO CHILL」（静岡）
５月15日（日）「森、道、市場」（愛知）
５月15日（日）「安藤裕子 Live 2016 頂き物」（大阪）
５月21日（土）「安藤裕子 Live 2016 頂き物」（東京）
５月22日（日）「パンダ音楽祭」（東京）

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シンガーソングライターの安藤裕子さんと、
銀杏BOYZの峯田和伸さんと、
ＤＪみそしるとＭＣごはんさんが
「人見知り」だと聞き、
みんなで集って話していただきました。
ご自身の「人見知り」について、のんびりと。
人前に出る人たちなのに、人見知り？
ライブでは緊張しないの？　‥‥などなど
ときに深く、ときに軽やかな座談会。
進行役は、ほぼ日奥野と木下です。
ちなみに、こちらのお三方は
安藤さんの最新アルバム『頂き物』に
「曲を提供した人」と「された人」の間柄。
素晴らしい出来栄えなので、併せてどうぞ。

──: みなさま、本日は、お集まりいただきまして、
本当に、ありがとうございます。

安藤さんは、３年ぶりに
「ほぼ日」に帰ってきていただきまして。

安藤: はい、ご無沙汰しています。

──: ＤＪみそしるとＭＣごはんさんは、
はじめまして、ですね。

すみません、今日は、なんとお呼びすれば‥‥。

おみそ: おみそはん、と呼んでください。

──: わかりました、おみそはん。

峯田さんは以前、
都内近郊でおかしな芋煮会をやったときに。

峯田: ええ、お世話になりました。

──: いえいえこちらこそ、お世話になりました。

飯島奈美さんレシピの芋煮を食べるべく、
峯田さんはじめ、
みうらじゅんさん、梅佳代さん、糸井重里‥‥と、
いろんな人たちが海沿いの公園に集まって。

峯田: いやあ、うまかったです、あの塩味の芋煮。
山形で食ったことない、あんなの。

──: 真冬の時期で、ものすごく寒かったけど、
峯田さん、
ちょっと目を離したスキに上着を脱いで、
上半身裸になっていました。

峯田: ははは。はい。すいません。

──: 本日、みなさんにお集まりいただいたのは、
他でもない、
安藤裕子さんの最新アルバム『頂き物』に
峯田さんとおみそはんが
楽曲を提供されているからなのですが‥‥。

安藤: ええ、峯田くんからは『骨』という曲を、
おみそちゃんからは
『霜降り紅白歌合戦』という曲を頂きました。

──: そのお話も当然お聞きしたいのですが、
たまたま、
お三方とも「人見知り」だということを聞き、
今日は主に、そのことについて、
お話いただいたらおもしろそうだと思って。

峯田: 人見知り。

──: はい。人見知りの人って、みんな
どうにかしたいって思ってると思うんです。

でも、どうにもなりませんよね。
自分も人見知り気味なのでわかるのですが。

峯田: うん。

──: でも、ここにいるみなさんは、
ふつうの人より人前に出るみなさんですから
どこかで、どうにかして
「乗り越えてる」んだろうなと思うんです。

安藤: おみそは、最近イケイケじゃない？

──: あ、そうなんですか。

おみそ: はい、イケイケになろうと思ってます。

がんばって、
「わたし、もう人見知りじゃない」と、
言いたくて‥‥。

──: 克服しようとされてるんですね。

おみそ: はい、がんばってます。
でも、もう、顔が赤くなってると思う‥‥。

──: 今、大注目の若手ミュージシャンですから、
ライブ活動なども
精力的になさっていると思うのですが。

おみそ: はい。いつでも緊張しています。今もです。

安藤さんも峯田さんも、
緊張とかしないんですか、ライブとかでは。

峯田: しますよ。

おみそ: しますか。

峯田: しますよ。ライブ前日のうまい過ごし方とか、
攻略本あったらスグ買いたいよね。

──: 前日は、緊張しますか。

峯田: 前日、しますね。俺、ほんとにダメ、前日。

何しろ早いしね、時間が経つの。
「ええー、もう夕方かよ！」みたいな感じ。

──: 何をされてるんですか？
その‥‥ソワソワしている以外で言うと。

峯田: ソワソワしかしていないですよ！

雑誌を読んだって、ビデオを観たって、
何も頭に入ってこないし、
何もやる気が起きなくて何もできない。

──: 「緊張」と「人見知り」というのは、
どこか関係していそうですよね、何となく。

安藤: まあ、ライブで緊張するのは、
あるていど仕方ないかなって思うんです。

自分も、歌詞とか確認したりしてるけど、
ぜんぜん上の空だし‥‥。
もともとすごく緊張するたちなんですが、
いちど、ライブで、
泣きながら消えてしまったことがあって。

峯田: ‥‥消えて？

安藤: 舞台から。

──: なんと。しかも、泣きながら。

安藤: そのときは、歌い慣れた曲の歌詞とかも、
まったく出てきませんでした。

だから今は、別に必要ないんだろうけど、
お守り的に歌詞を置いてるんです。

──: ある種の「安心材料」として。
峯田さんは、そんなご経験はありますか。

峯田: 俺は、ないですね。

前日までは超ソワソワしているんですけど、
舞台に上がったら、
人見知りとか緊張とか関係なくなって
「俺を見やがれ」くらいな感じになります。

安藤: 豹変（笑）。

峯田: そう、パッとね。

──: でも、そんな感じでもなければ、
通常運転の状態から
人前でパッと裸になったりできませんよね。

峯田: ただ、さっきの「安心材料」じゃないけど
ライブの直前、
「じゃあ、スタンバイお願いしまーす」
と言われる５分前に
自分なりにやってる「儀式」があるんです。

それをちゃんとやったら、もう大丈夫。

安藤: 何、その儀式？

峯田: 教えられない（笑）。
一人になって、すんげえ、しょうもねえやつで。

安藤: でも、そういうの、私も、あるんです。
本番の前は、とにかくトイレに入らないとダメ。

ライブにかぎらず、どこかへ行く前だとか、
何かをするっていう前に、
いったんトイレに入って便座に座らないと、
何もできないんです。

──: みなさん、
そういう「切り替えスイッチ」的な何かが、
あるんですね。

逆に言うと、人見知りで緊張しがちな人も
何らかの「切り替えスイッチ」を
自分なりに考えて習慣づけたらいいのかも。

峯田: ああ、それ、そうかもしれない。

安藤: ちょっと思うんですけど、
とくに、デビュー前のわたしの人見知りって
あまり、いいベクトルじゃなかったなって。

──: と、おっしゃいますと？

安藤: わたしの場合、「人見知り」のせいなのか‥‥
「近寄んな！」みたいな（笑）、
逆ギレみたいな気持ちになってしまったりで、
よく人と分かり合えないことがあって‥‥
デビューしてからも、緊張したりすると、
上手く喋れなくて号泣してしまったり、
仕事をはじめたころは
みなさんに、本当に迷惑をかけていたんです。

峯田: へえ。

安藤: たとえば、ラジオのコメント録りでも
「サリー、Now On Sale！」
って言えばいいだけなのにできなくて、
いちいち号泣してたんです。

峯田: そうなんだ。

安藤: うん、ほんとに。
「何月何日、発売‥‥ウワー！」みたいな。

峯田: なんで泣くの？　きついの、それ言うのが？

安藤: よくわかんないけど、つらかった。

おみそ: わかる気が‥‥する‥‥。

安藤: 雑誌の取材なんかでもうまく話せなくて、
「不甲斐ないなあ」って思ってて、
いつからか、取材では、
何倍も説明をするようになったんですね。

そうすると、そのうちに、
「はい、取材用キャラ！」的なスイッチが
入るようになったんです。

峯田: 今も、よくしゃべってるもんね。

安藤: そう、よくしゃべる、言葉数の多い人‥‥
みたいに、
いつの間にか変身できるようになった。

──: 人と話せなかったり、号泣しちゃったりしたことが
相当トラウマだったんでしょうか。

安藤: そうなのかもしれません。

だから、その点、おみそちゃんの人見知りは、
わたしに比べたら、
ものすごく「健全」な気がします。

おみそ: ほんとですか。

安藤: だって、純粋に目の前のことに緊張していて、
「がんばります！」とか言って
克服しようとしている姿が愛おしいなと思う。

おみそ: わあ。

安藤: 見てると「ええ子や」と‥‥。

おみそ: ホヤ？

安藤: 「ええ子や」。

おみそ: あ、「ええ子や」！　ありがとうございます！

峯田: キミは何でも食材に聞こえるんだね。

（つづきます）

2016-03-14 MON

※このイベントは終了いたしました。

こちらのページでもお知らせしていた、
「とくべつなライブ＆トーク」について
内容の変更がございます。

先日、安藤さんご本人から
ツイートがあったので、ご存じのかたも
いらっしゃるかもしれませんが
３月12日（土）に、不慮の事故で
鼻を骨折されてしまったそうです。

いまは、無事に手術を終えられ、
週末の「TOBICHI２」でのイベントに向けて
安静に過ごしていらっしゃいます。

安藤さんのご体調を考慮しまして、
今回は、トークイベントのみということで
内容を変更いたします。
なにとぞご了承ください。

抽選で「20名」となってしまうのですが‥‥。
「ほぼ日」読者のみなさんを
安藤裕子さんの
ちいさいけれど（ちいさいだけに！）
本当にとくべつな
トークイベントへご招待します。

トークは、座談会と連動するかたちで、
テーマを（ゆるく）「人見知り」といたします。
全国の「人見知り」のみなさん、
ご自身の「人見知りエピソード」があったら
応募フォームにお書き添えの上、ご応募ください。
（人見知りじゃなくても、ご応募可能です）
「人見知り」について、
みなさんと、いろいろお話できるような
雰囲気のトークになったらいいなと思います。
（人見知りかもしれないけど‥‥）

※ 応募は終了いたしました。
　ご応募ありがとうございました。

: ３月19日（土）
: TOBICHI２
: 15時30分
: 16時～（約30分程度）
: ３月17日（木）午前11時

※当選された方のみ、
３月17日（木）中にメールいたします。

３月19日（土）～３月21日（祝）の
12時～19時まで、TOBICHI２の１階にて
安藤裕子さんの最新アルバム
『頂き物』の初回限定盤（CD＋DVD）を
販売いたします。こちらを購入され、
かつ、安藤さんに落款印を押してもらいたい方に、
商品１点につき参加券を１枚お渡しします。
参加券は先着順で、なくなり次第終了いたします。

: ３月19日（土）～３月21日（祝）12時～19時
場所：TOBICHI２
: ３月20日（日） 14時10分〜
３月20日（日） 17時20分～
３月21日（祝） 14時10分〜
３月21日（祝） 17時20分～
※ご集合時間は上記時間の「10分前」です。
※各回30名限定・先着順。