あのひとの本棚。
「ほぼ日」ではときどき糸井重里が「あの本が面白かった!」とか
「これ、読んどくといいよ」と、本のオススメをしていますが、
これを「ほぼ日」まわりの、本好きな人にも聞いてみようと思いました。
テーマはおまかせ。
ひとりのかたに、1日1冊、合計5冊の本を紹介していただきます。
ちょっと活字がほしいなあというとき、どうぞのぞいてみてください。
オススメしたがりの個性ゆたかな司書がいる
ミニ図書館みたいになったらいいなあと思います。
     
第19回 中納良恵さんの本棚。
   
  テーマ 「身も心も休まる5冊」  
ゲストの近況はこちら
 
なんていうんでしょう‥‥精神世界的というか、
こころに作用してくる本が好きなんです。
といってもあんまり難しいのではなくて、
読みやすいのがいいですね。
あとは、違う世界に連れていってくれるような、
そういう本も好んで手にします。
私にとって、
こころとからだが休まる5冊を紹介します。
   
 
 

『オーロラの
彼方へ』
星野道夫

 

『魚心あれば
食べ心
旬魚の巻』
ラズウェル細木

 

『カスバの男―
モロッコ旅日記』
大竹伸朗

 

『今、生きる秘訣
―横尾忠則
対話集』
横尾忠則

 

『家庭でできる
自然療法』
東城百合子

 
           
 
   
※現在入手困難な
 一冊となっております
  『家庭でできる自然療法』東城百合子 あなたと健康社 /1680円(税込)
 
最後の一冊は、これは「読書」する本ではないんです。
実用書になるんでしょうね。
でも、何度も手にする本なので選びました。



東城百合子さんというかたは、
ご自分の癌を薬を使わずに食事で治されたそうで。
わたしもよく、からだが弱なったら
「なに食べて治そう」って考えるんですよ。
基本的に薬が好きじゃないんです、
できれば飲みたくない。
この本には「こんな病気ならこういうものを食べて」
というのがいろいろ書かれているんで、
調子がわるくなったら、すぐこれを引っぱりだしてます。

食事療法だけじゃなくて、
たとえば‥‥これは火傷の手当なんですけど、
「ビワの葉」って書いてあるでしょ?
わたしこれ、やってみたんですよ。
ビワの木って、案外ひとんちの庭にはえてて‥‥
いや、ほんとはそんなしたらいけないんですよ(笑)、
いけないんですけど、
火傷したときに、たまたまビワの木があったので。
ちょっと1枚だけいただいて、
ぱぱっと揉んで、はりつけて、1日寝たら、
ほんとにきれいに治ったんです。

この本の納得できるところは、
「手当」という考えかたなんだと思います。
「手を当てる」という。



人が愛情を持って手を当てるのは手間がかかりますよね。
薬を使えば簡単なんです。
でもやっぱり手間と愛情をかけるほうが、
その治りかたも確実やと、わたしは思うんで。
薬というのは抑えるということやけど、
抑えるんじゃなくて、回復していくのが大事やと。
愛情をかけたり、自然のもので、
人間の本来の肉体を元に戻す、治癒力、
自然治癒力をわたしは高めておきたいですね。

「身も心も休まる」というテーマからいうと、
この一冊がいちばん現実的に休まる本かもしれません。
やっぱりわたしは、
からだが資本の仕事なんで。

   
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  『今、生きる秘訣―横尾忠則対話集』横尾忠則 光文社/500円(税込)
 
横尾忠則さんの対談集です。
この前、世田谷美術館で展覧会をされていて、
それを観に行ったときに会場で買いました。
これは、なにからどういったらいいのか‥‥
精神世界というか、瞑想とか、
そういうことをテーマに
横尾さんがいろんな人と話をしていく本なんです。
対談相手のなかでは、
岡本太郎さんと手塚治虫さんくらいしか
わたしは知らなかったんですが、
それでもわかりやすくて、すごいおもしろかったです。

目に見えないふしぎなことについて
学者さんたちの話を聞きながら
横尾さんが深くつっこんでいくんですよ。
ふしぎな話を宗教的な解釈で終わらせず、
いろんなアプローチで理解しようとする姿勢に
なんか、グッときたというか‥‥へんな説明ですみません。

とくに印象的だった対談は、
あれはどの先生やったか‥‥(ページをめくり)、
あ、たしかこの人ですね、木村裕昭さん。
医学博士のかた。



「自分は絶対コレはいける」というのがありますよね?
わたしやったらステージで歌える瞬間があって、
それがわたしの中では絶対という感じなんですよ。
人によってはそれが、
「パソコンいじらしたら、俺は絶対や」とか、
「接客させたら、わたしは絶対」とか、いろいろある。
その人にとってその絶対が「神」なんや、
というような話を木村裕昭さんというかたがされていて、
それがすごく印象的でした。

デジャヴとかテレパシーみたいなことって
科学的には説明できへんけど、
なんかある気がするのは、なんでやろ?
というのはわたしも思ってました。
普通は「なんでやろ?」で終わるんですけど、
横尾さんは、そのなんでやろ? というところを
終わらせずに深く探っていくんです。

結局この本でもきっちり説明はできないんですけど、
話を聞くときの横尾さんがすてきなんですよ。
謙虚でありながら、高いところも見てはるような、
幅の広さが感じられるんです。
ようわからんでいる人にもちゃんと伝えたいから、
やさしい言い方をされているようにも思えるし。
だから、文章はすごく読みやすいです。
ぜんぜんむずかしくない。

仕事でしんどくなったときとかに、読みますね。
すごい先生にやさしく教えてもらっている感じで。
安らぎます。
もう、2回読み返しました。

   
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  『カスバの男―モロッコ旅日記』大竹伸朗 集英社/540円(税込)
 
現代アートで画家をされている大竹伸朗さんが、
モロッコに行ったときの旅行記です。
大竹さんは絵ももちろんすばらしいんですけど
文章もすごくかっこいい人なんです。



そんな大竹さんが書いたモロッコの旅行記は、
たぶん大竹さんが画家だからかもしれないんですが
なんかすごくカラフルな印象で。
うーん、なんかうまく言葉が出てこないんですけど‥‥。
内容としては、
ふつうに街並みをながめて、スケッチをして、
こんなの描いたとか、あんなの描いてみたとか、
きょうは何枚描いたとか。
あとは、その場所にいる人の感じとか、
店でかかっている音楽の感じとか、ホテルの感じとか‥‥。
そこにいる大竹さんの目線が、
簡単な言い方ですけどやっぱりすごく芸術的なんです。
言葉も、ボキャブラリーがおもしろくて、
あの言葉の感じはなんていうのかな?
‥‥子どもが、こう、遊びながら
大人をからかってるみたいな。
言い回しがすごいおもしろくて、
読んでいると休まるし、
行きたくなるんですよ、その場所へ。

で、実際わたし、行ってしまいました。
ことし、モロッコに。
いや、もう、むちゃくちゃよかったです。
大竹さんの描いている世界にすごい通じる雰囲気で。
大竹さんは、捨ててあるゴミを
芸術に替えていくような人なんですよ。
つまり、モロッコにはゴミもごろごろ落ちてるし
街並みもぼろぼろなとこがあったりするんですけど、
でも、なんかね、人が陽気で、暗くはないんですね。
貧しい人も多いんですけど、みんな明るいんです。
子供ら5、6人がジャンベという太鼓を
バーン叩いて笑いながらやってきて、
「お金ちょうだ〜い」言うてついてくる。



明るさが、もう強いんですよね。
生きることに一生懸命だから、汚くないというか。
その痛快な感じが、爽快な感じが、
すごい人間らしくて、なんかいいなーと思って。
この本には、そういう明るさや強さも感じていたんで、
ほんと、行ってよかったですね。

これからモロッコに行く人は、
ぜひ読んでから行くといいと思います。
実際モロッコで、
『カスバの男』の話してる日本人に会いました。
やっぱり、読むと行きたくなるんですよねえ。

ちなみに、大竹伸朗さんに
CDのジャケットを描いてもらってるんですよ。
結成10周年のときにお願いしたんです。
そうそう、このジャケット。

   
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  『魚心あれば食べ心 旬魚の巻』ラズウェル細木 芳文社/550円(税込)
 
これはもう、癒されるとか、そういうもんでもないんですが
漫画ですね、魚のコラムみたいな漫画なんです。
魚の、この、なんていうんですか、
こういうふうにしたら美味しいとか、
この季節はこんな魚がいいとか、
魚の由来みたいなのがいちいち書いてあるんですよ。
主人公が、酒と魚が好きで、
魚のこと言わせたら右に出るものがおらんという男で。
内容は、もう、しょんない(しょうもない)んです(笑)。
どうでもいいオチとかついてて。
ほんと、しょんないんですけど、
この絵の感じとか、いいんですよ。
ときどき主人公の奥さんが出てくるんですけど、
その奥さんの顔がぜったい見えないようになってる。
フキダシとかで顔が隠れてるんです。



これがまたふしぎな効果で(笑)。
なんででしょう、なんで奥さんの顔みせへんのやろ?

みじかい作品がいっぱい入ってるんです。
ええと‥‥ひとつの魚につき漫画が3ページと
その魚についてのちょっとしたコラムが1ページ。
だから読んでると、魚の漢字も覚えたりして。
わたしはお酒はあんまり飲まないんですけど、
魚は好きなんで、まあ、覚えるとたのしいですよね。

ほんまなんも考えんでいいときとか、
なんか読みたいときとか、
こう、ちょろっと引っぱりだして、ぱらぱらと。
どういうわけか何回も読めるんです。
ああ、これ読んだけど、でもまた読めるみたいな(笑)。
ほっこりした感じが、いいんですよね。
この、ラクさ。
そう、ラクなんです。読んでてすごくラク。

これはたまたま友達にもらった、
いわゆるコンビニ本ってやつでしょうか。
え? はい、行きますね、コンビニはよく。
なんか、このシリーズ、これは「旬魚の巻」なんですけど
ほかにも何冊か出てるみたいですね。
またコンビニで見つけたら買おうと思います。

   
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  『オーロラの彼方へ』星野道夫 PHPエディターズグループ/1313円(税込)
 
動物や自然の作品で有名な写真家、
星野道夫さんの作品集です。
星野さんは、世界中いろいろ探検されたかたで、
これはアラスカのオーロラをテーマにした写真集ですね。
写真の横に詩のような文章が載ってるんですよ。
それが、なんかほんまに、
その風景を見ている人じゃないと言えない言葉で‥‥。
わたしは別にそこに行ったわけじゃないのに、
なんかすっごい心を動かされるというか‥‥。
自然というのはほんまにでかくて、
そこに生かされてる人間のもろさだとか、
自分のちっぽけさだとか、
なんか、そういうことを痛感させられるんです。



星野道夫さんは、カムチャッカ半島で
熊に襲われて亡くなっているんですよね。
亡くなったのはもちろん残念ですが、
ほんと、亡くなるところまで
一貫した人生を貫いたかただと思います。
強くて、大きくて。
見ているところも、でっかいじゃないですか。
そんな星野さんの視線や言葉にふれると、
なんか、休められる感じがするんです。

ほんもののオーロラは、
どうやらわたしも見ていたみたいなんですよ。
「みたい」って、どういうことかというと、
何年か前に、ええと、あれはどこやったかな、
ノルウェーの上のほうの‥‥
ま、そのあたりにオーロラ見に行ったんです。
それで、泊まったホテルのそばを
夜ひとりで、ば〜っと歩いていたら、
でっかい霧みたいのが、ぐわんぐわん動いてる。



うっわ〜っと思って。これ絶対そうやわ! って。
ところが戻ってからホテルの人に報告したら、
「こんなあたたかい日にオーロラは出ません」
あぁ、なんや、そうなんやと思って寝たんですよ。
で、次の日、空港に行ったら日本人の旅行客たちが
「昨夜はことしいちばんオーロラが出た」って‥‥。
あの‥‥だから、見てはいるんです。
でも、なんや途中で水差されて
悔しさばかりが残ってるんですよね(笑)。
その場で「これやぁ!」と感じたかったのに‥‥。

あ、すみません、本の話じゃなくなってますね。
写真に添えられている言葉は、
ほんと読みやすくてわかりやすいので、
きっと何かを感じられると思います。
機会があったら、手に取ってみてください。

 
中納良恵さんの近況
1996年に大阪で結成された二人組のユニット、
EGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)。
中納良恵(なかのよしえ)さんは、そのエゴラッピンで
ヴォーカルと作詞作曲を担当されています。
もうひとりのメンバー、森雅樹さん(ギター、作曲)と
ふたりで生み出すそのサウンドは‥‥
あの独特な魅力を、
ことばでどう説明したらいいのでしょう?
ジャズ、ロック、ブルース、はたまた昭和歌謡のムードまで
様々な要素を縦横無尽に取り入れるスタイルで‥‥
というような解説は、ファンのかたにとって
「なにをいまさら」なことですよね。

実は、「ほぼ日」乗組員にも
エゴラッピンの熱烈なファンが多いのです。
そのうちの何名かをつかまえて、語ってもらいました。
「エゴラッピンの魅力」について。
上手に伝えてくださいよ。あと、なるべく手みじかにね。

よっちゃん、最高です!
かっこよくて、のびやかな歌声を
ライブで聴いていると
ビール、すいすい飲んじゃうんです。
   
客席をグイグイ巻き込むあのヴォーカル!
ぼくも、ぼくの妻も大ファンです。
取材でよっちゃんの写真を撮るといったら
嫉妬の嵐でした(笑)。
   
初めてライブを観た時、あまりの衝撃に
今までこんなにすごいものを
スルーしていただなんて、
私、人生損してたって思いました。
あんなにシビレるライブはそうそうないです。
あのイカレっぷりは中毒になります。
すごいです! すごいんです!!
エゴは最高のライブバンドです!!
‥‥す、すみません、
手みじかに言おうと思ったんですが
あまりに好きなもので‥‥
ほんとにほんとに大好きなんです!
気持ちを抑えきれませんでした。


あ、ありがとうございました。
魅力が伝わったかどうかは疑問ですが、
ここまでアツくさせるのは
やっぱりすごいことだと思います。

さて、そんなエゴラッピンが、
結成12年目にして初のベスト盤をリリースしました!


EGO-WRAPPIN’ベストアルバム 『ベストラッピン 1996-2008』

通常盤:3200円(税込)
(ヤルキ盤+セツナ盤)


初回限定盤:3800円(税込)
(ヤルキ盤+セツナ盤+奇蹟の名場面DVD1枚)

アツい楽曲を集めた「ヤルキ盤」と、
切ない曲が並ぶ「セツナ盤」の2枚組。
ブレイクナンバーとなった「色彩のブルース」や
2002年のTVドラマ「私立探偵 濱マイク」の主題歌
「くちばしにチェリー」はもちろん、
最新シングル「GO ACTION」までを収録した
まさにベストなラインナップです。
さらに初回限定盤には、乗組員も「中毒」になった、
ライブ映像がおさめられたDVDがついています。
これはもう、
エゴラッピン未体験のかたにもぴったりですね。
(と、この原稿をまとめている途中で、
 Amazonで初回限定盤が
 SOLD OUTになってしまいました。すごいです。
 DVD付きの初回限定盤は
 Amazon以外の販売店で在庫がある場合もありますので、
 おはやめに探してみてくださいね)

ところで、
結成して12年目ではじめてベスト盤を出すというのは、
人気のミュージシャンとしては珍しいケースですよね。
なぜ、いままでベスト盤を出さなかったのか、
そのあたりのお話を
中納良恵さんにうかがってみました。

「ベスト盤は、あんまり考えてなかったですね。
 なんでかというと‥‥
 ぜんぶベストやから(笑)。
 いや、ほんと、誠実にそういうきもちはあるんです。
 わたしらシングル盤もあんまり出してないんですよ。
 シングルを切ると(リリースすると)、
 その一曲で“あ、こういうバンドね”って
 思われてしまうから。
 いろんな感じの曲をやってるんで、
 やっぱりアルバムで聴いてほしかったんです。

 ベスト盤を出そうという話は
 結成して10年目のときにもありました。
 でも、そんなんええわ、みたいな感じで。
 で、去年もまたベスト盤の話が出て。
 そのときはわたし、ソロをやらしてもらったりしてて
 エゴの活動をあんまりやってなかったんですね。
 “やってないのにベストなんて、いやや”って(笑)。
 ほんと、もう、わがままばっかりで。
 それで、今年にはいって
 相方のギターの子(森雅樹さん)から、
 “ベスト、おれは出したい”って言われたんです。
 “おれは昔、レンタルレコード屋に行ったら、
 なに聴いたらわからんからベストから借りた。
 そこから好きになったアーティストもいっぱいおる。
 やっぱ、ベストもええと思うで”
 みたいなことを言われて、なるほどなあ、と。
 じっさい、わたしらの名前は知ってても
 音は聴いたことないっていうかた、
 たくさんおると思うし。
 聴いたことない人には一度耳にしてもらいたいですね。
 あ、なんか、ホームページで試聴できるみたいで‥‥」

中納さん、ありがとうございました。
そうなんです。
下のバナーから行ける
『ベストラッピン1996-2008』特設ページでは、
アルバム収録曲の試聴などができるのです。




せっかくの機会、ぜひ試聴してもらいたいので、
ここはもう、おせっかいなくらいにご案内しますね。
上のバナーから進んだページにある、
ここ↓ ここをこんなふうにして試聴してください!



ちなみに、この同じページの下のほうでは、
エゴラッピンの「ブログパーツ」が公開されています。
ブログをお持ちのかたは、自分のブログ上で、
『BEST WRAPPIN' 1996-2008』の4曲が
試聴できるようになるそうですよ。
くわしくは同ページの「HOW TO USE」を
クリックしてみてくださいね。

10月19日からの全国ツアーは、
中納さんの生まれた大阪府大東市からはじまり、
森雅樹さんの生まれた大阪府堺市で幕をおろすとか。
10月25・26日の東京公演は、
人見記念講堂で行われるそうですよ。
そうです、「ほぼ日」でもこんなことや、
こんなイベントをやらせていただいた人見記念講堂で!

ちょっとしたご縁のようなものを
勝手ながら感じさせていただいた、
そんなエゴラッピンのオフィシャルHPは
こちらからどうぞー。

 

2008-10-24-FRI

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(C) HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN