インターネット的。
春に発行された『ほぼ日刊イトイ新聞の本』が、
「ほぼ日」の短い歴史を軸にしてできた本だとすれば、
この『インターネット的』は、
「ほぼ日」の考え方を中心にした本です。
軽くできていますけれど、軽いともかぎらない。
できることなら、高価な本ではないので、
「ほぼ日」読者も、そうでない人も、
みんなが読んでくれたら、
生きやすくなるような気がしています。

#1 時間の共同体

#2 技術と思想がくっついている

#3 川のような「からだ」

♯4 担当編集者、PHP三島さんが語る

♯5 「インターネット的」をこんな風に使う

♯6 darling取材を受ける「幸福観と働き方」

♯7 darling取材を受ける「休みのクリエイティブ」

♯8 darling取材を受ける「ひとりなんだということ」

♯9 8月4日は「サイン本・ゲリラ」の日

♯10 「著書サイン化ゲリラ計画」

♯11 都内爆走darlingを中継します!

 
♯12 darlingサインゲリラ実況風レポート!

ほぼにちわ。
通天閣あかりです。

8月4日(土)、行ってきました。
darlingが「インターネット的」をサイン本化しちゃう、
サインゲリラ!
今日は、当日のレポートをお送りします。

朝11時すぎ、darlingは本日の行脚1軒目の
「リブロ池袋館」に到着。
「書籍館てのがあるんだ!」
と、でっかい売り場に驚きつつも、早速サイン開始です。



「もう、ほんとおかまいなく。」と書店の人にも
あくまで低姿勢。
ワゴンには、darlingの著書がずらり。
こうやって一遍に見ると嬉しいです。



サインをせっせと書いていると、
本を購入後のお客様がそろそろといらっしゃいました。
購入してくださる方にはお名前を入れます。
おさる付きだったら、「当たり」ですよ!



若いカップルにサインをしながら、
「いくつ?」
「20歳です」
「いーねー。若いねー。」と嬉しそう。



いやはや、そんなことを言ってる間に
あっと言う間に100冊のサイン本のできあがり。



書くの早っ!
店にいた時間、15分〜20分くらいかな?
書かせてもらった上に、手土産までいただいて、
「ありがとうございましたっ。」
と、店を後にします。
あ、ほぼ日お手製POPも忘れずに。



2軒目は通りすがりの「ジュンク堂池袋店」。
「行ってみようか。」
とびこみです。これぞゲリラ。
店員さんに自ら交渉するdarlingですが・・・。



快く了解をいただき、
ジュンク堂名物、「踏み台」の上に座って
7冊をサイン本化。
darlingの本気度、びしびし伝わってきます。



「とびこみサイン本化」に味をしめて、
そのままパルコ池袋の「ブックホビー」へ。
こちらでは、
カウンターのお姉さんに
「サインしていいですよね?3冊くらい、ね?
 ごめんね。」
と、懇願です。謝りながら、です。



もうどこででもサイン!



1軒に費やすはずの時間で、もう3軒もまわってしまい、
快調のスタート!
「おもしろいっ!」とdarlingも
ほとんど走るように動いています。

お昼を軽く食べて、新宿エリアへ。
「紀伊国屋南口店」に向います。
こちらでは、事務所の一室でサインを50冊。
店長さんからも
「紀伊国屋本店」や「渋谷店」でも是非、
というお話があり、こちらにも急遽伺うことに。
「涼しいので、こちらからどうぞ」
と案内してくださった、
高島屋のどでかい食料品売り場を抜けて
東口の本店に向います。
本店のお客さんの多さにびっくりしつつ、事務所へ。



店長さんにご挨拶の後、
こちらでも50冊書かせていただき、
冷たいお茶などを頂いて、6軒目の「紀伊国屋渋谷店」へ。



あれ?今日の目標って5軒じゃなかったでしたっけ?
このペース、すごすぎ!
まだお昼ですよ!

「紀伊国屋渋谷店」で20冊書き終えて14:40。
次は16:00に「ブックファースト渋谷店」です。
この合間の時間を無駄にするな!と
またまた「とびこみでサインする男」になるdarling。
まずは、三省堂。



「糸井と申しますが、本にサインをして帰っていいですか」
という、ストレートなdarlingの依頼に
店員さんが戸惑いつつも、
「新書の担当を呼んできます」
と、奥へ。
新書担当の方がいらっしゃって、
「あまり在庫がないんですがいいですか。」
「いえいえ、もう何冊でも大丈夫です。
 そちらがご迷惑でなければ、もう。」
と、終始くずれることない低姿勢。
これぞ「働く著者」の姿!



5冊書き終えて、さあ次は「大盛堂」へ!
ハイペースな成りゆきに、テンションもあがり、
意気揚々と公園通りを闊歩する我々サインゲリラ隊。
新書売場の4階までエスカレーターで昇り、
「インターネット的」を探します。
ややや。
ない!置いてない!



確認すると、
「PHP新書は3階にあります。」とのこと。
一同、ホッ。
3階で本を見つけ、
またもやカウンターの店員さんに
「糸井と申しますが・・・」
と説明。
「はあ、ちょっとお待ちください。」
と言われて待っていると、
とても困った顔で新書担当の方が登場。
一難去ってまた一難って、このことですか?



んんん?
今日始まって以来の不穏な空気・・・。
「出版社の人はいないんですか?」
と、言われ、
「あーさっきまでいたんですが。」
と説明するも、
新書担当さん、ますます困ったご様子。
「ご迷惑ならやめますが、3冊だけでも・・・」
と食い下がるdarlingに、
「・・・いやあ、じゃあ、きりのいいところで
 5冊で・・・」
オ、オッケーが出た!きりもいい。
「いいんですか?では遠慮なく!」
と、片隅でひっそりとサインを書くdarling。
男だ。



そんなdarlingに、カウンターにいた若い店員さんが
「サインしてください!」
と「インターネット的」を差し出してくださいました。



ええ話や。これが人情っちゅうもんやで兄ちゃん。
と涙ぐんでばかりもいられず、店を出ました。
「いやあ、今のはどきどきした!」
と、さすがのdarlingもハラハラ。
でも思わぬ展開に、ちょっと楽しそう。
ちょっとここで、お茶でも飲みますか。



「止まったら死ぬ」
と、休憩もそこそこに
9軒目「パルコブックセンター」へ、
渋谷の街を急ぐdarling。
足が早いので、後ろ姿しかおさえられない!



つつがなく20冊のサインを終え、
10軒目、「渋谷ブックファースト」へ。
こちらでは、事前の告知もばっちり、
館内放送もばっちりだったこともあり、
ゲリラというよりは、
今日唯一の「サイン会」っぽいムードでした。







階段までたくさんの人が並んでくださったり、
HOBOT&HOBOPを着てくれている方も
何人かいらっしゃいました。
ほぼ日読者の方に一番たくさん会えたのは
このお店でした。
「誰々さんへ」と宛名を入れる際に、
darlingが読者の人の名前を覚えていたりして
「あのメール読みましたよ」というような一場面も。

今日最大の200冊以上のサインを一気に行い、
サインをするdarlingとスタンプを押す私の作業も
「もちつき」のような絶妙のタイミングになってきました。

さてお次は、
11軒目「八重洲ブックセンター」へ向かいます。
さすがに移動中、仮眠のdarlingです。



到着すると2階の喫茶室に通され、
書店の方と本や釣りの話で盛り上がります。



いやー、書店の人が語る「本の現在」の話は
リアリティがありました。
ちょっとメモりました。

がん予防にいいという、
くまざさシェイクを飲んで喉を潤し、さあ仕事だ!
えっさえっさと40冊。
タクシーまで丁寧にお見送りいただき、
東京駅を後にします。

目指すは最終目的地、
12軒目の「青山ブックセンター六本木店」!
いよいよです。
ここでは、ちょっと心ニクイ演出がありました。
「インターネット的」の地味めのPOPにこんな文章が。

「きたる8月4日(土)に糸井重里さんが
 勝手に著書にサインする『ゲリラ的サイン本化計画』
 というのが進行中である。という情報を得ました。
 皆さん気をつけましょう。」

今日分かったんですが、
本当に各書店さん、個性が全然違ってて
面白いんですよねー。
その話で本が書けちゃうんじゃないかと
思うくらい!

50冊のサインを終え、ほっと一息、
「俺、ちょっと客になるわ」と、
しばらく本を選ぶdarling。



「働く著者」から「客」になったこの瞬間、
本日のサインゲリラ終了です!
しゅーうりょーう!

「インターネット的」サイン本、
1日でざっと550冊作成!
その他お買い上げの分や、
他の著書にしたものを含めたら、
600冊を軽く越えてます!
darling、ほんとにお疲れさまでした。



このページで登場した本屋さんに
今(8月6日現在)なら、サイン本が並んでいますので
みなさん、是非一度お運びくださいませ!
darlingの気持ちのこもった逸品になっております。



ほな。

感想や激励などは、
メールの表題に「インターネット的」と書いて、
postman@1101.comに送ってくださいね。

2001-08-06-MON

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