私のパンダ好きは、物心ついた時から。
いちばん小さい時の記憶は2歳くらいだけれど、
その頃からずっと。
お気に入りのぬいぐるみも、いつだってパンダ。
記憶のなかでも、写真のなかでも、
私はいつもパンダと一緒でした。
この写真は、生後数ヶ月の私。
両手でしっかり持っているのは、
まぎれもなくパンダです。
背中がまっ黒なのが気になりますが、
白い頭に黒い耳…間違いありません。
このぬいぐるみは叔母からのプレゼントで、
私のベビーベッドに、ちょこんと置かれました。
そう、生まれてすぐに。
アヤシイ。
うっすらと、事件のニオイがします。
初めての赤ちゃんに興味津々な母。
ある日のこと。
「もう目が見えているのかしら〜?」。
そこで枕元のパンダを手に取り、
私に話しかけながら、顔の前で
パンダを行ったり来たりさせはじめました。
ゆらゆら~、ゆらゆら~、と。
来る日も、来る日も…。
ええ、そうです。
私がこの世で最初に目にしたのは。
おそらく、パンダ(のぬいぐるみ)。
鳥のヒナは、生まれて初めて目にした、
動いて声を出すものを親だと思うそう。
そして、この「刷り込み」という現象に似たことが、
人間にも起こることがあるらしい。
…ということは。
私には、パンダが親だと刷り込まれている、
その可能性、大!
さすがに、
パンダを見て「お母さーん!」とは思わないし、
パンダの後をついて歩くこともないけれど。
このたまらなく好きな気持ちは。
大好きなんて言葉じゃ足りなくて、
どぅあぁぁぁぁい好きぃぃ!!!な、この気持ちは。
もしかして、家族くらいには思っているのかも…。
大人になった今でも、もちろんパンダが大好き。
パンダがいる動物園には、つい行ってしまう。
スーツケースにパンダのぬいぐるみを忍ばせて、
パンダ旅行記を撮影することもある。
そして、パンダグッズを見かけると、
「あ!パンダ!」と目がハートになってしまう。
大好きがダダモレなので、
友人知人、さらに友人のお父さんまでが、
パンダグッズをプレゼントしてくれる。
それを見た人が、「パンダ好きなの?」と、
またまたプレゼントしてくれる。
ありがたきパンダループ!
いまも目の前に、
友人からもらったパンダのぬいぐるみがいます。
これが動いて、じゃれてきてくれたら最高なのに。
ああいつか、
家でパンダを飼えるようにならないかなぁ。
(おわります)