当時私は高校生。
週に何度か、放課後の教室に残ることがあった。
理由は、宿題をする為。
自宅にいて分からない問題と対峙すると、
やる気がいっきに削られてしまい、
宿題を放り出しかねない。
解決策として、
教室に残り友人に問題の解き方を尋ね、
「やれるとこまでやる」ことにしたのだった。
放課後は基本お腹が空いている状態だった。
なので宿題を始める前、
または休憩を兼ねて
学校近くのコンビニへ行き、
放課後をともに過ごすお菓子や
飲み物を探していた。
そんな訳で私はよくコンビニの
お菓子コーナーに立っていた。
できればお手軽で美味しいものを……と、
たまたま目に入ったのが、チロルチョコのきなこもち味。
チョコできなこもちってどうなのか?
当時チロルのことは知っていたものの、
まだきなこもち味を食べたことがなかった
私は買うかどうか迷っていた。
迷いながら箱の中を眺めていると、
全部同じと思っていたチロルの包みが、
よくみると髪型が違うことに気づいた。
衝撃のあまり、箱の中にあった全種類の柄を手にとり、
そのままレジへ。4つのチロルを購入。
学校に戻り、改めて眺めてみると、やっぱり違う。
モヒカンにおかっぱ、ベリーショート……
包みに目を奪われながらチロルを口へ運ぶ。
めちゃくちゃ美味しい…
このチロルを発見してから、
もしかして今まで買っていなかったチロルにも、
こういう違いがあったのでは?
と疑問を持つようになる。
違いを調べるべく、集めはじめたのが
チロル食べ集めのきっかけでした。
その年から私はきなこもち味を食べ、集め始めました。
毎年同じと思っていたきなこもちは、
写真が変わったものや、もちくんの顔が違うもの、
10周年を祝うもの、食感がなめらかになったもの、
きなこもちチロルが登場したときの味を再現した元祖、
黒蜜が入ったものと様々な姿があった。
特に期間限定の中でもその1年だけ登場した
「黒蜜きなこもち」は大ヒットで、
箱買いして母と一緒に食べた。
記憶に残る美味しさでした… またいつか食べたいなぁ。
きなこもち味は毎年「冬」限定のチロル。
冬だけなんてもったいない美味しさなのになぁ〜と
思っていたら、2015年夏、「夏きなこ」として登場。
日(火かな?)に焼けたもちくんの姿がかわいいです。
高校の友人には、チロル収集ファイルを見てもらったり、
「チロルを見かけたら教えてね!」
と言っていたこともあって、
今でもよく「これ持ってる? あれ食べた?」と
お知らせをくれたりします。
そのこともあってか、きなこもち味を見かけると、
私は高校の頃を思い出します。
放課後のテスト勉強、受験、土日の模試。
苦手な科目を教えてくれるクラスメイト。
きなこもち味は、高校の思い出と一緒になった
大切なコレクションです。