私は、マンガが大好きです。
子供の頃からたくさんのマンガを読んできました。
マンガを読んでいると、
自分の人生では経験できないことを経験した気分になったり、
今まで感じることのない感情や学んでこなかった知識を得ることがあります。
そして、そういうマンガに出会った時、
私は、「自分自身がレベルアップした」と思っています。
自分自身が成長したというか、人としての経験値が上がったような
気持ちになるのです。
マンガを読んで、どんなレベルアップがあったのか
ご紹介したいと思います。
レベルアップ1
「憧れの存在になるために、頑張ってみる」
1番最初に読んだマンガは、小学1年生の時。
講談社から発売されている「なかよし」でした。
近所の友達が「なかよし」を読んでいたからだと思います。
その中でも、美少女戦士セーラームーンがお気に入りでした。
かわいい絵柄、優しい色遣いに惹きつけられ、
悪者を倒すストーリーにかっこ良さを感じていたのだと思います。
マンガを読むだけにとどまらず、セーラームーンごっこをしていました。
役柄は自分に1番遠い、“頭の良い亜美ちゃん”と
“美人で可愛い美奈子ちゃん”のどちらかです。
自分には無い要素を持つ、この2人に憧れました。
2人のようになりたい!
亜美ちゃんは髪が短くて、美奈子ちゃんは髪が長いのです。
私は、悩みました。
どちらの髪型に似せるかを・・・。
結果、
亜美ちゃんの髪の長さと美奈子ちゃんの髪の長さの間の長さの
髪型にすることで自分なりに
“両方取り入れる”を選択することにしました。
(今思うと、2人の要素はどこにもない・・・)
でも私は、亜美ちゃんのような秀才でもないし
美奈子ちゃんのような美人でもないのです。
それでも必死に、2人に近づこうと、
言葉づかいやしぐさを真似てみたものです。
マンガで、「憧れ」というものを学び、
憧れに近づく努力を自分なりにやってみる
というレベルアップをしました。
レベルアップ2
「永遠に続けることができる妄想力」
中学、高校になると恋愛マンガを読むようになりました。
どのストーリーにも必ず出てくると言っていいほど、
ツンデレな男の子が登場します。
主人公は大抵、優しい男の子よりもツンデレな男の子に恋をするんです。
普通に考えれば、優しい男の子を選べば間違いないのに、
物足りないんですよね。
その時、“優しいだけの男はダメなのね。”なんてことを、学びました。
(生意気ですね)
そして、主人公は普通の女の子なのに、
ありえないほどモテるんです!
なぜ!?羨ましすぎる!
「現実は、イケてる男子はイケてる女子と付き合うのよ!」
とわかっているのに、マンガの主人公に自分を重ね、
私だったら彼を選ぶのに…なんて妄想を楽しむのです。
そして、モテる自分に酔いしれるのです。
そして「妄想は楽しい」ということを習得し、
空想の中では、どんな人でも付き合うことが出来る!という
強靭な妄想力のレベルアップを手に入れたのです。
レベルアップ3
恋愛のイロハはマンガで。
大学生になると、ディープな恋愛マンガを読むようになりました。
全てがハッピーエンドではなく、
別れで終わるストーリーに魅力も感じ始めます。
なぜなら、現実の恋愛も上手くいくことは少ないから!
現実的なお話に、自分と重ねて涙することも多々ありました。
私の好きなマンガで、忘れられないセリフがあります。
主人公である女の子が、彼氏の元カノのことを気にしながらも、
彼氏にそのことを打ち出せない状況の中で、出てくるセリフです。
「話し合うべき話をしてなかったの 私と彼はね。
ずっと一緒にいてお喋りして
話すべき話の不在をお喋りで埋められると思ったの。
埋めて 埋めて 埋めて
でも隙間から 毒が漏れ出すのね
嫌な匂いがするの 終わりの匂いよ」
(ジョージ朝倉 「ピース・オブ・ケイク」より)
あぁ…なんて深いお言葉!
ただ一緒にいるだけで幸せ…なんてことはないのよね。
(当時の私は、このひとコマで号泣をしたなぁ)
マンガに「恋愛のイロハ」を教えてもらった瞬間です。
レベルアップ4
突然出てくる仕事へのやる気
社会人になった今でもマンガは身近にあります。
社会人になると、仕事に関するストーリーや、
何か1つのことに人生をかけるストーリーに惹かれます。
「働きマン」、「重版出来!」など、
自分と同じ世代のお仕事系ストーリーから、
「ワンピース」や「3月のライオン」など、
1つの事に一生懸命なストーリーに心を動かされます。
かっこいい人を見ると、
「自分もそうなりたい!」
「私もそうなれるはず!」
なんて思って次の日は、仕事もやる気満々!
昨日まで憂鬱だったあの仕事も、今日なら出来る気がする〜!
そう思うのは、子供の頃にセーラームーンで得た、憧れと似ているのかも。
マンガは娯楽として思われがちですが、
私にとっては娯楽だけじゃない。
自分自身をレベルアップさせてきた
強力なツールだと思います。
これからもマンガでレベルアップ出来るはず!
そのために、私はマンガを読み続けようと思います。
もし、これを読んでくださった人の中で
自身がレベルアップしてきたマンガがあれば
ぜひ教えていただきたです。
(おわり)