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第0回 2016-06-28-Tue

中華街在住。障害者・児の支援、育児相談を経て、現在は子育てメディアの編集をしています。高校生の時に始めた「おもちゃ論」研究がライフワーク。週末は表千家の茶道教室に通っています。

真夜中の中華街を、歩いた。

担当・渡 辺 龍 彦

横浜中華街は東アジア最大のチャイナタウンです。
土日はたくさんの観光客で賑わいます。
最近は「焼き小籠包」が人気。

じつは僕、この中華街の中に住んでいます。
中華料理が好きというより、いい部屋があって。
引っ越してきて、もう3年目になりました。

この街について、何かガイドできればいいけれど
観光スポットに住んでおきながら
人ごみが大の苦手な僕です。

ならば、いっそのこと!

終電もない、お店の人もみんな帰った後の
「真夜中の中華街」を散歩しつつ
中華街のもう一つの魅力を、ご紹介したいと思います。

午前1時半。お散歩スタート!

まずは、メイン通りの門のところまで。

周囲には誰一人いません。
お店の中国人の方も、きっと家に帰ってしまった。

とりあえず、門をくぐります。


本当に、誰もいないなぁ。
それぞれの店舗から、ゴミがまとめて出してあります。

あ、タクシー来た!

酔っ払いのお客さんかと思われて、
手を挙げていないのに停車させてしまった。
ごめんなさい。乗ったとしても
40秒くらいで家についてしまいますので。

裏路地に入ってみる。

中華街の魅力は路地裏に詰まっている。
安くてうまい店も。
薄暗くてちょっと怖いけれど、入ってみます。

おや、あそこに何かが。

いい感じにライトアップされているけれど
気味が悪いなあと思って、近づいてみると。


正体は、過剰に演出された「ゴミ箱」でした。

人間第一号、発見!!

そしてついに、見つけました。

人がいる!

若いお兄さんが二人。
サッカーをしています。

なぜ?って、聞いていいのかな。

僕: どうして・・・。
メガネありお兄さん(以下メガネさん):
ここ(アートギャラリー&カフェ)のスタッフしてて、
今ちょうど店長帰ったところですね。
で、遊んでいるところ。
僕: そちらの方は、お客さんで。
メガネさん: や、友達っすね。
僕: 友達。はじめまして。
友達: っす。
メガネさん: あー、Barもう閉まっちゃったかな。
てか俺らバイクだから飲めないじゃん。
僕: Barですか。確かにこの辺多いですよね。

そう、この辺りは「Bar発祥の地」

中華街エリアには40軒近くのBarがあります。
調べてみると、どうやら
日本におけるBar発祥の地なんだそうですよ。


閉まってたけど、メガネさんが
「名店」と言っていた「MINTON HOUSE」


ギリシャ料理が出てくる「アテネ」


ここにも。

そして、2時くらいでお店が閉まった後は、
みんなここに来きます。


朝5時までやっている、こちらのカラオケ。
今日も歌声が聞こえてきました。
サザンオールスターズの「エロティカセブン」でした。

散歩を続けます。

また人がいた!

今度はスマホで時々道を確認しながら歩く
お兄さんがいました。

道に迷っているのかなと思い声をかけると、
終電が2駅手前で終わってしまい、
歩いて帰宅している途中とのこと。

これから一つ山を越えなければなりません。
なんとなく、応援の言葉をかけてパシャリ。

さあ、僕もそろそろ帰ろうかな。


いつも気になっている、かっこいい植木たち。

の横を、通り過ぎて。

自宅のビルの階段を上ると。

なんと、ねこさんがお迎えしてくれました。

ここまで近づいて、逃げちゃった。

中華街は、ねこの街。

中華街には、ものすごい数のねこがいます。
メインストリートは避けつつも
路地裏に入った途端、彼らはわが物顔で生活しています。

最後に、今夜の散歩で出会ったねこたちをご紹介しましょう。







うまく写真が撮れていなかったものも含めると
もっとたくさんいました。
本当に、ねこだらけだった。

真夜中の中華街、終わり

午前3時、起きているのは、ねことカラスと
カラオケで歌っている人だけです。

またお昼にもなれば、たくさんの人で賑わう中華街。
ぜひみなさんも、たまには終電を逃して
ディープな中華街を楽しんでみてください。

おわり