効能1:「格好をつけたがる自分」と出会える。
誰に見せるわけでもないので、
率直な気持ちを書くことができるのが、
日記の一番良いところです。
でも、実は、
「日記に書くことはすべて本心だ」とは言い切れません。
例えば、
「先生に怒られた。先生は何もわかってない!」
と書いてあったとしても、実は行間に
「怖くて泣きそうだった」
が隠れているかもしれません。
ウソをついているわけではありませんが、
日記の中でさえ格好をつけたくて、
背伸びしている自分がちょくちょく登場します。
日記との付き合いが長くなるにつれて
だんだん素直になってきましたが、
それでも、100%さらけ出しているわけではありません。
「自分にさえ格好をつけたがる自分」
の存在を知っておくと、
人と、自分とに、少し優しくなれる気がします。
効能2:「今日」に集中できる。
ちょっとした仕事をほめられたとか、くじに当たったとか。
ささいなことだけど本当にうれしくて、
ちょっと誰かに聞いてほしいこと。
そんなことに出会って、1日に何度も思い返して
にやにやするようになったら、日記の書き時です。
願うならずっとそんな幸せな気持ちでいたいものですが、
それだといつまでも地に足がつきません。
今日も、別のいいことがあったかもしれないのに、
昨日のことにとらわれて、
見逃してしまうのはもったいない。
だから、
あの時のうれしかった気持ちは、
心の中から日記へ移動させます。
そうすると、心のメモリが空いて、
目の前の新しいことを受け入れられるようになるんです。
効能3:ちょっと自信がつく。
過去の日記を読み返すことはほとんどありません。
この記事を書くにあたって、ぱらぱら読み返してみると、
まったく覚えていない出来事ばかりで驚きました。
大事件だと思ったことも、散々思い悩んだことも、
きれいさっぱりどこかへ行ってしまっていました。
記憶にあるのは、楽しくて笑ったことばかり。
たぶんこれからも悩むのだろうけれど、
きっとそれも、いつか忘れることができる。
それは、ちょっとした自信につながりました。
そばにいてくれるだけでいい。
“何か”を解決するにあたって、
日記が具体的な助けになることは、たぶんないです。
自分ひとりの日記の世界を出て、人と関わって、
行動しなければ、どうにもなりません。
でも、それでも日記が好きなのは、
「いつでも、なんでも、ただ受け止めてくれる」から。
そういう存在というのは、とても心強いものです。
これからも、ただそこにいる相棒として、
付き合い続けると思います。
※この記事は個人の感想であり、
効能を保証するものではありません。
別の効能があれば、ぜひ教えてください。
(おわります)