ほぼ日刊イトイ新聞を運営する私たちの会社は、
2016年12月1日から
「株式会社ほぼ日」という名前になりました。
それまでは、
「株式会社東京糸井重里事務所」という名前でした。
社名変更から2か月経ったいま、
前の名前は私たちにとって、なんだか
すでに懐かしいものになっています。
佐藤卓さんにデザインしていただいた
ロゴマークを、本日2月1日、
発表することにしました。
あたらしいロゴマークが、
私たちとこのページをお読みのみなさまを
つなぐようなものになればうれしいです。
糸井重里の依頼を受けて、佐藤さんは
最初に12案の候補を提出してくださいました。
糸井とほぼ日のスタッフは、
12のロゴマークをプリントアウトして
会議室に置き、それぞれ
「どれがいいかな」と思いめぐらしました。
会社によって
コーポレート・アイデンティティの定め方は
さまざまだと思いますが、
私たちは、みんなで話し合うより、
「糸井重里が決める」ということにしていました。
その決断を、プレゼントをもらうように、
たのしみにしていました。
数日が経過し、糸井は決断しました。
「このマークに決めました」ということを
佐藤さんにお伝えするさいに、
糸井はこんなコメントを添えていました。
このロゴマークは、3つの窓枠だと思いました。
少し開いていて、風が入ったりします。
部屋の内の空気も、外に出ます。
昼が見え、夜が見え、街が見え、
山や海、空や雲が見えます。
ほぼ日と、みなさんをつなぐ窓。
あたらしいロゴマークは、これです。
これから、このロゴマークのように
さわやかな行き来ができる場所に
ほぼ日は、なっていきたいと思います。
よろしくお願いします。
明日から、このロゴマークについての
佐藤卓さん、糸井重里の会話を
短い連載にしてお届けします。
グラフィックデザイナー。
1979年東京藝術大学デザイン科卒業。
1981年に同大学院修了。
株式会社電通を経て、
1984年に佐藤卓デザイン事務所設立。
「明治おいしい牛乳」や
「ロッテ キシリトールガム」などの
商品デザインおよびブランディング、
NHK Eテレで放送中の『デザインあ』の総合指導や
『にほんごであそぼ』のアートディレクション、
ほぼ日手帳のデザインディレクション、
21_21 DESIGN SIGHTのディレクターを務めるなど、
多岐に渡って活動中。