MONOPOLY
天使と悪魔が徹夜する!
「日本モノポリー協会」のページ
◆協会とかいうとお役所っぽいですが、
独自にホームページを作ってメンテナンスできるほどの
大きな団体ではないわけです。
芥川・直木賞の事務局が
文藝春秋社のビルに間借りしているように、
というとちょっと違うんですが、
「日本モノポリー協会」のホームページも、
「ほぼ日刊イトイ新聞」に間借りすることになりました。

<日本モノポリー協会会長 糸井重里>

◆このたび、「日本モノポリー協会」の妖精を、
いや、要請を受けまして、
「ほぼ日」に、「日本モノポリー協会」のページを
掲載することになりました。
おもしろいゲームだし、協会の皆さんも張り切っているし、
全国のモノポリーファンにはとても便利だし、
いいことばかりだと思うので、快諾しました。

<ほぼ日刊イトイ新聞だーりん 糸井重里>


暑い夏は涼しい場所で
モノポリーでものんびり遊んでみませんか?
~食事付き「モノポリーライト in Osaka」開催!~



暑い夏は涼しい場所で
モノポリーでものんびり遊んでみませんか?
~食事付き「モノポリーライト in Osaka」開催!~

コーヒーでも飲みながら気楽にモノポリーを楽しむ。
そんなことができる「モノポリーライト」を
近々開催します。

7月18、19日に関西国際空港にて開催されました
「モノポリー日本選手権全国大会」と、
7月20日に東京タワーにて開催されました
「モノポリーグランドチャンピオンシップ」に
「ほぼ日」読者の皆様から多数の見学をたまわり、
心より感謝しております。
またネットでの動画中継見学者も
過去最高数となっておりまして、
こちらを見られていた皆様にも
この場をお借りして御礼申し上げます。

その見学者の中から早速
モノポリーを楽しんでみたいという
ありがたい要望を多数いただいております。
特に見学者の一部の方に
大阪版モノポリーをプレゼントいたしました大阪では、
ぜひとも大阪版モノポリーで遊んでみたいという声が
大きいです。

そこで日本モノポリー協会では、大阪にて
モノポリーライト in Osaka
8月9日(日)に開催することになりました。
前回同様、参加者に好評いただいております
食事付きイベントです。
(なお今回は首都圏でのモノポリーライト・ナイトは
 お休みです。次回をお楽しみに!)

もちろんこれまで同様、初参加者は食事つきでも半額!
また日本モノポリー協会プロデュースの
大阪版モノポリーを既にお持ちの方で、
まだ一度も協会の各種イベントに
参加されたことのない方は、
ご家族全員、食事つきでも無料とさせていただきます。
会場にて大阪版モノポリーを購入された方も
同様にご家族全員無料

ルールをご存知ない方でも特に問題ありませんよ。
会場のオーナーである
植田@2001年日本チャンピオンなど、
日本有数のベテランプレーヤーが
ルールを教えながらしっかり楽しませてくれますので。

このチャンスをお見逃しなく!

------------------------------------------

「モノポリーナイト in Osaka」

日時:8月9日(日)12時~18時(延長可)
場所:旅カフェWA☆shu
   大阪市中央区南船場三丁目1-7
   日宝東心斎橋ビル201
   06-6251-0109
   心斎橋東急ハンズ北側です。詳しい地図はこちら

参加費:1500円
    14:00までに来場された方はランチ&1ドリンク付
    14:00以降に来場された方はスイーツ&1ドリンク付

    (各種割引)
   ・はじめて協会のイベントに参加される方は半額!
   ・これまでに大阪版モノポリーを購入された方で、
    一度もイベントの割引特典
    (対象が個人でもご家族でも)を
    受けていないという方は、
    本人はもちろんご家族全員を無料!
   ・イベント当日に会場のお店で大阪版モノポリーを
    購入された方は、本人はもちろんご家族全員を
    無料とさせていただきます。

その他:
   ・18時以降遊んでいただくことが可能ですが、
    その際、必ず追加で1オーダー(何でも可)が
    必要となります。ご了承ください。

○8月の「モノポリーナイト」(東京)はお休みです。
 今後、「モノポリーナイト」(大阪)(東京)は
 毎月1回程度開催する予定です。


(文章:日本モノポリー協会専務理事・
2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2009-08-04-TUE


2008年度モノポリー日本プレーヤー権
全国大会結果報告(その7)



こんにちは。
昨年の日本一決定戦
「2008年度モノポリー日本選手権全国大会」は
去る2008年11月15日、16日に
東京・中野サンプラザで開催されました。
その7回目、最終のご報告となります。

今は日本チャンピオンが決まる決勝。
勝負所となっております。

この時間帯、一同のマークは、
カラーグループの経営に成功し、
順調にレンタル料を稼いでいる
矢田貝さんへ向けられている感があります。
ただし、矢田貝さんが経営しているライトパープルは、
他のプレーヤーの止まる確率が低いうえ、
破壊力が不足しているので、
まだまだ予断を許さない状況です。
矢田貝さんも、今経営するカラーグループを
他のプレーヤーに譲って、
確率、破壊力ともに上回る
カラーグループの経営に乗り換えることを
考えていないわけはないでしょう。

そんな状況下で実はこっそり力を蓄えていたのが、
石川@2007年日本チャンピオン。
石川さんが経営されているカラーグループはオレンジ。
止まる確率がやたらに高いため、
日本では最強のカラーグループと呼ばれます。
着々と財力を蓄え、
ついにはオレンジに家が9軒建つまでになりました。
逆転をうかがうところまでになっていました。

*オレンジに家9軒
 モノポリーでは通常、各マスに3軒家を建てるのが、
 経営効率がいいとされます。
 3軒目に急にレンタル料が跳ね上がるからです。
 オレンジは3マスですので3軒づつ、
 合計9軒を建てることになります。
 オレンジはモノポリーで止まる確率の高さを
 誇っています。
 止まる確率の低いライトパープルとは
 圧倒的な差があります。

石川選手はグディニャ(地中海通りに相当)まできており、
これから百田さんの経営するライトブルー、
矢田貝さんの経営するライトパープルといった
「敵地」に挑まねばなりません。

ここからは本当に一投、一手の違いが
勝敗を分けるポイントとなってきます。

しかしここで状況が一変します。
百田選手がオレンジのバンクーバー
(ニューヨーク通りに相当)に先に止まってしまいます。
現金をあまりもっていなかった百田さんにとって
痛恨の出来事。
これで百田さんの経営するライトブルーの家は全て崩壊。
オレンジを経営する石川さんにとっては、
目の前に家が林立するライトブルーが
少し脅威だったのですが、いきなり楽な局面になりました。

一方、石川さんをライバル視する矢田貝さんにとっては、
痛恨の出来事!
矢田貝さんにとって、たとえ自分の収入にならなくても、
ライバルの石川さんが苦しむのは大歓迎。
したがって、矢田貝さんは百田さんを応援していたのです。

こうなると矢田貝さんはあせります。
今まで圧倒的優位を築いてきたのですが、
一気に逆転されてしまいました。
栄光の日本チャンピオン間近から、
一気に奈落の底に落とされた気分だったでしょうね。
このままでは矢田貝さんは負けてしまうかもしれません。

ここで矢田貝さんはどんどん動きます。
百田さんが経営に失敗したライトブルー。
そのまま放置していては、ライバルの石川さんが楽すぎる、
ということで、そのライトブルーに再び家を林立させ、
石川さんを苦しめることをもくろんでいます。
結果的に、今まで一度もカラーグループの経営をしていない
柴田さんに、ライトブルーを経営してもらう交渉を
成立させました。
この交渉では明らかに矢田貝さんに厳しい条件。

うまくいけば自分が刑務所にいる間に、
石川さんをライトブルーとライトパープルで
多段攻撃を食らわせて、
オレンジを崩すことができるかもしれません。

*刑務所にいる
 モノポリーでは順調にいけば
 刑務所に3回とどまることができます。
 一種の「お休み」ですね。
 でもこの間もレンタル料を支払う可能性がなく、
 しかも自身の経営する土地の
 レンタル料を受け取ることができますので、
 ただのお休みというより、
 非常にうれしい「お休み」でして、
 モノポリーの世界では
 お願いしてでも刑務所に入りたいという
 状況も出てきます。
 ただし、サイコロをふってゾロ目が出た場合は、
 強制的に出所しなければなりません。

かくして、経営者を代えて
再びライトブルーには家が建ち並びます。
石川さんから見れば、いったんは
視界が開けたと思った場所に、
間髪を入れずにすぐまたホテルが建ち並ぶといった
光景となります。
モノポリーはこのように勝負所では
どんどん状況が変わります。
まさに「天国と地獄」状態ですね。

最初に石川さんはきわどくライトブルーをかわしました。
なかなか今日の石川さんはツイています。
そして直後の矢田貝さん。
刑務所に入ったばかりなので、
ゆっくり休んでいたいところです。
でもサイコロは振らなければなりません。
そしてその目はなんと4ゾロ!
強制出所となりました。

オレンジの、家が4軒建つ「上海」
(テネシー通りに相当)へ突っ込んでしまいました。
先に攻撃を食らったのは意外にも、矢田貝さんでした。
石川さん包囲網を築くため、
積極的に動いていた矢田貝さんは
その過程で現金をあまり持っていません。
これは非常にきつい状況ですね。
ついに栄華を誇ったライトブルーの家が
崩壊してしまいます。

この直後の石川選手は、
家が崩壊したばかりのライトパープルに止まります。
まさしく一手の差が明暗を分けました。

気持ちの糸が切れたかのように、
この後の矢田貝さんは、
再度石川さんの経営するオレンジに止まり、
なんとわずか3投で破産となってしまいます。
まさに非情ですね。
ライトパープルを「自力」した矢田貝選手がまさかの破産。
そう、現代モノポリーは
カラーグループを「自力」したくらいでは
そうそう簡単には勝てないのです。

すでに、百田選手も破産しています。
他の選手たちはどうだったのでしょうか。
多少時系列を遡りますが、ご紹介しましょう。

石井@2005年日本チャンピオン。
オレンジ手前から試練のサイコロとなります。
これまで常に飄々としたプレーで
観衆アピールもよい石井さんですが、
さすがにここは緊張したのか、
サイコロがなかなかボード上で止まってくれません。
ルールではサイコロが2個とも
ボード上に止まらなければなりません。
二度、三度と振りなおしになります。
とうとう五回も失投しました。
もちろんわざとではないのでしょうが、
ここはさすがに審判が注意します。

「ちゃんと(ボード上に)入るように振ってください」

ところがこの表現、運命の本人にとっては
「(オレンジのマス目に)入るように…」
という意味に解釈されてしまったらしく、
へなへなとうなだれてしまいます。
「いつでも挑戦者」のときのような
凛とした言い返しはもはやできませんでした。
ギャラリーからはこれまでにないくらいの
大きな「笑い」が取れましたが、
本人にとっては不本意な「ウケ」だったことでしょうね。
かくして、オレンジの「上海」に二度止まり、
「参りました」と一言。
石井さんも破産です。

石川さんは、オレンジに続き、
レッドを追加経営します。
オレンジもレッドも止まる確率の高いカラーグループ。
もはや磐石です。
このレッドも大当たりで、柴田さんもついに捕まります。
的確なタイミングで経営スタートさせ、
更に追加経営をも成功させる。
モノポリーで勝つための王道のようなプレーですね。

その柴田さん、
最後は「トロント」から「ロンドン」へ進み、破産です。
奇しくも二人の日本人世界チャンピオンが誕生した地を、
確かめるかのように踏み歩いての、
それはラストロールでありました。

ついに決着しました。
それではいまいちど、ご紹介いたしましょう。
石川隆紀さん、2年連続2回目の優勝です!
2年連続はこれまでになかった偉業。
それどころか、この10年ほどの間、
全て日本チャンピオンが変わっています。
連続どころか二度、
日本チャンピオンになられた方もいません。
石川さんはまさに
モノポリー界の新しい歴史を築いたことになります。


▲下段:決勝を戦ったメンバー。上段:大会委員長と審判長。
石川さんはトロフィーをもって喜びをかみしめているようにみえます。



▲全国大会に参加された方と見学された方で集合写真。
翌年の再会を期して、大会は終了いたしました。


この石川さんの天下が続くのか。
それともニューフェースが誕生するのか。
今、2009年度の日本一決定戦が大詰めを迎えています。
でも、今年も間違いなくいえること。
それは大会に参加しない限り、
モノポリー日本一になれません。
どんなモノポリーイベントでもかまいません。
ちょっとだけ勇気を出して参加してみてください。
大丈夫、この記事を読んでいるあなたにも
きっと日本チャンピオンの可能性は広がっています。

特に、ラストチャンス大会(7月18日)と
全国大会(7月18、19日)が開催される
大阪・関西国際空港。
近隣の方はぜひとも一度のぞいてみてください。
あなたの知らないモノポリーの楽しみが
きっと発見できると思います。

では、関西国際空港で
皆様にお会いできることを期待しています。

(原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹
 監修:日本モノポリー協会専務理事・
 2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2009-07-14-TUE


2008年度モノポリー日本プレーヤー権
全国大会結果報告(その6)



こんにちは。
昨年の日本一決定戦
「2008年度モノポリー日本選手権全国大会」は
去る2008年11月15日、16日に
東京・中野サンプラザで開催されました。
その6回目の報告となります。

既に決勝戦が始まっています。
石井さんが序盤有利で進行中。
百田さんと石川さんはそこそこよさそうな権利書を
持っています。
柴田さんは権利書が1枚しか購入できず苦しそうですが、
その虎の子の乗り物を石井さんに渡せば、
その見返りは少なくないものがありそうです。
矢田貝さんはなんと言っても
ライトパープル2枚が光ります。
誰もが楽しめそうな展開です。

淡々と流れていた局面に一気に緊張感が漂ったのは、
矢田貝さんの一投でした。
「グディニャ(地中海通りに相当)」から
「6ゾロ」を振って、
「キエフ(ステーツ通りに相当)」を購入。
なんとライトパープルを「自力」しました。

*ライトパープル
 止まる確率が低いカラーグループで、
 交渉でそろえる際はなかなか悩ましいところですが、
 自力で購入できたとなると話は別です。
 かなり有利になったのは間違いありません。

さらにゾロ目なので安全地帯に移動できました。
これはかなり有利。ここは家を建築しそうです。
家は全力で7軒くらい建ちそうな資金です。

ところが矢田貝さん、建築せずにスルー。
ライトパープルの止まる確率の低さを考慮して、
ここは転売を考えているのでしょうか。
ところが石川さんがライトパープルにすぐに止まりそうな
「東京」のマス目にいて、
建てるにしても転売にしても
絶好の機会のように見えますが、
やはり何もしません。スルーです。
どうやら給料をもらってから
9軒以上のスタートを狙っている様子です。
モノポリーでは各マスに3軒建てるのが
経営効率が良いとされており、
9軒以上はもちろん有利ではありますが、
直前のお客さんはそれを待ってくれません。
このタイミングを逃せば、
反撃を食らうかもしれないのです。

でもスルーとなりまして、
石川さんは無事に、家の建っていない
「平地の」イスタンブールへ着地します。
矢田貝さんにとって
せっかくの先制パンチの機会を逸したのは、
結果だけ見れば、大きかったかもしれません。

続いてその石川さんと百田さんとで、
オレンジを揃えあう交渉を開始します。
オレンジは止まる確率が高く、
かつ家の建設コストが低めで、成長力があります。
日本では一番人気のカラーグループです。
ここはオレンジを経営する側に回ったほうが
魅力的でしょう。
それゆえお互いにとって、
もし自分が経営せずに相手が経営するなら、
できるだけ相手に家を建てさせたくないのが本音です。

そして結果的にオレンジを揃えたのは、石川さんでした。
「やりましょう、やっちゃいましょう」
この一言で、さくっとOKをします。
今年の石川さんは、フットワークの軽さが印象的です。
「ニュー石川」と評判になっていましたね。

百田さんと柴田さんは、
続いてすぐにライトブルーを揃える交渉に入ります。
この交渉は先ほどよりも難航しました。
オレンジが先に揃ってしまった以上、
ライトブルーの評価はかなり解釈が分かれる場面です。
この交渉は、いったん決裂となります。

*ライトブルー
 止まる確率はそこそこで、
 家の建設価格が低いのが非常に魅力的なのですが、
 レンタル料が低く、パンチ力に欠けます。
 破壊力あるカラーグループや、
 止まる確率が高いカラーグループと対抗していくのは、
 非常にしんどいでしょう。

矢田貝さん、GOマスまで到達して
無事にサラリーを受け取り、
とうとうここで「建てます」宣言をします。
どうやら一度に勝負形の軒数が建つまで
我慢する方針だった模様です。
残りの権利書を抵当に入れて借金をして全力勝負の様子。
ライトパープルに9軒を建築です。
その直後に、柴田さんが
トロント(ライトパープルのバージニア通りに相当)に
止まります。
矢田貝さんはすぐに収入を得て
大いに安堵したことでしょう。

この柴田さん支払いで特に大きなショックを受けたのは、
百田さんかもしれません。
これからライトブルーの交渉相手である柴田さんの不幸は、
そのまま交渉条件に跳ね返ってくるからです。

先ほど以上に難航したライトブルー交渉ですが、
ここは百田さんが相当条件を引き下げる形で、
経営する道を選択しました。
でも全力でホテル1軒、家8件という状況。
かなり見劣りすることは否めません。
どこまで反撃できるのしょうか?
かなり有利になった矢田貝さんを
ライトブルーでしとめることができるでしょうか?

その谷田貝さんは、GOマスから華麗に
ライトブルーを交わします。
これはもっと有利になりました。
そしてすかさず、後ろから来るライバルたちを狙って
ライトパープルに家を増築。
ここは攻撃あるのみです。

その気迫が勝ったのか、石井さんは今増築したばかりの
ライトパープルに突っ込みます。
柴田さんに続いて石井さんも
ライトパープルに捕らえられました。

矢田貝さんにも石井さんにもとまってもらえなかった
百田さんのライトブルーは
もはやすごく苦しくなりました。

一方、矢田貝さんは非常に有利になったように見えます。
自身はとまらず、他の選手が2人もとまっています。
ついにライトパープルは全てホテルになりました。

ワールド版では、家やホテルは
五大陸を象徴する建築物となっており、
ホテルはニューヨークの摩天楼などを思わせる
「高層建築物」もありますが、
ここは矢田貝さん、
「あんまり目立たなさそうな」といいながら、
ピラミッドを選択しました。
ピラミッドは高さが低くて安定しており、
「崩れにくい」と縁起の良さを指摘する人も多かったです。
なにせ、一度建てたホテルが崩れる、
モノポリーではかなり不利な状況を示すものですから。

自力から順調に成長して、
とうとうホテルオールにまでなった、ライトパープル。
このまま矢田貝選手が勝利まで突き進むのでしょうか。
それとも誰かが待ったをかけるのでしょうか。

場内は矢田貝さんで決まり的な雰囲気もありますが、
皆さん、忘れていませんか?
矢田貝さんが経営されているライトパープルは、
一般的に止まる確率が低く、
それだけで勝ち切るのが難しいということを。
そして、本来は勝ちやすいカラーグループであるオレンジが
まだ無傷で残っているということを。
しかもその経営者は、
石川@2007年日本チャンピオンであるということを。

場内の雰囲気が一方向に流れた時こそ、スキが生まれます。
そのスキには破滅的な波乱の匂いがぷんぷん漂います。
今リードしている矢田貝さんは
それを感じ取ったかどうか‥‥。

次回はいよいよ
日本チャンピオン決定の様子をお伝えします。

(原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹
 監修:日本モノポリー協会専務理事・
 2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2009-07-13-MON


2008年度モノポリー日本プレーヤー権
全国大会結果報告(その5)



こんにちは。
昨年の日本一決定戦
「2008年度モノポリー日本選手権全国大会」は
去る2008年11月15日、16日に
東京・中野サンプラザで開催されました。
その5回目の報告となります。


予選ラウンドもいよいよ大詰め。
各卓で勝利して決勝進出を決めた選手たちが、
おたけびをあげているような、
まさしくクライマックスです。
波乱万丈の予選3回戦、残りのテーブルを見ましょう。

第3テーブル。
ここでは大混戦を制した柴田さんが決勝進出を決めました。
「ダイス運だけで勝ったような試合でした」
そう謙虚に振り返る柴田さんですが、
これだけの乱戦を制したのですから
もちろんその実力によるところも
相当に大きかったに違いありません。

柴田さんは2年ぶりの決勝進出です。
2年前の決勝では、
一見有利な立場からやや消極的なゲーム運びで
そのまま出遅れてしまった感がありましたが、
今回はどうでしょうか。
2008年度はラストチャンス大会からの出場、
そして予選最後の3回戦での滑り込みと、
相変わらず「先行」のできない、
「後追い」タイプのプレーヤーのように見えます。

一瞬の勝機を掴むことが大切な決勝で、
果たして今年はスパートを切るタイミングを
適切に捉えることができるでしょうか。

続いて第4テーブル。
有澤さんが一発勝負型のダークブルーを揃えます。
でも武運つたなく不運な展開が続き、
結局成功しませんでした。

「今年は、中継するよりも、される側になりたい」
決勝のウェブ中継スタッフでもある有澤さん、
今回はこのような抱負をあげていました。
あと一歩ではありましたが、
今年も決勝は「いつもの中継席」だったようです。

代わって浮上してきたのが矢田貝さん。

矢田貝選手がモノポリー勝利。そして決勝進出決定です。
初出場で初の決勝進出。よほど嬉しかったのでしょう。
お世話になった知人たちを回りながら
御礼と意気込みを語っています。
こういった謙虚な姿勢には非常に好感が持てます。
なんだか「そのままいきそうな」予感もしてきます。

そして最後の第5テーブル。
石川@2007年日本チャンピオンがモノポリー勝利。
そして決勝進出決定です。

ディフェンディングチャンピオンの石川さん、
モノポリー界初の二連覇へ向けて今年も決勝へ進みます。
かつて2度の全国優勝をなしとげた選手は、
百田さんはじめ4名もいますが、
2年連続の優勝という「連覇」となると、
いまだかつて一度もありません。

最近では、2000年の宮野さん、2003年の井元さんが
「あと1勝で連覇」というところまではきていましたが、
いずれも逃しています。
モノポリーにおいては、
いかにコンスタントに勝ち続けることが難しいかが
わかります。
前人未到の偉業達成へ。石川選手が挑みます。

これで決勝進出の5人が決まりました。
おもしろいのは、予選1回戦1番テーブルから
なんと3人が進出しているとのこと。
予選1回戦終了後、
「次にがんばって、また決勝戦で会いましょう」
誰からともなく、このように言い交わして別れます。
本当にこの3名は約束どおりの「再会」を
果たすことになるとは‥‥。
誰も思っていなかったのではないでしょうか。

さあいよいよ決勝が始まります。
選手が予選順位どおり一人づつ呼ばれ、
順番に着席し、この順にサイコロを振ります。

予選1位、石井さん。2005年日本チャンピオン。
予選2位、百田さん。1988年世界チャンピオン。
予選3位、柴田さん。ラストチャンス大会優勝。
予選4位、矢田貝さん。東北地区大会優勝。
予選5位、石川さん。前年度日本チャンピオン。

今年は西日本の選手が決勝に残りませんでした。
東高西低です。

そして特筆すべきは、
メンバーの過半数が「優勝経験」を持っていることです。
ここまでそろったのは珍しいですね。
かくして14時3分、運命のダイスロールとなりました。

石井さんの一投目、1の目が2つ‥‥「ピンゾロ」です。
共同基金に止まって、引いたカードは、「1M支払い」。
「ええー、おかしいな?」と思わず首をひねる石井さん。
収支はもとより、
ここは笑いを呼べるような内容を期待していたのでしょう。
続いて今度は「3ゾロ」を振り、
「バルセロナ」の権利書を購入しました。これは上々です。
更に3回目のダイスはまたもや「ゾロ目」。
ルールにより刑務所へ収監となります。
いきなり3回もサイコロを振るなど、
なにか派手なことをやってくれそうな予感です。

続いて百田さんが9の目を振り、
「アテネ」を購入しました。
振り順の遅い選手にとって、
第1順目で何が一番、嫌かといえば、
それはライトブルーが早々に売り切れてしまうことだ、
という選手が少なくありません。
既に2枚売り切れて、
遅い振り順である柴田さんや石川さんにとっては、
ちょっと嫌なスタートかもしれません。

さて3人目、矢田貝さんがサイコロを手に持ちます。
矢田貝さんは、ゾロ目で2Mの支払いの後、
「イスタンブール」を購入。
さらに次手で3を振り、「トロント」も購入。
ライトパープルの権利書2枚を自前に並べます。
いきなり同じカラーグループの権利書2枚購入は
幸先がいいかもしれません

柴田さんも矢田貝さんと同じく、
ゾロ目で2Mの支払いの後、
「クルーズ」(ペンシルバニア鉄道に相当する、
乗り物の権利書)を購入。
みんな、買える展開ですね。

こうなると振り順が最後の石川さんは
いやな感じがしないではないのですが、
ここは見事に6を振って、
ライトブルーで残っていた3枚目の権利書である
「東京」を購入します。
「やっぱり東京の大会なのだから東京を買わないとね」
とは、言ったか言わなかったか。

全員が買える展開の中でも最も絶好調は石井さん。
どんどん権利書を購入していきます。
途中で石井さん、気合が入ったのでしょうか。
おもむろに着ていたチャンピオンブレザー
(2005年優勝時の賞品。
 歴代日本チャンピオンはみな
 このカッコいいブレザーを羽織っています)
を「ばっ」と脱ぎすてます。

すかさず誰かが突っ込みます。
「脱いだらチャンピオンじゃなくなるぞ~」
場外舌戦の開始です。
しかしここは石井さん、間髪入れずに言い返します。
「俺はいつでも挑戦者の気持ちなのですよ!」
これにはちょっかいを出した側も感心して黙り込みます。

そしてその石井さん、
サイコロを振る前に「買います」と宣言し、
見事に3枚目の乗り物を購入できる目を振ります。
これにはギャラリーもどよめきます。
「ギャラリーを沸かせる」ことを目標に掲げてきた
石井さんは、ここで満足そうに頷きます。
「これで今日の目標達成だよ!」

*乗り物
 モノポリーでは家やホテルが建設できる
 カラーグループ以外にも様々なマスがあります。
 その一つが乗り物(一般的なモノポリーでは
 鉄道に相当)。
 家、ホテルが建設できないので、
 莫大なレンタル料が期待できないのですが、
 その分効率よく稼げます。
 乗り物は3枚もっていますと1M
 (一般的なモノポリーでは100ドル)
 稼げますので、結構見入りがいいマスといえます。
 自力で全てを購入した石井さんは
 序盤を制したといえますね。

次回は、前代未聞の事件発生!
波乱の決勝の続きを報告いたします。

(原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹
 監修:日本モノポリー協会専務理事・
 2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2009-07-12-SUN


2008年度モノポリー日本プレーヤー権
全国大会結果報告(その4)



こんにちは。
昨年の日本一決定戦
「2008年度モノポリー日本選手権全国大会」は
去る2008年11月15日、16日に
東京・中野サンプラザで開催されました。
その4回目の報告となります。

その前に、7月12日(日)に開催される
サンデー&マガジン版モノポリー大会に参加される場合は、
少し余裕をもって会場の東京ビックサイトに
来られることを、お薦めします。
なにせ前日11日(土)は
機動戦士ガンダムの実物大模型、お披露目の日。
そうです、今世間で大きな話題となっていることです。
同じ湾岸エリアに立地していますので、
交通機関の渋滞が予想されます。
ぜひとも少しでも余裕をもってご出発ください。


さて今回は2008年度モノポリー日本選手権全国大会の
予選2回戦の残りの模様を報告します。
2回戦の第4テーブルをみてみましょう。

ここでは初出場の藤田さんが
早々とカラーグループの経営を成功させています。
追加で他のカラーグループも手に入れると、
防御を考えずに手持ちの現金を全て放出して
そちらにも建築。
さらに次の手順で違うカラーグループが
転がり込んでくると、
そこにもすかさず建設。
モノポリーでは本来は経営資源を
少ないカラーグループに集中させるのが
セオリーなのですが、
その瞬間に家を建てられるだけ建てる、
というこの単純明快な勝負スタイルは、
多くのギャラリーから喝采を浴びていました。
モノポリーでは、計算ももちろん重要ですが、
特にこのような大舞台での勝負では
「採算度外視の思い切りの良さ」も
幸運を呼び込むためには非常に大切な気がします。

「九州のラッキーガール」
自らをそう称した後に、ちょっと考えて、
「ビギナーズ」という一語を
「ラッキー」の頭に書き加えた、藤田さん。
対人戦の経験はほとんどなかったとのことですが、
たまたま参加した九州大会を見事に優勝。
その勢いのままに、東京でも気持ちのいいプレーを
見せてくれました。

その藤田さんは、
並み居る強豪プレーヤーたちを
続々と「仕留めて」いきます。
このままいけば、モノポリー勝利。
そしてポイントを上積みして、
決勝進出も狙えそうです。
しかし最後の一人、石井@2005年日本チャンピオンが
意地を見せます。
家が崩れても崩れてもすぐ反撃します。
「崩れたと思ったカラーグループに
 またすぐに家が建つなんて、
 コンピューターゲームではまず見られない。
 びっくりした!」
各地に家が建ち並び、
「殴り合い」の様相を呈した局面においては、
サイコロの一投ごとにプレーヤーたちの
「浮き沈み」が見られますが、
その都度すばやく状況判断をして交渉を持ち掛け、
運営能力のある者がカラーグループを引き継ぎ、
経営者が入れ替わり、
めまぐるしく家が崩れたり建ったりもします。
そういった動きの速さを見て、
藤田さんはこのようにコメントし、目を丸くしていました。
どうやら「対人」ゲームの奥深さと面白さを、
たんのうしていただけたようです。
この形のままタイムアウトとなり、
惜しくも決着はしませんでした。

石井さんは、すでにお伝えしているとおり、
1回戦でダントツのトップでしたので、
今回のポイント上乗せにより、
予選1、2回戦計の暫定トップ。
規定により、百田さんとともに決勝進出決定となります。

「決勝へあがって、みんなを笑わせたい」
石井さんの全国大会参加の「抱負」は、
いつもこうです。
できればみんなを喜ばせるような、
見ていて面白いゲームをしたい。
そしてそれならば、
ギャラリー全員の注目があつまる
決勝の大一番でのパフォーマンスを披露したい。
優勝1回を含めて
これが3度目の決勝進出となる石井さんならでは、
といえるアピールといえるでしょう。
しかも言ったとおりに本当に決勝進出です。
今年はどんなネタを準備しているのでしょうか。
今から楽しみです。

石井さんと百田さん、
この両名がまずは決勝へ進出を決めました。
続いて勝ち名乗りを上げる選手はいったい誰でしょうか。
決勝卓の残り座席は、あと3つです。
間髪をいれずに、続いて3回戦が執り行われます。

このゲームでモノポリー勝利をすれば、
まだまだ大半の選手には
決勝進出の可能性が残されています。
そしてこの3回戦では、
なんと全てのテーブルが
モノポリー決着という結果になりました。
いかに選手全員が「完全決着」へ向けて
死力を尽くしたのかが、
これだけからでも伝わってきますね。
運命の3回戦を引き続きお伝えいたしましょう。

まずは、第2テーブル。
こちらも藤田さんと同じく女性で初出場の久保さんが、
「よろしくお願いします」と挨拶をして静かに着席します。
「私のモットーは“丁寧”。
 なので、丁寧なゲームを心がけます」
開会式でそう挨拶をして、大きな拍手を浴びた彼女。
もちろん、丁寧なだけでなく、
ゲームを楽しもうという心構えも誰にも負けていません。
この大切な一戦においても、
そのような様子はよく見て取れていました。
そういった心構えのプレーヤーには、
幸運が舞い降りるものです。

その久保さん、序盤から様々なカラーグループを、
なぜか続々と「自力」していきます。

その後も久保選手はカラーグループに家を次々建築。
これが大当たりで、
あっという間に独走態勢に入ってしまいそうです。

*自力
 交渉せずに購入してカラーグループを独占すること。
 交渉では定価よりも高い代償を要求されることは
 普通ですので、
 定価で購入してカラーグループを独占できるのは、
 非常に有利ですね。

もちろん、岡田@2000年世界チャンピオン、
宮野@1999年日本チャンピオンなど
他の選手たちも黙って見ていたわけではありません。
実は久保さんは百田さんや岡田さんが講師を勤める
「世界チャンピオンが教えるモノポリー」出身。
岡田さんは「愛のムチ」とばかりに、
久保さんの行く手に様々な「罠」を構築します。
それこそ三重、四重もの「久保包囲網」を
敷きにかかります。

久保さんはこれらライバルたちの攻撃を受けて、
一度はかなり追い詰められました。
しかし冷静に局面を判断し、
経営するカラーグループを変えるなどで、
様々な工夫を施し、再び収入を得て盛り返していきます。
「一度は尻尾をつかんだと思った」他の選手たちですが、
ここまででした。
世界チャンピオンの岡田選手をも葬り去り、
とうとう残っているライバルは宮野さんだけとなりました。

宮野さんは、ここまで
レッドのロンドン(イリノイ通りに相当)に建てた
3軒目の家をなんとか死守しながら、
辛抱して周回を続けてきました。
その理由はただひとつ。
今やチャンスカードの一番上にきているはずの
「ロンドンへ行け」のカードを、
久保さんが引いてくれることを祈っているからです。

*レッド
 止まる確率が最も高いカラーグループとして知られ、
 外国人、特に米国人には絶大な人気を誇ります。
 そこにレンタル料が高い3軒目の家が建っていて、
 チャンスカードでそこに直接止まってもらって、
 打撃を与えられるチャンスがあるということは、
 まだまだ勝利への可能性が相当あるといえますね。

一方の久保さんも、
ただ「ゆるゆる」と回っていたわけではありません。
時間内決着を目指して、
第2第3のカラーグループの追加経営を始めており、
決して手持ち現金には余裕は残していません。
こういったリスクを背負わないと
なかなか時間内にモノポリー勝利は得られないのです。
このような「ノーガードの殴り合い」は、
現代モノポリーにおける終盤の見所のひとつ
といってもいいかもしれません。
さすがに、先に相手の家に止まってしまったほうが負け、
となりそうです。

レッドのみ経営の宮野さんに比べると、
2箇所のカラーグループを経営する久保さんのほうが、
一見すると確率的に有利のようですが、
前述のように久保さんにとっては
「チャンス」のマスも地雷です。
この状態でカードを引いてしまい、
レッドのロンドンに飛んで、
高額の支払いとなると、かなりのダメージです。
事実上宮野さんと逆転という立場になりかねません。

しかし、モノポリーの女神は、
最後まで久保さんの側に微笑んでいました。
あるいは、このときすでに
他のテーブルが続々と決着しており、
流れてきたギャラリーたちがみんな、心の中で、
初出場の久保さんを応援していたのかもしれません。
ゲーム終盤、誰もチャンスのマスには
止まることはありませんでした。
そのまま久保さんは宮野さんも討ち取り、
このゲームをモノポリー勝利とします。
宮野さんにしてみれば、
文字通り「ロンドン橋、落ちる」といった心境でしょうか。

さて、久保さんは予選1、2回戦を
破産で終わっていますので、
ここまでのポイントは予選3回戦だけです。
結果的に残念ながら久保選手は決勝へは届きませんでした。
それでも十分に宣言どおりの「丁寧なプレー」を慣行し、
ゲームを「楽しむ」ことに専念し、
嬉しい初勝利も達成できました。
来年度以降、更なる飛躍を期待したいですね。

さて、それでは、決勝卓への残る3つの席を獲得したのは、
いったい誰だったのでしょうか。
その続きは、次回に。

(原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹
 監修:日本モノポリー協会専務理事・
 2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2009-07-10-FRI


2008年度モノポリー日本プレーヤー権
全国大会結果報告(その3)



こんにちは。
昨年の日本一決定戦
「2008年度モノポリー日本プレーヤー権全国大会」は
去る2008年11月15日、16日に
東京・中野サンプラザで開催されました。
その3回目の報告となります。

現在、予選1回戦が終了し、
石井さんがダントツの単独首位。
引き続いて予選2回戦に突入します。
今回は何かと話題の多かった予選2回戦の様子を、
詳報いたします。

まずは2回戦3番テーブル。
ここにはなんと百田@1988世界チャンピオンと
岡田@2000年世界チャンピオンの、
「二人の世界チャンピオン」が同席となりました。
当然、ギャラリーも数多く集まります。
モノポリーで権利書は28枚。
今そのうち27枚まで売れてしまいました。
各プレーヤーの手札を見ますと、
そこそこ順調に購入できている百田さんに比べて、
岡田さんはなんと1枚も購入できていません。
地方大会などでは最初から
「2枚配り」などのルールを使う場合もあるため、
このような「不運」は発生しないでしょうが、
全国大会ではこのような「試練」も待ち受けています。

岡田さんは最後まで売れ残っていた
ダークブルーの「リガ」を
かろうじて購入します。
もう1枚のダークブルーの権利書である
「モントリオール」の持ち主は、
百田さん。
さて圧倒的に出遅れた岡田さんは
ここからどのように立ち回るつもりでしょうか。

*ダークブルー
 モノポリーでは最高の価格を誇るカラーグループ。
 超高額の収入が期待できる半面、2マスしかない
 (他のカラーグループの多くは3マス)ので、
 止まる確率は低いです。
 確率が低いものの、一撃必殺の破壊力なので、
 ドラマチックな逆転劇といえば
 このカラーグループでしょう。
 扱い方がやや難しいので、
 ベテラン勢にはあまり好まれないようです。

「リガ」を購入した岡田さんは、
即、「モントリオール」を持つ百田さんに
ダークブルーに関わる交渉を持ちかけます。
具体的には、岡田さんが「リガ」に現金を更につけ、
百田さんがダークブルーに
いきなりたくさん家を建てられる状態にして、
百田さんのもつほかの権利書5枚を
全てもらってくるという内容。
予選1回戦は膠着したゲームが多かったため、
予選2回戦で大勝すれば、
例の予選1、2回戦計で
優先的に決勝に進出できる可能性が広がります。
それだけに一発勝負にも魅力が出てきます。
お互いにとって思い切った交渉となりましたが、
この交渉は成立します。
百田さんはダークブルーに6軒建てて
直後の2人の「お客さん」を待ちます。
今回のダークブルーには
すぐに止まりそうなプレーヤーがいるのも魅力的でした。

*ダークブルーに6軒
 モノポリーでは通常、各マスに3軒家を建てるのが、
 経営効率がいいとされます。
 3軒目に急にレンタル料が跳ね上がるからです。
 ここは2マスですので3軒づつ
 家を建てることになります。
 ダークブルーはモノポリーで
 最高の価格を誇るカラーグループ。2マスしかない
 (他のカラーグループの多くは3マス)ので、
 止まる確率は低いのですが、破壊力は抜群です。
 3軒だと相当の破壊力となります。

岡田さんは、今回は最後の最後まで
1枚も買うことができませんでしたが、
その最後にダークブルーという
「切り札となる1枚」を購入できました。
もし本当に何も権利書が購入できなかったら
そのときはどうすればいいのでしょうか?

何もせずに誰かが苦しくなるのを待つ?
確かに、うまくいけばそれでも浮上できるかもしれません。
でも誰かが苦しくなるということは、
盤上にそれだけ「危険な土地」が出現しているということ。
そんな世の中を何の武器も持たない状態で
自らも渡り歩いていかなければいけないことを考えれば、
非常にハイリスクな「後攻め選択」となる可能性は
低くないでしょう。
やはりモノポリーでは、積極的に交渉を仕掛けて、
先に動いたプレーヤーほど有利になる、
そのような側面が強いといえるはずです。

もし本当に自分が権利書を1枚も購入できなかったら、
その分、他のプレーヤーの手元には
権利書が多めにあるはずです。
もっといえば、
「権利書はたくさん買えたけれども、
 お金が少ないので、
 すぐにはカラーグループの経営は難しいかなあ‥‥」
と考えていそうなプレーヤーがいるはずなのです。
そういうプレーヤーに積極的に話しかけて、
お金をたくさんあげる交渉をしましょう。
タイミングを見誤らなければ、
きっと相手にとって魅力的な条件が見つかるはずです。

これが何もせずにぐるぐる周回を続けていると、
そういったプレーヤーもサラリーなどで現金を増やし、
普通にカラーグループを揃える交渉を
始められるようになり、
「あなたの支援は必要ありません、
 どうぞ建てた家にお越しください」
という時代になってしまいかねません。
権利書が買えないゲームでは、
場に現金が不足しているときに動く。
これが肝要でしょう。

さて、百田さんの仕掛けたダークブルーは
確率が低いけれど、
破壊力抜群で、まるで「地雷」です。
そしてこれを早速踏んでしまうプレーヤーがいました。
山本さんです。
モントリオール3軒にとまって14M<メガ>ドル
(通常のモノポリーでは1400ドル。
 ワールド版は通常のモノポリーの1万倍となります)
の支払い。
ギャラリーも含めていっせいに悲鳴と歓声があがります。
山本さんはなんと1回戦に続く連日の
「14M踏み」となりました。

普通ならば
「ああ、もうこのゲームは負けた。だめだ」
と思ってしまう人も少なくないでしょう。
苦笑しながら場を離れているギャラリーも
散見されるシーンです。
しかし上級者はこういった高額負債を背負った後の
「リカバリー」が実に上手です。
そうです。
まだまだ「あきらめるのは早い」のです。

しばらく他を回った後に、
再びこの3番テーブルを見たギャラリーの一人は、
その光景に目を疑ったそうです。
なんと、山本プレーヤーは
有力カラーであるオレンジを経営しており、
しかも結構な軒数まで家を建てているではありませんか。
いったいどんな魔法を使ったのでしょうか。
もちろん、最初から手元に14Mを支払って
まだまだ有り余るくらいの
膨大な現金があったというわけでは、
決してありません。
いったいどのような「錬金術」を使ったのでしょうか。

どうやら山本さんは、一見有利になった百田さんに、
ダークブルーに続くカラーグループの経営をすすめ、
うまく百田さんから現金を引き出します。
その後、岡田さんと一緒に、
不利な者同士、徹底的に協力体制を組んで、
百田さん包囲網を形成。
その過程で山本さんや岡田さんは、
カラーグループを経営して、
着実に反撃を加えだしたのでした。

結果的に、山本さんは
百田さんが追加経営したカラーグループに、
何度も痛い目にあってしまいました。
しかし、一歩間違えれば? 逆転勝利も
十分にありえるところまで
回復していたというのも事実です。
どんなに不利でもあきらめてはいけないという
実例になったのではないでしょうか。
また特筆すべきは、
このゲームの参加者も見学者も多くが、
最後までゲームを非常に楽しんだということ。
不利になってから「スイッチが入った」山本さんの例を
あげるまでもなく、
不利でも十分楽しめるのが、モノポリーの良さ。
思い切った勝負に出た百田さんともども、
モノポリーを楽しむことが出来る方が多かった卓では、
全員が楽しめます。
こんなゲームをしたいから、
モノポリーを続けているのですね。

このテーブルでは、
百田さんが優勢のまま時間切れとなりました。
岡田さんの「大型交渉」や、
山本さんの「リカバリー」など、
目を見張るような大きな動きが
多々見られたゲームでしたが、
最後は世界チャンピオンが
がっちりと勝利をつかんだ形となります。

百田さんは、ここまでの暫定2位となり、
決勝への進出が決定します。
日本プレーヤー権出場17回、優勝2回と
数々の最多記録を誇る百田さんですが、
決勝への進出は1998年以来となり、
久しぶりという印象があります。

実は百田プレーヤーは今回、
「今年はわけあって勝ちにこだわります」
などと公言していました。
まさに有言実行。そのとおりの決勝進出です。
次回ではさらに予選が続きます。

(原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹
 監修:日本モノポリー協会専務理事・
 2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2009-07-09-THU


2008年度モノポリー日本プレーヤー権
全国大会結果報告(その2)



こんにちは。
昨年の日本一決定戦
「2008年度モノポリー日本プレーヤー権全国大会」は
去る2008年11月15日、16日に
東京・中野サンプラザで開催されました。
その2回目の報告となります。

まずは恒例となりました
当日イベント「ラストチャンス大会」の模様を
お伝えいたします。
ラストチャンス大会といえば、ズバリ「運だめし」。
規定時間以内に一度でもモノポリー勝ちをすればOK。
該当者だけでサイコロ勝負!
1周40マスのモノポリーボードを、
誰よりも早く駆け抜ければ全国大会に出場できます。
途中の金銭のやり取りは一切なく、
チャンスカードやコミュニティカードの指示には従います。
例えばいきなりチャンスカードで、
1周回ってしまう可能性もあります。
またモノポリーでは
ゾロ目を出すとさらにサイコロを振ることができます。
ゾロ目は2回までOKですので、
サイコロで「6・6」「6・6」「6・5」と出せば
いきなり、35マス進み、ゴールは目の前ですね。
一方間違って3回ゾロ目を出して
「刑務所」に入ってしまえば、
チャンスはほとんどなくなります。
まさに「運だめし」のイベントです。

昨年は「6・6」を出されて
一気に成績上位に食い込まれた方がいて、
場内はどよめきにつつまれました。

さらに昨年はサプライズがありました。
成績最上位者1名は全国大会にフルに参加可能ですが、
予選最終ゲームだけ参加することができる「リザーブ枠」
を新たに2人分設けられました。
その2人ももちろんサイコロで決められました。

全国大会の予選は3ゲーム。
「最後のたった1ゲームだけ?」
という声も聞こえそうですが、
全国大会の仕組み上、この1ゲームは重要です。
なぜなら、最後の1ゲームにモノポリー勝ちすれば、
モノポリー日本一を決める決勝の5人枠に、
高確率で滑り込めるからです。
たった1ゲームでも
それは予選の中で圧倒的に重みのあるゲーム。
モノポリー日本一になる可能性がかなりある、
と思っていいのではないでしょうか?
したがいまして、
全国大会出場とほぼ同等の価値があるとして、
ラストチャンス大会出場者は喜んでおりました。
実際、この枠で出場を決められた関係者の中には、
歓喜の涙が浮かんでおりました。

今年2009年度の
ラストチャンス大会(7/18、関西国際空港)でも、
同様の枠を設けております。
いつもの東京と違い、遠方の大阪が会場ですので、
参加者数はやや少ない可能性が高く、
それだけ「可能性」は広がります。

さらに、朗報があります!!
2005~2008年の全国大会に出場されていない方には、
ちょっと「運が有利になる」仕掛けが設けられています。
詳細は当日その場にて発表いたしますが、
「運だめし」の要素がさらに高まったのは間違いないです。
「運には自信がある」という方は
ぜひともこのチャンスをお見逃しなく。


ラストチャンス大会後は同じ会場にて若干模様替え。
引き続いてすぐに
全国大会の開会式+予選1回戦が開催されます。

ラストチャンス大会参加者はちょっと大変な日程ですが、
その大変さを楽しんでおられる方が多いのも特徴です。
数年前はラストチャンス大会優勝者が、
全国大会に出るための服がないといって、
わざわざ会場前の紳士服屋さんで、
スーツを即座に仕立てて参加する、
なんてことも起こりました。
昨年のラストチャンス大会成績上位者は
そんなあわてたところはなかったようで、
皆さん、全国大会に参加する備えが
出来ていたのでしょうね。

さて全国大会開会式は
立食パーティの懇親会を兼ねたものです。
全国から参加者が一同に集まるわけですので、
せっかくの機会ですから、
モノポリー仲間の輪を広げて欲しい、
と2001年から開始されております。
日本モノポリー協会が威信にかけて、
世界中からかき集めました、
豪華なモノポリー賞品が並びます。
今回はうれしいことに、
ほぼにち読者の方から珍しいモノポリーをいただきました。
日本でモノポリーが発売になったのは
約40年前のことですが、
その頃に売られていたなつかしいモノポリーです。
参加者には大評判でして、本当にありがとうございました。


▲これは非常に珍しい、初期のモノポリー日本語版。
 コマがプラスチック、「地中海通」ではなく
 「ウェストサイド通」、
 コミュニティチェストに十字のマーク、
 刑務所に行けに警官がいない、
 など、今のモノポリーとはちょっと違います。


さらに開会式では自己紹介を行って、
自分で予選1回戦の対戦相手を決めることができますので、
かなりの盛り上がりとなります。

特定の相手との対戦を希望する者、
明らかに特定の相手との対戦を避けている者、
対戦相手は一切気にせず、
毎年同じ番号のテーブルを選ぶ者‥‥
自己紹介の内容とともに、性格が表れました。

そして悲喜こもごもの対戦相手選びを終えれば、
すぐに予選1回戦が開始です。
1回戦に出場するプレーヤーは24名。
開会式で決定した、
6名ずつ4つのテーブルに着席いたします。

予選1回戦は毎年、膠着したゲームが多いのが特徴。
日本一を目指す大会ですので、
緊張している参加者が多いからだと思います。


▲予選1回戦で苦戦中の百田@1988世界チャンピオン
(ブラウンのジャケットの方)。
隣の初出場・藤田さん(九州大会優勝)など
多くのプレーヤーがカラーグループを経営するなど
盤上はかなり進んだ局面ですが、
百田さんはまだどのカラーグループも経営していません。
交渉にも熱が入ります。


そうなると有利なのは過去の実績がある方かもしれません。
予選1回戦では2005年日本チャンピオンの石井さんが、
ダークブルーで圧勝。
さすがの力量を見せつけます。
石井さんといえば思い切ったプレーが身上の方。
その良さがうまく出たゲームでした。

*ダークブルー
 モノポリーでは最高の価格を誇るカラーグループ。
 超高額の収入が期待できる半面、
 2マスしかない(他のカラーグループの多くは3マス)
 ので、止まる確率は低いです。
 確率が低いものの、一撃必殺の破壊力なので、
 ドラマチックな逆転劇といえば
 このカラーグループでしょう。
 扱い方がやや難しいので、
 ベテラン勢にはあまり好まれないようです。


予選1回戦でモノポリー勝ちを納めたのは、
石井さんただ一人。
予選は3回戦ありますが、
予選1、2回戦計の成績上位2名は「特例として」
3回戦を免除されて直接、決勝に進出できます。
石井さんは決勝がかなり近くなったといえましょう。

もちろん、ここで慎重になりすぎて
2回戦で思い切ったプレーができない石井さんでは
ありません。
「明日もモノポリー勝ちを目指す」
とはっきり宣言してくれました。
さすがは日本チャンピオン経験者ですね。

次回は波乱続出の予選の続きを報告いたします。

(原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹
 監修:日本モノポリー協会専務理事・
 2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2009-07-08-WED


2008年度モノポリー日本選手権
全国大会結果報告(その1)



こんにちは。
国内モノポリー界最大級のイベント、
モノポリー日本一決定戦である
「モノポリー日本選手権全国大会」は
7月18、19日に大阪・関西国際空港にて開催されます。
東京を離れて開催するのは初めてのこととなります。
一般の方も多くのイベントが見学できますので、
(イベントの予定はここで参照できます!)
特に近畿地方の方、この機会にぜひ
日本一を目指す戦いを一度みてくださいね。

さて昨年の日本一決定戦
「2008年度モノポリー日本選手権全国大会」
の様子を報告したいと思います。
このイベント終了後すぐに、
日本モノポリー協会プロデュースの
大阪版モノポリーが発売され、
さらにその後は様々なイベントが続き、
皆さんへのご報告が遅くなりましたことを
お詫び申し上げます。

2008年度モノポリー日本選手権全国大会は
去る2008年11月15日、16日に
東京・中野サンプラザで開催されました。
今年の大会で使用されたボードは、
全世界で発売開始直後の「ワールドエディション版」です。
このボードについての詳細は、
既にこのページでも再三にわたり皆さんにお願いし、
そしてご協力をいただきましたとおりです。
世界同時「投票」により、
ボード上の主要な土地を配置しようという試みが行われた、
あのワールド版です。

ご報告のとおり、日本の「東京」は当選いたしました。
その節には読者の皆さんのご協力、
ありがとうございました。
重ねて御礼申し上げます。


▲ワールド版のウェブ投票を呼びかけるNYでのイベントにて。
2008年ミスユニバースの森さんも
Mr. Monopolyとイベントを盛り上げていました。



▲東京のマスには「富士山」と「東京タワー」が遠景に、
手前には疾走する最新型の「新幹線」が描かれており、
世界の人々にわかりやすい日本のイメージとして、
なかなか綺麗で秀逸なデザインじゃないかと感心します。




▲駒も世界各国から多種多彩なものが選ばれました。
日本からは「力士」のトークン!
トークンは全部で24種類あるうちの
6個がランダムに封入されています。
また建物も同様に、世界各地の特徴ある建物が選ばれました。
なお赤い建物でプレーヤーに一番人気はピラミッド。
安定しているので倒れないという理由でした。
建物を崩すという行為は、モノポリーでは不吉なことなので。



東京以外の土地も、実にバラエティーに富んでいます。
ニューヨークやロンドン、パリなどの
「誰もが知っている大都会」から、
ちょっと見ただけでは
いったいどの国の地名なのかもすぐに思いつかないような、
失礼ながら「意外な場所」までが、
それぞれをイメージさせるイラストとともに
盤上ところ狭しと描かれており、
ただ眺めていてもなかなかに飽きません。

ちなみにもっとも投票数を得た、
アトランティック版でのボードウォークに相当する土地は、
カナダの「モントリオール」となっています。
そして同じくパークプレースに相当する土地は
ラトビア共和国の「リガ」となっています。
どちらも美しい町並みが有名な観光地ですね。

これらの「当選」した土地1つ1つには、
それぞれ何百万という膨大な票が投じられています。
どこもその土地を推す大勢の人々の
「思い」がこめられており、
国や地域の分散具合などを見ても、
またわれわれ日本の「東京」が
なんとかランクインしたことからみても、
いかにこの世界はモノポリーに熱狂し、
今回の「選挙戦」にも力を注いでいたかが、
容易にうかがい知れます。
「東京」はその中でよく当選いたしました。

そのような意味では、
現代世界の「勢力図」といってもいいかもしれません
この「ワールドエディション版」、
ぜひお手に取って、じっくり見ていただくことを
お勧めいたします。
昨年のモノポリー日本選手権時は
英語表記のワールド版でしたが、
今年2月には日本語版も出ていて、
英語が苦手な方も大丈夫です。

そんな記念すべきボードを使用して開催された
昨年のモノポリー日本選手権全国大会。
「東京」で一花咲かせ、
「パリ」や「ロンドン」を股にかけ、
「モントリオール」に金字塔を打ち立てる
日本チャンピオンは、いったい誰でしょうか。

次回より、大会のレポートをお送りしたいと思います。
お楽しみに。

(原文:1999年モノポリー日本チャンピオン 宮野徹
 監修:日本モノポリー協会専務理事・
 2000年モノポリー世界チャンピオン 岡田豊)

2009-06-30-TUE

日本モノポリー協会への激励や感想などは、
メールの表題に「日本モノポリー協会さんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。


日本モノポリー協会プロデュース
"大阪版モノポリー"のご案内

モノポリーエッセイ  

イベントのお知らせ

モノポリーサークルリンク集
“モノポリーアンテナ”のご案内

モノポリーのルール

「モノポリーVS人生ゲーム」サイトで激突!  

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