「ほぼ日の贈りものマルシェ」
アンケートを実施した際、
みなさんの心に残る贈りもののエピソードも
おしえていただきました。

すると、とてもすてきなエピソードが
たくさん集まったんです。
家族との忘れられない思い出や
びっくりしたプレゼント、
まただれかへの贈りものを考えるときに
ヒントになるようなお話も。

そこで毎日ひとつずつ、
できるだけたくさんご紹介することにしました。
たぶん、1年くらい?
どうぞ、おたのしみください。

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episode

239

10年ほど前。
高校時代の部活
(バトントワリング)で、
同期の中で私だけが技をできず、
練習から外されてしまったことが
ありました。
翌日、同期のひとりが、
『気持ちが楽になるスヌーピー』という
本を贈ってくれました。
本屋のブックカバーには、
カラフルなペンで、
いろいろとメッセージが
書かれていました。
自分も、その同期の友人も、
普段から本を読むような性格では
なかったので、その時には
自分を想ってくれたことに
嬉しいと思いつつも、
何で本なんだろう? と
不思議に感じたことを覚えています。
ただ、今振り返ってみると、
本というのは賞味期限がないので、
目につくだけでもいいですし、
読み返したりするとさらに、
自分にはあの時、
応援してくれた人がいて、
ひとりだと思ったけど
ひとりではなかったんだよな、
と思い出せ、勇気をもらえます。
なかなか本を贈るなんて
勇気がいるけれど、
自分が今度は贈る側になりたいです。
(2)

2023-10-18-WED

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