優勝賞金2000万ドル‥‥レースはもう、はじまっている!  月面で無人探査ローバーを500メートル、 誰がいちばん先に 走らせることができるか競争 の行方を追え!

2012/11/01 22:42
追伸_その2
今日、吉田教授にお聞きしたことで
「へぇ〜」と思ったことを、伝え忘れました。

それは、ものすごく素朴な疑問なのですが
つまり
このレースの「優勝賞金2000万ドル」というのは
日本円で「約16億円」とのことで
それはそれで
本当にものすごい額なんですけど、
ロケット飛ばして月にローバー走らせるのって
もっとお金かかるんじゃ‥‥?

「たぶん、かかるんじゃないですかね」

なんと! つまり「赤字」ですか?
それって、どういうことでしょう?

「民間資金による月面無人探査というのは
 それ自体で意義あることですが
 我々は、その先に
 宇宙開発に関わるビジネスを
 成り立たせようと、考えているんです。
 ですから、このレースで優勝して
 それを呼び水として
 宇宙ビジネスを展開していきたいと」

なるほど。

つまり、みなさんが
3年後に達成しようとがんばっておられる
このレースのゴールは
本当は、最終的なゴールではない‥‥と?

「あくまで中間地点、です」

‥‥ますます、興味が湧いて来ました。

2012/11/01 20:49
追伸
そんな大事なことを、いまさら‥‥なのですが
今、ホワイトレーベルスペースさんと
晩ご飯を食べていて
今日のテストの「3つの目的」を聞いたので
ここに、お知らせいたします。

・長い坂をどこまでのぼれるか
・障害物をクリアできるか
・インターネット経由の操作

これらの課題を、写真や動画を撮って記録し、
発生した不具合やトラブル等を
東京にあるラボに持ち帰るんだそうです。

(二枚目の写真では
 2輪くんの車輪が取れてしまいました)

みなさん、本業をお持ちなので
週末ごとに集まっては
そうした不具合の調整だとか
今後の打ち合わせなどをしているとのこと。

なお、今のローバーの完成度をお聞きすると

・プロトモデル
(地上で動かすためのもの)

・エンジニアリングモデル
(プロトモデルを宇宙仕様に)

・フライトモデル
(実際にロケットに積む最終モデル)

という「宇宙開発の3段階」のうち、
まだ初期の「プロトモデルの段階」だそうです。

白兎くんも2輪くんも
僕らから見たら立派に動いていましたけど
これから、さらに進化していくんですねー。

楽しみです!

2012/11/01 19:31
テスト結果は良好!
このようなところで、本日の実験は終了。

・月面に似た条件でのローバーの走行テスト
・インターネットを使った遠隔操作
・白兎くんと2輪くんを同時に動かす

というようなテストを見学させていただき
どれも、
なかなか良い結果だったみたいです。

ぼくたちは、明日の朝に帰りますが
ホワイトレーベルスペースのみなさんは
あしたも、実験は続けるとか。

まる一日、朝から夕方の4時過ぎまで
ずっと裏砂漠にいましたが
強風と寒さで、ぐったりと疲れました。

こんなのを何日もかけてやるなんて
みなさん、本当にすごいし、
本当に、ローバーが好きなんですね!

今回のテストで見つかった問題点を持ち帰り、
さらなるローバーの改良に活かすそうです。

なお、今後も、ぼくらチーム宇宙好きは
ホワイトレーベルスペースのみなさんが
2015年に目標を置いている
打ち上げ本番まで、
できるかぎり
ホワイトレーベルスペースさんの活動を
このページでレポートしてきたいと思います。

どうぞ、気長に、お楽しみに!

2012/11/01 19:21
ちなみに
白兎くんと2輪くんは
TVゲームのコントローラー的なもので
操作されていました。

この役の人、
月面本番は、緊張するんだろうなあ‥‥。

2012/11/01 19:16
電波の良い場所
この小高い山のふもとは
電波状況の良くない裏砂漠にあって
けっこう、電波のいいところ。

ホワイトレーベルスペースさんが
携帯電話を片手に
見つけ出した場所なんです。

なお、ここでは、ローバーを無線で
操作するのではなく
いちどインターネットを経由した操作のテストを
行なっていました。

袴田さんによると、順調だったみたいです。

白兎くんも、
じりっ、じりっと動いてましたし。

2012/11/01 19:12
白兎の目線
こちら、車載カメラの画像です。

操縦する人は、
この画像を見て操作します。

ただ、
スムーズに流れる動画ではなく
静止画のコマ送りみたいな感じ。

かなり、操作は大変そう。

月から画像を送るとなると
もっとクオリティの低い画像を手がかりに
障害物をよけながら
500メートル、走らなければなりません。

2012/11/01 19:09
こちら2輪くん
名前はまだない。

でも
けっこうな急斜面を登って行きます。

この2輪くんのいいところは、
白兎くんにくらべて
スピードは遅いんですが
構造上、転がってもバランスを崩しても
すぐに復帰できること。

ちょこまかと利発そうに動きます。

たまに聞く
お掃除ロボットがかわいいという気持ちが
なんとなくわかりました。

健気、という形容がぴったりというか。
ロボットって、かわいいんだな‥‥。

2012/11/01 19:02
白兎くんが
えっちらおっちら登っていく
すぐそばでは
つなぎを着用した弊社のふたりが
寝転んで
広すぎる空に圧倒されています。

不思議すぎる、この光景。

2012/11/01 18:57
したがいまして
ローアングルからの撮影スタイルは
このような格好になります。

2012/11/01 18:56
上から見ると
白兎くんが登っていった斜面は、
こんな感じ。

コケたら
ゴロゴロいっちゃう級の坂です。


前へ 最新のページへ 次へ



ほぼ日ホームへ