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追伸_その2 |
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今日、吉田教授にお聞きしたことで 「へぇ〜」と思ったことを、伝え忘れました。
それは、ものすごく素朴な疑問なのですが つまり このレースの「優勝賞金2000万ドル」というのは 日本円で「約16億円」とのことで それはそれで 本当にものすごい額なんですけど、 ロケット飛ばして月にローバー走らせるのって もっとお金かかるんじゃ‥‥?
「たぶん、かかるんじゃないですかね」
なんと! つまり「赤字」ですか? それって、どういうことでしょう?
「民間資金による月面無人探査というのは それ自体で意義あることですが 我々は、その先に 宇宙開発に関わるビジネスを 成り立たせようと、考えているんです。 ですから、このレースで優勝して それを呼び水として 宇宙ビジネスを展開していきたいと」
なるほど。
つまり、みなさんが 3年後に達成しようとがんばっておられる このレースのゴールは 本当は、最終的なゴールではない‥‥と?
「あくまで中間地点、です」
‥‥ますます、興味が湧いて来ました。 |
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追伸 |
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そんな大事なことを、いまさら‥‥なのですが 今、ホワイトレーベルスペースさんと 晩ご飯を食べていて 今日のテストの「3つの目的」を聞いたので ここに、お知らせいたします。
・長い坂をどこまでのぼれるか ・障害物をクリアできるか ・インターネット経由の操作
これらの課題を、写真や動画を撮って記録し、 発生した不具合やトラブル等を 東京にあるラボに持ち帰るんだそうです。
(二枚目の写真では 2輪くんの車輪が取れてしまいました)
みなさん、本業をお持ちなので 週末ごとに集まっては そうした不具合の調整だとか 今後の打ち合わせなどをしているとのこと。
なお、今のローバーの完成度をお聞きすると
・プロトモデル (地上で動かすためのもの)
・エンジニアリングモデル (プロトモデルを宇宙仕様に)
・フライトモデル (実際にロケットに積む最終モデル)
という「宇宙開発の3段階」のうち、 まだ初期の「プロトモデルの段階」だそうです。
白兎くんも2輪くんも 僕らから見たら立派に動いていましたけど これから、さらに進化していくんですねー。
楽しみです! |
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テスト結果は良好! |
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このようなところで、本日の実験は終了。
・月面に似た条件でのローバーの走行テスト ・インターネットを使った遠隔操作 ・白兎くんと2輪くんを同時に動かす
というようなテストを見学させていただき どれも、 なかなか良い結果だったみたいです。
ぼくたちは、明日の朝に帰りますが ホワイトレーベルスペースのみなさんは あしたも、実験は続けるとか。
まる一日、朝から夕方の4時過ぎまで ずっと裏砂漠にいましたが 強風と寒さで、ぐったりと疲れました。
こんなのを何日もかけてやるなんて みなさん、本当にすごいし、 本当に、ローバーが好きなんですね!
今回のテストで見つかった問題点を持ち帰り、 さらなるローバーの改良に活かすそうです。
なお、今後も、ぼくらチーム宇宙好きは ホワイトレーベルスペースのみなさんが 2015年に目標を置いている 打ち上げ本番まで、 できるかぎり ホワイトレーベルスペースさんの活動を このページでレポートしてきたいと思います。
どうぞ、気長に、お楽しみに! |
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ちなみに |
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白兎くんと2輪くんは TVゲームのコントローラー的なもので 操作されていました。
この役の人、 月面本番は、緊張するんだろうなあ‥‥。 |
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電波の良い場所 |
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この小高い山のふもとは 電波状況の良くない裏砂漠にあって けっこう、電波のいいところ。
ホワイトレーベルスペースさんが 携帯電話を片手に 見つけ出した場所なんです。
なお、ここでは、ローバーを無線で 操作するのではなく いちどインターネットを経由した操作のテストを 行なっていました。
袴田さんによると、順調だったみたいです。
白兎くんも、 じりっ、じりっと動いてましたし。 |
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白兎の目線 |
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こちら、車載カメラの画像です。
操縦する人は、 この画像を見て操作します。
ただ、 スムーズに流れる動画ではなく 静止画のコマ送りみたいな感じ。
かなり、操作は大変そう。
月から画像を送るとなると もっとクオリティの低い画像を手がかりに 障害物をよけながら 500メートル、走らなければなりません。 |
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こちら2輪くん |
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名前はまだない。
でも けっこうな急斜面を登って行きます。
この2輪くんのいいところは、 白兎くんにくらべて スピードは遅いんですが 構造上、転がってもバランスを崩しても すぐに復帰できること。
ちょこまかと利発そうに動きます。
たまに聞く お掃除ロボットがかわいいという気持ちが なんとなくわかりました。
健気、という形容がぴったりというか。 ロボットって、かわいいんだな‥‥。 |
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白兎くんが |
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えっちらおっちら登っていく すぐそばでは つなぎを着用した弊社のふたりが 寝転んで 広すぎる空に圧倒されています。
不思議すぎる、この光景。 |
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したがいまして |
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ローアングルからの撮影スタイルは このような格好になります。 |
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上から見ると |
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白兎くんが登っていった斜面は、 こんな感じ。
コケたら ゴロゴロいっちゃう級の坂です。 |
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