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さきほど、南部さんは
農学者が10人いようが20人いようが
できなかったことが、
農家の方が1人いたことで実現できた、と
おっしゃっていました。
でも、試験問題をやったら
学者たちは満点に近い点数を取るでしょう。
理論だと負けかもしれないけど、
実際にやってみるタイプの人が
へっちゃらで、何かをやっていくのが
これからはいいんじゃないかなと思うんです。 |
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そういう人、いっぱいいますね。
フリーター協会でもいいから支援組織を作って、
彼らが世の中を動かすようなしくみを
国家権力とは別に作るべきだと思うんです。 |
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何をやるにもすくまないで、
身のほどを知らない人たちが
どんどんやればいい。
そして、進んじゃってぶつかったら、
ごまかすか逃げるか戦うか
決めればいいと思うんです。 |
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農業なんか、もう典型的ですけど、
きれいなことを言う人よりも、
具体的に「潰れないやり方」を取る人のほうが
僕は大事だと思う。
僕はよく言うんですけど、
飛行機の上から見たときに
日本ほど緑の国はないんです。
どこもかしこも木が生えてる。
砂漠のような場所は少ない。
ここで、ある種の農業と
自分たちの関係を作っていったら、
これは、第4次産業だと思うんです。
1と3を足した、農業なのに情報産業。 |
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わかります。
インターネットがそれを可能にさせますよ。
うまく利用できれば「兼業」が実現できる。
みんなが一つの会社で朝から晩まで働いて、
それ以外は働いちゃダメだという
就業規則があるからできないんだけどね。
就業規則をまず企業が解放して、
みんなが東京にいなくても情報交換できる、
ということになればいいと思う。
そして、例えば金融関係の仕事をしながら、
スポーツをやりながら、絵を描きながら、
音楽をやりながら農業をやる。 |
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道路網の整備も
昔に比べれば進んできています。
だから、遠かった場所が、今は遠くない。
共同で菜園を持って、
そこにボート屋の親父みたいな人がいて、
畑を管理するんです。
「どのくらいあんた世話しに来るの?
あ、全然来られないのね。
だったらこうしようね」
というような契約をして、例えば
幼稚園が持つ畑、学校が持つ畑、
老人ホームが持つ畑、病院が持つ畑、というように
いろんな人や団体が
畑を持つことができるようになるといいなあ、
と思います。
今は、ほんとうに休耕地だらけですから。 |
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国が休耕地をちゃんと解放したら、
廃材置き場にならずに、
そんなタイプの畑が
いくらでもできるんじゃないかな。
でも、そうなりますよね、いずれ。 |
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うん、でしょうね。
販売代行みたいに
農業代行やってくれる人がいてね。 |
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そこで道路が安ければ、みんな行けるし。
今、JRも高いからJRも安くしてくれれば(笑)。 |
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そうですね。
その地域の町おこしになるかもしれない。
南部さんのお嬢さんみたいな
音楽やってる人たちの村ですよ、とか、
そういうのも作れるようにもなる。 |
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一流のミュージシャンはこの劇場、
二流の人はここ、
三流の人はいつか出たいなと思いながら、
みんな農業やってる。
それを観光客が見に行く。 |
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南部さんみたいな人が、
人の入れかえをどんどんやってってほしいな。 |
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僕はとにかく流動することによって人を
活かしていきたいんです。
「南部さんのお仕事は、どういう仕事ですか」
と人に訊かれた場合には、
「人を活かす仕事」と答えているんです。
人を活かすために
農業もその分野の中に入れているんです。
音楽やりながら食べていける、
絵を描きながら食べていける、
スポーツやりながら
心配なく将来生活ができるような、
そういう流動雇用のインフラを
僕は作りたい。 |
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ずっと一企業の正社員でいて、
終身雇用というような、
もうそんな時代じゃない。
いろんな組み合わせをしながら
化学反応を起こしながら、
そして、だれもが自分の夢が実現できる社会を
作れればいいなと思うんです。 |
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南部さん、たくさんお話を
ありがとうございました。
予定の時間を超過してしまいました。 |
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すいません、1時間だけだったはずなのに(笑)。
ほんとうにありがとうございました。
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2006-09-19-TUE |
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