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『ほぼ日公式ラーメン・サルのおせっかい』
※ 「サルのおせっかい」の生産と販売は
 終了いたしました。
 これまでのご支援、ありがとうございました。

2003年12月22日の「今日のダーリン」より

お知らせするのが遅くなりましたが、
日清食品とセブンーイレブンといっしょに開発した
「ほぼ日公式ラーメン・サルのおせっかい」は、
新しく生産されないことになりまして、
つまりは、世の中からなくなったのであります。
さまざまな理由が考えられるのですが、
とても簡単にいえば、「成功しなかった」ということです。
「ほぼ日」にはめずらしい
大量生産品の部門での仕事でしたが、
ここでは、敗れました。

ほとんどのカップめんが、新製品として登場して、
ある期間を経ては消えていくという運命をたどるわけで、
ぼくらのような素人が「敗れました」なんて言うのは、
かえって生意気なのかもしれませんが、
市場に支持されて「残る」
ということを目的にしていたので、負けは負けです。
あのラーメンをとても好きになってくれて、
応援してくださった方々には、残念な報告になりました。
メールなどでは、ほんとうに、励まされました。
すみません、力足らずで。
また、ぼくら自身も、
あの「サルのおせっかい」をとても重宝に利用していたので
残念だなぁ、という気持ちもあります。

「ほぼ日」としては、大量生産大量販売商品への、
はじめての関わりで、ほんとうに勉強になりました。
また、大きな仕切り直しをして、
こういう商品に取り組む機会もあるかもしれませんが、
ラーメンについては、ひとまずは、これにて終了です。
もし、いま現在で賞味期限の残っている
「サルのおせっかい」を持っている方は、
味わってお食べくださいませ。

「サルのおせっかい」の関係者の方々、
買って食べてくれた方々、応援してくれた方々、
ほんとうにありがとうございました。

2003-12-22-MON

カップヌードルとどこが違うの
という楽しみ?


ほぼにちわ。
ラーメン部AOR西本です。
最近の昼ご飯はカップヌードルラリーのようです。
今日はカップヌードルカレーを食べました。
昨日はカップヌードルビッグを食べました。
明日はカップヌードルミニを食べる予定です。
この1週間は3食のいづれかにカップヌードルを
組み込んでいたりします。

よっぽどカップヌードルが好きなんだろうなと、
思われるかもしれませんが、それだけじゃないんです。
「わかりたい」という探求心というか、
好奇心というか・・・。

まず、こちらのメールをお読みください。

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「普通のカップヌードルと変わらないじゃん」っと、
それでもまたよくかき混ぜて、
少ししてからスッパイスも追加して、、
麺を食べ終わって残ったスープだけ飲んでかろうじて、
普通のよりは濃厚かなって感じがしました。


:::::::::::::::::::::::::::

「変わらないじゃん」。
この「じゃんっ」が問題なのではなく、
「変わらない」というご意見が気になったのです。

そこで、カップヌードルを買ってきては
「サルのおせっかい」と食べ比べをしていた
今週のぼくでした。
これ、実はけっこうおもしろかったんです。

結論から申し上げますと、
「変わらなくない」んです。

それは、簡単に試していただけます。
どなたかと、ひとつずつ、
カップヌードルと、「サルのおせっかい」を開けて、
お湯を入れて、分け合って食べたらわかるのです。

しかし、「変わらないじゃん」と、「じゃん」と、
言われる理由については、かなり思い当たるのです。
そもそも、この「サルのおせっかい」を作るにあたって
「とにかく、定番になるような直球派で」
という味のコンセプトは
早い時期から決まっていました。
定番を目指すにあたって、
我々もインスタントラーメンの王道である、
チキンラーメンやカップヌードルを研究しました。
大阪の池田市にある
「インスタントラーメン発明記念館」で
実際にチキンラーメンを作ってみたりもしました。
参考:「机の上で考えるだけじゃダメだ」

日本人が一番好きな味といえる
「しょうゆ味」をベースにした、
チキンラーメンとカップヌードルがもつ
王道ならではの魅力を思い知ることになったのでした。
しかも、そのしょうゆが、油で揚げてあるがゆえの
「軽いロースト風味」が、食欲をそそるんですねぇ。
そこで我々はカップヌードルがもつ
しょうゆ味の王道を踏まえながらも、
さらにしょうゆを焦がした「香ばしさを強調」して
「こんがりガーリックしょうゆ味」という
味のコンセプトを決定したのでした。

参考:「香ばしいで行く」

ちょっと、説明が長くなりましたが
つまり、こういうことです。
「サルのおせっかい」のスープと麺の
ベースにはカップヌードルがあり、

(スープや麺の量は異なります)
カップヌードルをさらに香ばしくするために
香ばしさを演出する具材をふんだんに盛り込んだのが
「こんがりガーリックしょうゆ味」
だということです。


香ばしさを演出する具材が沢山入っていること。
つまり、「香ばしさ」というクセを、
さらに強調したというわけです。

ここが「サルのおせっかい」と「カップヌードル」との
第一の違いなんです。

また、具材を比較すると
カップヌードルは
●えび、●肉、●たまご、●ネギという
4種類の具材で構成されています。
「サルのおせっかい」に入っている具材は

●おさるのなると
●フライドガーリックチップ
●フライドガーリックミンス(刻んだニンニク)
●ローストオニオン
●焦がしネギ
●煮豚
●ネギ(青ネギ)
●チンゲンサイ
●レッドベルーペッパー(赤ピーマン)
●コーン

というふうに、
10種類の具材が入っているのです。
この中で「香ばしさ」を演出する具材は
フライドガーリックチップ、
フライドガーリックミンス、
ローストオニオン、焦がしネギの4種類。

この「香ばしさ」の追求については
「あれから一年間、何をしていたのか」
こちらで日清食品開発担当小山さんの
「香ばしさ」演出への道のりをお伝えしております。
こちらもぜひ、お読みいただきたいと思います。

こんなメールも届いているんですよ。

:::::::::::::::::::::::::::

ほぼにちは!

今、4個目を平らげたところです。
発売日に3個買いました。
1個目を食べたときは、期待が大きすぎたせいか、
正直言って、「な〜んだ、こんなもんか。。」
という気持ちもあったんですが、
2個目、3個目、と食べるうちにやみつきに。
普通のカップヌードルと食べ比べて、
おいしさが違う!と確信しました。
そして、昨日、買出しにでかけました。
特に、具を全部食べ尽くせる!のが大きいです。
野菜と豚肉がそのまんまの形で入っていて、
きれーに食べ尽くしています。
ここで、一味違う私の食べ方を紹介すると、
「お湯を入れて、
 1分ちょっとで一周かき混ぜ、食べ始める」
麺がちょっとゴワゴワしていて、
「バリ硬」の麺にも似て。
最後まで延びることなくおいしく頂けます
(私だけかな??)。
麺にコシがないと書いていた人にもお薦めかも。
レモンは三口目から全部入れる派です。
(Nao)


:::::::::::::::::::::::::::

実際、食べ比べてみた方からのメールでした。
Naoさんの食べ方は、
ぼくと全く同じ食べ方ですねえ。
「バリ硬」っていうのは
九州ラーメン用語で麺を硬めで茹でることであります。
ちなみにぼくはバリ硬より一歩硬い
「ハリガネ」が好みです。

さて、もうひとつ、
カップヌードルと「サルのおせっかい」の
決定的なちがいがあることを、お伝えします。

この連載を再開するときに、
darlingはこのようなコメントをしてます。

「カップヌードルは、ナンバー1ブランドなんだけど、
 あれ、味の基本が『えび』なんだよ。
 ふつうは、『豚』『鶏』『魚(ニボシ)』でしょ。
 そういった意味ではカップラーメンにとっての
 一番オーソドックスな場所が
 すっぽり空いてたのかもしれない。
 この『ほぼ日公式ラーメン サルのおせっかい』が
 『ほぼ日』が提案する
 インスタントラーメンの
 『最良のふつう(BEST STANDARD)』なんだよ」


そうなんです。
カップヌードルは、日本人の大好きな
「えび」の風味が大きな役割を果たしています。

もともとチキンラーメン以来の「鶏」は
ベースになっていますが、ふたを開けたとたんの
いい匂いは、「えび」なんですねぇ。
しかし、「サルのおせっかい」は、
「えび抜き」で、「鶏と豚」の、
ある意味ではカップヌードル以上に
オーソドックスな味の設計をしているのです。

これは、食べ比べたら、すぐに納得できます。
もともと、darlingが「えびのアレルギー」だったという
笑うに笑えない「ケガの功名」もあるのですけどね。


さぁ、以上、2つの大きな違い。
イメージだけでは限りなく似ていると思われた
二種類のカップ麺が、実はそれぞれに
別の個性を持った兄弟だということが、
お分かりになっていただけたでしょうか。
これを知って、食べ比べてみたら、
「わぁ、似てるけど、似てねーじゃん」と、
「じゃん」と、きっと言ってもらえると思います。

まだ売り切れではありません。

最後に「サルのおせっかい」が
ご近所のセブンイレブンで手に入らないという方から、
けっこうメールをいただいています。
「もう、売り切れたのかっ!」と、言われたりもします。
そんなことはありませんよ。
現在も日清食品の工場では
夏場に向けて「サルのおせっかい」を生産中です。

決して、もう手に入らない
幻のラーメンになったわけではないので、
ご安心ください。
暑い夏にこそ、
「スッパイス」の本領発揮ともいえます。
「サルのおせっかい」への応援、
よろしくおねがいします。

ちなみに日清e-めんShopでご注文いただけると
1週間程度で商品をお届け出来るようです。
(時期によっては最長10日かかることもあります。)
http://shop.nissinfoods.co.jp/

こちらもぜひ、ご利用ください。
今週は、少し、ラーメンを休んでみる西本でした。

『ほぼ日公式ラーメン・サルのおせっかい』本格発売!

2003-06-06  コンビニで買えるようになります!
2003-06-11  アンケートに、サポートしてもらった!
2003-06-13  改良の方向性が見えた(1年前の記録から)
2003-06-16  あれから1年間、なにをしていたのか?
2003-06-17  本日よりセブン-イレブンで販売します!
2003-06-18  「サルのおせっかい」販売初日は凄かった!
2003-06-19  魚籃坂ご当地ラーメン?
2003-06-20  「サルのおせっかい」が
「はなまるマーケット」出演!
2003-06-24  絶賛のメールばかりで、疑われてしまいました。
2003-06-30  サルのおせっかいを買って初めて
「ほぼ日」に来られたかたのために。

サルのおせっかい2002WEB限定販売編

2001-11-12  第一回 直通ってすごいなぁ!
2001-11-15  第二回 クリエイティブの試練。
2001-11-20  第三回 本当につくることの難しさ。
2001-11-23  第四回  机の上で考えるだけじゃダメだ。
2001-11-28  第五回「ラーメンをdarlingがヒイキする理由」
2001-12-04  第六回 「香ばしい」で行く。
2001-12-17  第七回 「ラーメンをめぐる冒険」
2001-12-27  第八回  「デザインが見えてきたぞ!」
2001-12-28  第九回 「まったくなかったモノの強さ!」
2001-12-30  第十回 「気ラーメン座礁 する!」
2002-02-15  第十一回 「ほぼ日公式ラーメン(怒濤篇)」
2002-02-21  第十二回 「レモン果汁のおかげで、おいしさまで!」
2002-03-01 第十三回 「発売日のお知らせと、おサルのなると!」
2002-03-04 第十四回 「いよいよ明日発売!
      こんなダンボールで届くよ!」
2002-03-05 第十五回 「ついに今日だ!」
2002-03-06 第十六回 「先行予約分完売しました!」
2002-03-08 第十七回 「今日が、ほんとうは本番です」
2002-03-11 第十八回 「たいせつなのは、ここからだっ」
2002-03-15 第十九回 「明石家さんまさんも旨いと言った」
2002-03-20 第二十回 「お支払いはお済みですか?」
2002-03-22 第二十一回 「こんな時はこうしてください。」
2002-03-27 第二十二回 「もう締め切りますよ。」
2002-04-08 第二十三回 「キャンセル分を再販いたします」
2002-04-09 第二十四回 「詳細発表!」
2002-04-11 第二十五回 「本日より抽選申込を開始いたします」
2002-04-12 第二十六回 「抽選を生放送します!」
2002-04-13 第二十七回 「当選者と残念賞発表!」
2002-04-19 第二十八回 「振り込み用紙は届きましたか?」
2002-04-22 第二十九回 「お願いがあります」
2002-05-01 第三十回 「アンケートご協力ありがとうございます」
2002-07-22 第三十一回 水面下で進行中であります


「ほぼ日公式ラーメン・サルのおせっかい」への感想などは、
メールの表題に「サルのおせっかい」と書いて、
postman@1101.comに送ってね。

2003-07-07-MON

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