「piece,」はほぼ日手帳2016 springで
オリジナル、カズンともに、
新たなデザインのカバーを抽選販売いたします。
詳細は、こちらをご覧ください。
2016年版で4年目となる
「ミナ ペルホネン」の手帳カバー「piece,」。
今回も、オリジナルとカズンの
2種類をご用意しました。
「ミナ ペルホネン」というブランドが
たくさんの人から愛される理由のひとつは
すべての服を、生地からオリジナルで
つくっているということにあります。
「ミナ ペルホネン」の生地は、
手描きの図案をもとに
刺繍、染色、織りなどの手法を組み合わせ
手間と時間をかけて、
一枚一枚、じっくりとつくられていきます。
この生地から洋服を仕立てるときに
生まれる余り布(=かけら)を
パッチワークやリメイクのかたちで
手帳カバーとして
生まれ変わらせたのが「piece,」です。
そこには、小さなかけらまでも大切に扱う
「ミナ ペルホネン」の思いが込められています。
パッチワークのデザインは、
これまでに発表された
テキスタイルのアーカイブから
ほぼ日手帳カバーのためだけに生地を選び
何度も組み直しを重ねながら
決めていただいたものです。
生地のどこを切り取るか、によって
「かけら」は一つひとつ異なるため
同じカバーはふたつとありません。
製作は、一つひとつの工程が手作業。
職人さんたちが「かけら」を切り出し、
丁寧につなぎあわせていきます。
貴重な余り布を使っていることもあり、
お届けできる数に、限りがあります。
今年も、抽選販売とさせていただきますので
ご希望のかたは、下記からご応募ください。
色鮮やかなものから、シックなものまで
さまざまなかけらたちが集まった
今年の「piece,」。
一つひとつの生地がもつ、
それぞれのストーリーを
ここで少しずつ、ご紹介します。
たくさんの光が
滝のように重なりあって流れながら
新たな色を生み、輝くようすを表現しています。
花々がいっせいに口を開き
歌っているような
ベルベットジャカードのテキスタイル。
ひと粒ひと粒、
かたちが不揃いな刺繍のドットが
タンバリンの輪のように集まっています。
水彩絵の具で描いた、
いっせいに駆けるうさぎたちをテキスタイルに。
うさぎの反復が幾何学模様のようにも見えます。
冬の寒さを吹き飛ばすかのように
咲き誇る野の花を
ベルベットジャカードで表現しています。
無数の星がきらめく満天の夜空を、
小さな花のようにも見える
星柄の刺繍で表現。
「ミナ ペルホネン」の
代表的なモチーフであるちょうちょを描いた
ぬくもりあるデザイン。
光を浴びて虹のように輝く湖を
表現したテキスタイル。
美しいさざ波やきらめきを刺繍で表しています。
「ミナ ペルホネン」の
代表的なモチーフであるちょうちょ。
絵の具の濃淡まで美しく表現しています。
さまざまな柄が、1枚の生地上に
パズルのように配されているコーデュロイ生地。
はるか上空から見下ろした景色のようにも見えます。
小さな星たちが輝く夜空のようすを
細かな刺繍で表現した
テキスタイルです。
リネン生地に、パイルジャカードの花が
たのしげに並ぶテキスタイル。
まるで白昼夢のような光景が広がっています。
都会的なイメージのあるレオパード柄を
葉っぱと木の実というボタニカルなモチーフで
「ミナ ペルホネン」らしく表現しています。
光のきらめきを描いた
ベルベットジャカードのテキスタイル。
光があたる場所により表情が変わるのが特長です。
ボリュームのある刺繍糸でステッチした
質感もたのしめるテキスタイル。
海の色そのものを結晶にしたような印象です。
神秘性と親しみをもった果実、りんご。
収穫されたりんごたちが
光を受けて瑞々しく整列しています。
色とりどりの光が重なり合い
滝のように流れながら輝くようすを
表現したテキスタイル。
不揃いな刺繍のドットが集まって輪となる
「ミナ ペルホネン」の代表的な
デザインのひとつです。
一つひとつの「かけら」を
布から選んで切り取り、縫い合わせる作業は
機械では、できません。
「piece,」のパッチワークは
職人さんたちの手によって作られています。
「piece,」が、ほぼ日手帳の
カバーラインナップに加わった2013年版から、
毎年、制作を担当してくださっている方のひとりが
帽子職人歴60年の榎本守男さんです。
野球帽のような、曲線や立体のまじる
複雑な形のパーツを切り出し、
縫い合わせる技術を
パッチワークの手帳カバーに活かしながら
「piece,」カバーを縫ってくださっています。
それぞれのデザインが活きるように
きれいに布を切り取ることや
厚い生地と薄い生地をつなぎ合わせることなど
難しい工程も多いそうです。
また、使える生地も限られているので、
縫い間違えてもやり直しがききません。
「今年は4年目なので
作業もだいぶスムーズになってきたんですよ。
少しずつ、かけらたちがつながって
ひとつになっていくのがうれしいですね」
と、榎本さん。
生地そのものの魅力はもちろんのこと、
裏で活躍する職人さんたちも
「piece,」の魅力を
さらに深めてくれているのです。
ほぼ日手帳カバー「piece,」の
パッチワークを担当している榎本さん。
帽子作り職人歴は60年以上にもなるのだそう。
榎本さんが今回の「piece,」用に手作りした型紙。
これを使って「かけら」を寸分の違いなく切り出し
縫い合わせることができるのです。
それぞれのテキスタイルの魅力が生きるように
「かけら」の切り取り方にも工夫が。
2つの輪が収まるように、型紙で確認をします。
縫い合わせたあとは、結合部分を
ていねいにアイロンがけ。こうすることで
全体がなめらかに仕上がります。