余市の中野さんがつくるトマトジュース
「おらがトマト」は、その極上のあまさと
おいしさから、年々ファンが増えています。
ほぼ日の「
CINÉ & TRAVEL」でも
お世話になっている、
人気スタイリストの佐伯敦子さんもそのひとり。
初年度から「おらがトマト」のファンで、
毎年たくさん購入してくださっているそうです。
それはぜひお話をうかがいたい。
ということで、北海道から届いたばかりの
2016年のトマトジュースをお持ちして、
感想をうかがってきました。
- ーー
- 今日は届いたばかりの
トマトジュースをお持ちしました。
作り手の中野さんいわく、
今年は今までで最高のできだということです。
私たちもまだ味見してないんですけれど。
- 佐伯
- うれしい。ありがとうございます。
昨年のジュースも、うちにまだありますよ。
「1年置くと熟成してまろやかになる」
って記事に書いてあったから、
試してみようと思って、とってあるんです。
- 佐伯
- 良かったら、
皆さんもいっしょに飲みましょうよ。
(グラスを持って来てくださる)
- ーー
- ありがとうございます。
(グラスに注いで)
今年のも昨年のも、
見た目はまったく同じですね。
味はどうでしょう。
- 佐伯
- ねえ。どうだろう。
みんなで実験、楽しみですね。
では、いただきます。
- ーー
- (飲んで)
‥‥おいしいですね。
フレッシュな感じがします。
- 佐伯
- うん、おいしい。
酸味が少なくて、
糖度のバランスもいいですね。
- ーー
- (昨年のものを飲んで)
こっちは、まろやかですね。
今年の方がフレッシュで
あまみが強い気がします。
- 佐伯
- そうですね。違いますね。
1年経ったほうは熟成されてて
こっくりしておいしいけれど‥‥
今年のは特にあまくておいしい。
なんか、フルーツっぽくないですか。
- ーー
- ほんとに。
昨年のも信じられないくらい
あまいと思ったけど、
今年はまたさらにそれを上回りますね。
中野さんいわく、
今年は夏の天候も素晴らしく良くて、
その上、これまでの努力が
実を結んだ年だったとうかがってます。
- ーー
- このトマトジュースはもともと
「永田農法」という農法で育てていて、
それ自体がものすごく大変なのに、
今年はそこに加えて、
息子さんが独自の工夫をなさっているんです。
雨が入らないようにビニールハウス全てに
手作りの雨どいを設置したり、
真夏の炎天下の中、
ビニールハウスに遮光ネットの付け外しをして
温度管理を徹底されたりと、
相当な手間暇をかけたそうです。
- ーー
- 佐伯さんが、
このトマトジュースを知ったきっかけは
どういうものだったんですか?
- 佐伯
- 最初は樋口可南子さんにいただいたんですよ。
「おいしいから飲んで」と言われて。
で、飲んだらすっごくおいしくて感動したので
「これは今まで飲んだ中で
いちばんおいしかったです」
とお伝えしました。
その後は自分で買ってます。
- 佐伯
- ええ。
ここ数年、世の中にトマトジュースって
いろいろ出てるじゃないですか。
私は興味があるから、
ちょっと高くても買ってみるんですけど、
飲み比べた結果、これがいちばんなの。
- 佐伯
- うん。今まで飲んだ中で、
いちばんおいしいと思っています。
- ーー
- その言葉、早く中野さんにお伝えしたいです。
いろんなトマトジュースの味を比べた中で
これを選んでいただいたというのも、
すごくうれしいです。
- 佐伯
- ほんとに、いろいろ飲み比べました。
どれもラベルだけは立派なんだけど、
水っぽいものとか、
飲みやすくないものも多くて。
このトマトジュースは、値段は高いけど(笑)、
あまくて、くせがなくておいしいです。
- ーー
- トマトジュースって、
ミニトマトで作ると、
あまみを出すのはわりと簡単らしいんですよ。
でも特有のにおいが出ることがあるそうなんです。
大玉トマトで作ると、
そういう特有のにおいもなく、
フレッシュな香りなんですけど、
そのかわり、あまみを出すのがむずかしいそうです。
そのへんを中野さんはクリアして、
大玉トマトなのに、
とことんあまく作ることに成功したんです。
だから、ほかにない味わいになっています。
- ーー
- いつも、どれくらいの量を
買ってくださっているんですか。
- 佐伯
- そうね。
どのぐらい買ったかなあ。
うーん‥‥20本以上は買ってますね。
たまにお友達にも
「これ、おいしいから飲んで!」
と言って、差し上げているんですよ。
- ーー
- うわあ。
宣伝活動までしてくださって
ありがたいです。
- 佐伯
- その後、みんなわりと買ってるらしくて、
ファンが多いですよ。
あと、うちの娘が
「おいしい」って言ったのがすごかった。
娘はトマトが嫌いなんです。
トマトジュースも全然飲まないし。
なのに、このジュースはおいしいって言うの。
- 佐伯
- それと、私の両親も妹夫婦も
このトマトジュースを飲んでるんです。
でも、みんな値段を知ってるので、
私が一人でこんなにごくごくと飲んでると知ったら、
「何してるんだ」って言われると思います(笑)。
両親とか妹夫婦は、
ちょっとずつ大事にチビチビ飲んでる感じで。
- ーー
- 佐伯さん、そんなにたくさん飲まれてるんですか。
- 佐伯
- 毎日ではないですよ。
ただ、届いた当初は、
ゴクゴクゴクって飲むから消費が早い。
だんだん残りが減ってくると、ケチになってくるの(笑)。
- ーー
- (笑)
買ってくださっているのは大瓶の方ですか?
- 佐伯
- ちっちゃいのじゃ物足りないな。
すぐ1人で飲んじゃうし。
あ、そういえば、以前に
追加で買おうとしたんだけど、
完売しちゃってました。
- ーー
- すみません。
わりと、すぐ売り切れちゃって‥‥。
- 佐伯
- 人気だもんね。
あと、スープみたいに飲むのも好きです。
このトマトジュースで、
簡単なガスパチョを作れるんですよ。
タバスコと塩とコショウを入れるだけでも
冷たくておいしいスープになるし、
お野菜入れて食べるスープみたいにもできる。
あと、お酒にも合うよね。
- 佐伯
- ウォッカかな。
そういう飲み方は
「ほぼ日」っぽくないかもしれないけど(笑)、
すっごくおいしいですよ。
- ーー
- すてきですね。
ためしてみたいです。
よろしければ、もっとどうぞ。
(おかわりを注ぐ)
- 佐伯
- (ぐぐっと飲んで)
うん、やっぱり、おいしい!
- ーー
- ぜひこれからも飲んでいただけるとうれしいです。
どうもありがとうございました!
2016-11-28-MON
© HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
illustration : Sayaka Hano, Kyoko Tsuda(logo-mark)