糸井重里
・あなたの頬にとまった蚊は、
地の果てにいる飛龍よりも猛々しい。
あなたの息子の泣き声は、
セイレーンの歌よりも胸を掻き毟る。
(『行き止まりの道』より)
身のまわりで、起こっていることは、
ひとりの人間にとって、なによりも大きなことであります。
とか言いながら、話すことは爪の先のようなことです。
いや、爪の先のことです。
長年、わたくし爪切りマニアとして生きてまいりましたが、
もう何月かは、まったく爪切りを使っておらないのです。
ガラス製だかの爪ヤスリで、伸びた分を磨くだけ。
飽きたらやめよう、めんどうになったら元に戻そうと、
やや不真面目に続けていたことなのですが、
もう、ずっとやめずに続けています。
ただ、最近は、ガラス製の爪ヤスリから、
より簡便で削りカスを散らさないペン型の
「爪王」という製品にしています。
まさか、じぶんが、ハサミでも爪切りでもなく、
ヤスリで伸びた爪を削る日々がくるなんて。
・それよりも、さらに小さいことのようにも思えるのですが、
とうとう「糸井重里のドクショ実況」の予告が出ました。
一度、テストでやったのですが、これはおもしろかった。
社内の、身内だけを相手に本を読みながら感想を言うだけ。
人が本を読んでいるとき、どんなことを考えてるのだ?
ということを、じぶんを実験台にしてやってみたのでした。
問題は、「たいしたことは考えてない」のがバレること。
研究者でも専門家でもないのですから、ただ読むだけです。
もともと理屈が本を書いているわけじゃないですからね。
人が書いて人が読むというのが、読書ですけんねー。
たいていの小理屈や屁理屈は、後出しですから。
「バカがバレてからが人生の本番」という心持ちで、
小人のひとりとして、ライブでやってみるつもりです。
◆今日の質問はno.056「わたしの小ささについて」です。
考えてみて、よかったらメールに書いて送ってください。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
読者インタビューの質問と答え、じぶんもメモしておいてね。
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