糸井重里
・「ちいかわ」とは「ちいさくてかわいいやつ」の略。
「ミリしら」とは「1ミリもしらなかった」の略ですが、
「たまげた」とは「魂(たま)が消えた」の略らしいです。
ほう、なるほどそうですか、と思います。
びっくりするって、魂が消えるようなことですものね。
語源を調べるのは、なかなかおもしろいものです。
有名なところでは「黄昏(たそがれ)」がありますね。
「誰(たれ)そ彼(かれ)」あれは誰なんだ、と、
暗くなって見分けがつかなくなるような時間であるらしい。
これも、なかなか味わいがあっていいですよね。
「ありがとう」は「有り難う」つまりは、
「有ることが難い(むつかしい)」、
めったにないことをしてもらって感謝している、ですね。
というようなことは、習ったり耳にしたりもしてきました。
しかし、今日、ぼくが言おうと思ってるのは、
語源の、その前のことなんですよ。
「たそがれ」は「誰」と「彼」の二単語でできている。
わかります、そこまでは、それはそうだとわかるんだけど。
じゃ「たれ」と「かれ」の語源はなんなんでしょう?
「あり」と「かたし」は、どこから来たんですか?
いつごろから、あったのか、どうできたのか?
こういう研究があるのはわかっているのですけどね。
生物の進化の系統樹をたどっていくようにしていくと、
どうしても「もともとあったものはなに?」と、
生命の起源みたいなところにいってしまいます。
で、正確な法則性があってことばが進化したわけじゃなく、
「使われ曲げられ誤られ忘れられ」という変化を
生きもののように繰り返していくうちに、いまに至る。
そういうものなんですよねー、おもしろいです。
辞書に「犬」とはなにかが記されていますが、
それは「みんながこういうのを犬と認めてきた」という
暫定的な「判例集」みたいなものですよね。
なんか、このわけわからなさが、愉快じゃありませんか?
◆今日の質問はno.055「あなたの名前の由来は?」です。
思い出して、よかったらメールにも書いて送ってください。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
流れる川を遡り、どこからはじまるのか見てみたいような‥‥。
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