糸井重里
・問題が見つかると、解決したくなる。
こういう人は、あんがい多いと思う。
任天堂の社長をやっていた岩田聡さんもそうだった。
ここが問題だというものが目の前にあると、
すぐに解決の道を考えはじめて、実行までしてしまう。
会話のなかでも、なにか聞いたら真剣に答えようとする。
質問にもなっていない状態でも、
それが「問い」を含んでいると察知したら、答えを探す。
そういう「本能」みたいなものを持っている人は、
「エンジニアとかプログラマーにはよくいますね」と言う。
そういえば、ぼくは岩田さんが来る日には、
いつもテーブルの目に見えるところに、
いろんなおやつを山盛りに置いておくことにしていた。
「目の前のお菓子は、岩田さんにとっては問題だから、
解決しようとして、どんどん食べるよ」と、
「ほぼ日」のみんなには伝えてあった。
結果はいつも同じだった、ちゃんとお菓子はなくなる。
問題とは、そういうタイプの人にとって、おやつなのだ。
それがどんな難問であっても、解きたくなってしまう。
という話を思い出したのには、理由がある。
うちの「廃棄鬼神(ステガミ)様」が、このところ、
カラフルなビニールテープで、大きな模様を編んでいる。
これはひびのこづえさんとやっている震災復興応援の
「珠洲をあむプロジェクト」のためのパーツである。
みんなが編んだまるい敷物のようなパーツが、
珠洲のみんなの集まる食堂の壁面を飾るのだ。
これまで、協力者が「ほぼ日」で集まって編んでいたが、
全国から、編んだものを送ってもらうことにもなった。
それを、家の「ステガミ様」も熱心に編んでいるのだ。
「ほぼ日」のなかでも、見つけにくい案内だったが、
「どういうきっかけでやることになったの?」と聞くと、
答えは簡単だった「編み図が出てたから」と。
編み図(問い・おやつ)を見たら編む(答える・食べる)。
そうか、そういうことかと岩田さんを思い出したのだった。
◆今日の質問no.088「どんな顔をしてますか?」。
考えて、よろしかったらメールで送ってくださいな。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
ビニールテープの編み物、よろしかったらご協力ください。
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