今日のダーリン

毎度のことなのですが、ハンパな立場で原稿を送ります。
今日(12/28)は、朝まで東京にいまして、
お昼前に成田を出発。
夜になったら南の島に着いているというような一日です。
だから、これは当然、東京で書いているわけです。
時差のほとんどないところに行くので、
一日分の予備原稿を用意するということはないのですが、
立ち位置の安定しないところでしゃべっているようで、
なんだか、気持がわるいです。
ほぼと言いつつ毎日更新、ってのをやっていると、
こういう日も出てきますね。
『悪人正機』という吉本隆明さんに取材した本を、
おぼえている方もいるかもしれませんが、
このなかで吉本さんは、
「どんなことでも、10年間、毎日続けたらものになる」と、
断言しています。
小説を書くことでも、靴をつくることでも、
とにかく毎日、どんなちょっとでもいいから続けること。
それを10年間積み重ねていったら、
一流になれるかどうかは別にして、それで食えるようになる。
というような話でした。
これを聞くと、「ほんとうかな?」と思う人と、
「そんなに簡単なものなのか?」と思う人がいるようです。
ぼくは、その場では「ほんとうかな?」と
感じたような気もします。
そのことを見越したように
「俺の首をかけてもいいよ」と、笑いながら
吉本さんはあえて断言したのでした。
しかし、いま、あらためて「あれはほんとうだ」と、
かなりの深度で感じられるようになりました。
それは、4年半、毎日「ほぼ日」をやってきたせいです。
「毎日」のおかげで、ぼくも、ぼくらも、
目に見えない力や、自信をつけつつあると思います。
意地でも絶対に休まない、
休むときには休むための何かをする。
つまり、一日たりとも、頭から離れてないというつきあいを、
「ほぼ日」としてきているわけです。
これは、大きい。
あと6年続けないと、10年間には足りませんが、
半分弱のところでも、かなり「毎日」の重みを感じています。
明日も、読んでねー。それがなによりの応援です。
では、明日ネットがうまくつながったら、また会いましょう。

2002-12-28-SAT


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