西本 |
ぼくはこの日は10時くらいに起きて
そのまま国立競技場に
天皇杯の決勝を観に行きますね。 |
永田 |
それも去年と同じじゃないか。 |
西本 |
ええ。去年と違うのは
既にチケットを買っているということです。 |
糸井 |
それは、応援しているチームの調子が
去年よりいいということですね。 |
永田 |
FC東京ですね。 |
西本 |
ええ。いまベスト8ですけど、
たぶん、決勝に行くと踏んでます。
入場してくるのを観ただけで、泣いちゃうな。
(この収録をした翌々日、FC東京は敗退) |
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糸井 |
ま、テレビ的には、芸人さんたちが
生放送でにぎやかにやる
「おせち番組」が続きまして、
注目するとなると、やはり夕方の
『さんタク』になるんですかね。 |
永田 |
こんなにも去年と同じことを
言っていていいんだろうか。 |
西本 |
それはぼくらの問題じゃなく、
テレビのほうの問題じゃないですか。 |
永田 |
なるほど。 |
糸井 |
『さんタク』の横では、意外なことに
ラーメン戦争になってますね。 |
永田 |
どれどれ。あ、ほんとだ。
『新春ラーメン大特集』と
『伊東四朗の!すし!丼!ラーメン!』が。 |
糸井 |
それはさあ、にしもっちゃん、
リモコンをしょっちゅう
カチカチ触るムードを作んないとダメだよ。
つまり、思いを込めて
チャンネルを変えるんじゃなくて、
なんとなく、ザッピングするんだよ。 |
西本 |
じつは嫁の実家ではまだ
チャンネルに一回も触ったことがないんですよ。 |
永田 |
あはははははは。 |
糸井 |
じゃあさ、実家に帰るまえに、
嫁と話し合いなさいよ。リモコンのことをさ。
「ちょっと、ふたつ話があるんだ」と言ってね。
ひとつ、お腹の子どものこと。
ふたつ、リモコンのこと。 |
永田 |
話せばわかる問題だと。 |
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糸井 |
そうですよ。
「オレはいさかいをしたくて行くんじゃない。
リモコンを軽くしたいだけなんだ」と。
で、できたら、お義母さんが、
来客用のお箸を探しているときとかに
リモコンをちょっと使ったりね。 |
西本 |
リモコンをみんなの
とりやすい位置におけばいいんですかね。 |
永田 |
リモコンはふだん、
位置的にはどこにあるんですか? |
西本 |
どこなんだろう‥‥見たことない‥‥。 |
永田 |
位置すらわかんないんじゃ勝ち目がないですね。 |
糸井 |
ぼくもね、カミさんの実家ではね、
そういう状態になりましたよ。
けどね、ぼくはそういうときには、
気分を切り替えてスッと立ちあがって、
当たり前の顔をしてリモコンを持つ。
これはね、けっこう根性いるんだよ。 |
西本 |
わかりますわかります。 |
糸井 |
これからのこの家族を
背負っていくのはオレだっ!
って思って
「はっ!」と丹田に力を入れて
リモコンを持つんだ!
ここで新しい時代がはじまるんだ、と。 |
永田 |
『かくし芸』を観てるにしても、
チャンネルを変える
ポイントはあるんじゃないですか?
ぜんぶの芸に釘付けに
なってるわけじゃないでしょ? |
西本 |
いや、それがね。ほとんどの芸が
かなり、ウケてるんですよ。 |
ふたり |
(笑) |
西本 |
しかも去年の『かくし芸』は
ぼくが酔っぱらいながら、
芸のひとつひとつにいちいち
解説を入れてたりしたんです。 |
永田 |
それでさらにウケちゃったんだ。 |
西本 |
ええ。たとえば中山ヒデちゃんを観ながらね、
「彼はポストマチャアキとして、
確実にステップアップしてますね」
みたいな話をすると、とてもウケる。
いったんそうなると、変えられないですよ。 |
永田 |
ということは逆にさ
『筋肉バトル』が最初に映ってたら、
ずっと『筋肉』が続く可能性もあるわけですね。
最初の一回ですむんじゃないですか? |
西本 |
いや、それがね‥‥。 |
糸井 |
じゃ、もう西本さんは『かくし芸』!
『かくし芸』から
『トリビア』へという流れで。 |
西本 |
はっ! 社長のぶんも観ておきます。 |
糸井 |
全国の、「嫁の実家に行く」みなさんは、
『かくし芸』をたのしみましょう。 |