永田 |
ぼくもじつは正月の夜は出かけてて、
いくつかビデオに録っただけなんですよね。
だから『筋肉バトル』は見られなくて。 |
糸井 |
じゃ、『筋肉バトル』を
まともに見たのってオレだけ? |
西&永 |
そうです。 |
糸井 |
ぼくはまるまるこれはみました。 |
永田 |
いきましたか。 |
西本 |
うらやましいな。 |
西&永 |
で、どうでした。 |
糸井 |
‥‥‥‥‥‥。 |
西&永 |
‥‥ん? どうでした? |
糸井 |
‥‥うん。 |
西&永 |
あれ? |
糸井 |
うん、まあ、うん。 |
永田 |
ひょっとしてあれですか、
この年末年始のテレビの特徴である、
「期待した番組ほど、
期待に応えてくれない」現象が? |
糸井 |
うん、いや、おもしろいんだよ。
おもしろいんだけどね。
一本、筋の通ったスターがいなかった。 |
|
西本 |
ああ〜! |
糸井 |
今年は誰が主役なんだってことがなくって、
そこがちょっと残念だったかな。
でもちょっとだけうれしかったのが
ジャイアンツのピッチャー出身の
三浦って選手が優勝したんですよ。 |
永田 |
え、三浦が優勝したんですか!
野手に転向した三浦ですよね? へええ! |
糸井 |
で、室伏選手なんかは
樽投げにだけ出てて、
そこではぶっちぎりで優勝してましたけどね。
並みいる外人選手たちのなかで。
吉田秀彦もおもしろかったですね。
‥‥ただなあ、ちょっとスターがねえ。 |
西本 |
もう出尽くしたっていう感じも
あるのかもしれないですね。 |
永田 |
名物番組って、
まえおもしろかったときの印象が
強すぎるんですよね。
よかった場面ばっかり覚えてるから、
期待がすっごくふくらんでいって。 |
糸井 |
その点、『仮装大賞』はどうでしたか? |
糸井 |
8時! お義父さんが直々に
あなたを起こしたんですか。 |
西本 |
というか、お義父さんが話している声で
目が覚めたんです。遠くのほうから、
「‥‥箱根駅伝始まったたけど
起こさなくていいのか?」
みたいな声がして‥‥。 |
糸井 |
「起きてます! 起きてます!」と! |
|
永田 |
やりそうやりそう(笑)。 |
西本 |
そりゃもう、すぐに布団をたたんで
「おはようございますっ!」って言って
リビングに行きました! |
永田 |
やってるやってる(笑)。 |
西本 |
で、行きましたよ。
生で見る箱根駅伝ですよ。 |
糸&永 |
どうでしたか? |
西本 |
‥‥すごい。生は。 |
永田 |
もっとなんかないのかよ。 |
西本 |
みんな速い。 |
糸&永 |
(笑) |
西本 |
いやもう、びっくり。
あと、テレビでやっているのが
目の前を過ぎていくのが不思議! |
永田 |
なんだかなあ(笑)。 |
西本 |
またお義父さんが
街頭で携帯テレビを持ちながら
走るのを見てるんですよ。 |
永田 |
ひとり二元中継だ(笑)。 |
西本 |
ひとり二元中継で(笑)。 |
永田 |
ああいうのうれしいよね。
ぼくも東京ドームの上のところにある
テレビつき部屋から
パ・リーグの試合を見たことがあるんだけど
テレビで「カーン」って打ってから
慌ててベランダ出ると、
その打球がスタンドに入ってたりするの。
あれ、不思議だったなあ。 |
糸井 |
そういうのでいうと
ぼくはもっとすごい経験がありますよ。
ちょうどテレビを見ていたとき、
窓から見えるお向かいの建物で
自殺事件があったんですよ。
テレビ見てたら、なんと、
いつも窓から見える景色が映ってる。
しかも、煌々とライトで照らされて。
テレビのなかの画面と
テレビの外の風景が同じなんですよ。
ようするに、現場からの生中継で、
窓の向こうの建物から
その人が飛び降りて‥‥。 |
永田 |
新年早々、縁起の悪い話しないでくださいよ。 |
糸井 |
どうだすごいだろう! |
永田 |
そんなことで競ってどうするんですか。 |
西本 |
(やり取りを無視して)
でですね、わたくし、前日の夜は、
したたかに酒を飲んでおりまして、
箱根駅伝のあと、嫁の母親の実家に
昼から出かけたわけなんですけど、
またそこでさんざんに酒を飲みまして、
たのしみにしてた『さんまのまんま』のころには
もう倒れてましたね。はっはっはっ!
‥‥不覚です。 |
永田 |
‥‥ようやくお正月らしい話に
なってきたという感じですが。 |
糸井 |
『さんまのまんま』は
たのしかったですよ。 |
西本 |
ああ、やはり! |
永田 |
ぼくもここ、親戚の家に行っていて
見損ねたんですよねえ。 |
糸井 |
おおむねおもしろかったですよ。
ただ、加山雄三のときは
どうも間が悪かった。 |
西本 |
あ、それちょっとさんまさんが
遠慮している時間ですね、きっと。 |
糸井 |
うん。そんな感じだった。
野茂とか、よかったよー。 |
西本 |
ああ、おもしろそうだ! |
糸井 |
野茂のことをからかうんだよね。
さんまさんが。そのへんがいいんだ。 |
永田 |
ルー大柴と小堺のときはどうでした? |
糸井 |
よかったですよ!
あいかわらずルーが濃い味出しててね。 |
永田 |
ですよねえ。だって、これ、
「さんま・小堺・ルー」っていう
名前を並べるだけでおもしろいもん。
安心すぎて見なくてもおもしろいくらいだもん。 |
糸井 |
見なくてもいいくらいおもしろかったですよ。
ああ、ようやく生き生きと話せる!
ルーが困ってて小堺に泣きつく、
みたいな話がいいんですよ。
これはよかった。ああ、よかった! |
|
西&永 |
きーーーーっ。 |
糸井 |
ビデオ録ってなかったの? |
永田 |
出かけるまえにしようと思ったんですよ。
そしたらこの日、うちの妻が
あろうことか『竜馬がゆく』を
予約録画してまして、全滅です!! |
永田 |
あ〜、なるほど。 |
糸井 |
しかも、1時間遅れで見てみたら、
なんだか『藤岡弘、』が
『世界の車窓から』みたいな
番組になってるんですよ。
屈託のない川下りのシーンだとかが
映ってるんですよ。 |
西&永 |
屈託のない川下り(笑)! |
糸井 |
それとか「歓迎!テレビ様ご一行」みたいに
歓迎されてたり。
現地の人がうれしそうに踊ってたりとか。 |
永田 |
それ『ウルルン』じゃないですか。 |
糸井 |
そうなんですよ。
つまり「そうじゃないだろ!」
って突っ込みたくて、
ぼくはあの番組を見るつもりだったんです。
「その黄金の大蛇はペンキで塗ったんだろ!」
みたいなことを言うつもりだったのに、
ぜんぜんそういう気配がないので、
「しょうがねえな」って言いながら
チャンネル変えてたら、
『ミリオネア』に新庄が出てたんですよ。 |
西本 |
ああ、そうか、新庄か!
それは見ちゃうかも(笑)。 |
糸井 |
しかも新庄、1000万とったんですよ。 |
永田 |
え、マジっすか。 |
糸井 |
しかも最後の2〜3問は
鉛筆を転がしてクリアーしたんです。
4択でだよ? すごいでしょ。
「テレフォン!」とか選択したんだけど
新庄の友だちで控えてるのが、
日本ハムの岩本ガンちゃんとかだから、
わかるわけないのよ(笑)! |
西&永 |
あはははははは。 |
糸井 |
「なんやなんやもういっかい言ってみい」とか
言っているうちに時間切れ。
会場のお客さんも間違うしね。
最後の問題も新庄は
「ぜんぜんわかんない」って言って、
鉛筆転がしたらCが出たんですよ。
念のためにもう一度転がしたら、
またCが出たんですよ。
「どう考えてもCじゃないだろう」って
オレは思ったんだけど、
正解はCだったのよ!
1000万円! すごいでしょ! |
永田 |
‥‥まさか糸井さんに、
『ミリオネア』の見所を
説明されるとは思わなかったなあ。 |
西本 |
‥‥裏切られた。 |
糸井 |
いや、あのね、なんであの番組を
見ないようにしてたかというと、
ぼくはかつてあの番組に出て、
予選を突破できなかったという
イヤな思い出があるんですよ。 |
永田 |
え? あ、そうなんですか? |
西本 |
ああ、そういうこともありましたねえ。
別室止まりでしたからね。
早押しで押し負けて、
スタジオまで進めなかったという。 |
糸井 |
そうなんだよ!
みのもんたの前まで行けば
いいとこまで行ける自信があったんだけど。 |
西本 |
ああ、そうですねえ。
なにせテレフォン要員として
強力な助っ人を手配してましたから(笑)。 |
糸井 |
田中宏和とか、日経の柳瀬さんとか
経済評論家の末永さんとかね。 |
永田 |
あ、そりゃ強そうだ。
でも、予選が突破できなかったと。 |
糸井 |
そういう苦い思い出があるので
あの番組は見ないようにしてたのです! |
西&永 |
オトナ気ない! |