すこし気を抜こうと決めました(4月11日)

・大きなケガをすると、熱が出ます。
 手術の後などでも、体温が上がります。
 人間にとってのケガというのは、
 その損傷した部分だけなのではなく、
 身体ぜんぶがケガをしているとも考えられます。

 今日、4月11日は、あの日から1ヶ月の日。
 まだ傷も痛みも、まったく癒えてませんし、
 身体全体の高熱も続いているように思います。

 指先にトゲを刺したくらいでも気に障りますし、
 スポーツで脚を挫いたら、歩くことがままならない。
 今回のことは、命に関わるような重傷ですから、
 日本という身体は、ずっとズキズキしています。
 全治まで数年以上かかるという診断もあります。

 患部にあたるところで踏んばっている方々にも、
 その痛みを分かち合おうとしている人びとにも、
 どちらにも大きな負荷はかかっていると思います。
 これだけ大きなケガをしたら、
 身体まるごとが回復しようとして
 緊急モードで日々を過ごすことになります。
 そして、それを続けているうちに疲れてきます。
 ケガの患部へのいたわりを忘れないように、
 ということは意識していられるのですが、
 「その他の身体」にもケアが必要なのだと思います。

 「いやいや、わたしは大丈夫ですから」という、
 その気持ちはとてもよくわかるのですが、
 身体の強ばりをほぐすようなことが大切のようです。
 サウナとか、身体を動かすスポーツとか、
 思いっきり歌うとか、お酒を飲むとかがいいらしい。
 ぼくは、昨日、すこし気を抜こうと決めました。
 率先して、気を抜きます。
 身体全体をやわらかくして、血のめぐりをよくして、
 治癒までの長い時間を過ごしたいと思います。

 知らず知らずのうちに、やっぱり疲れがたまってました。
 やることは同じですが、肩の力を抜きます。
 とはいえ、ぼくも東京も、元気ですよ。

今日も「ほぼ日」に来てくれて、ありがとうございます。
たのしく、いい仕事をしたいと、つくづく思ってます。

「今日のダーリン」より