ジョージ	そう〜。でもけっこう社長になるまでは 一番心配してたのはおふくろだけど、 やっとあんまり心配しなくなったね。
ノリスケ	ああ。だってスピーチ。 社長就任式のスピーチで、 「みなさまご存じのように、 　ジョージには妻がおりません」。 いきなりそういうスピーチを お母さま、なさって（笑）。
ジョージ	で、落ちも何にもないの。
ノリスケ	何にもないの。 「ですから皆様が支えてやって下さいませ」。
ジョージ	僕あのくらい、どういうのかな？ 辛辣な事実の報告っていうのを 聞いたことはないよ。
ノリスケ	みんな「はい、知ってます」みたいな。
ジョージ	そう。そうでしょうとも。
つねさん	じゃあよろしくみたいなあれだよね。
ジョージ	「うちの息子には妻がおりませんの」。 あの瞬間みんなちょっと ハッと息を飲んだよね。 このあと何が続くんだろう。
ノリスケ	そうそうそう。
ジョージ	まさかこのあと婚約発表はないよなみたいな。
ノリスケ	まさかね、つねさんが 出てくるわけにもいかないし。
ジョージ	ほんとに。たぶんお母さん的にも この子もまあよくやってるわ系 なんじゃないかと思うんだけど。
つねさん	及第点？
ジョージ	うん。
ノリスケ	なるほど。
ジョージ	来年の抱負は？
つねさん	家内安全。
ジョージ	家内安全ね。
ノリスケ	来年の抱負？
つねさん	来年ねえ。
ジョージ	来年は健康。
ノリスケ	健康と一所懸命働くことくらいしかないなあ。 あんまり大きなのは考えてない。
ジョージ	長生きが一番だと思ったよ。 何かしんないけど。 あとは熟睡かな？
ノリスケ	来年の抱負、熟睡（笑）。
ジョージ	（うれしそうに）あ、それにしよう。 来年の抱負。
ノリスケ	でも大事なことだもんね。 熟睡できるのって。
ジョージ	熟睡。
ノリスケ	心の状態と体の状態を 維持するのってすごい大事よね。
ジョージ	僕来年の色紙、熟睡にしよう。
ノリスケ	含みがあっていいんじゃない？ 私を熟睡させるようになってね、 みんなっていう。
ジョージ	やった、決まり〜。
ノリスケ	社長が熟睡できないじゃないか、みたいな。
つねさん	そう。俺を熟睡させるような 仕事をしてくれって。
ノリスケ	そうそうそう。すごいいいかも。
つねさん	うま〜いじゃん。
ノリスケ	散財とかよりいいよね。ははは。
つねさん	散財〜（笑）。じゃ、俺散々とかさ。
ノリスケ	だじゃれが飛び交う会社。
ジョージ	いいかもしんない。
ノリスケ	来年はちょっと同居人を 旅行に連れて行ってあげようかなと。
つねさん	ああ、すごい。
ノリスケ	忙しくなると休みが合わないから 取りづらいんだよね、実は。
ジョージ	旅行ね。
ノリスケ	わたくし普通の会社に勤めておりますので。
つねさん	カレンダー通りの。
ノリスケ	カレンダー通りなんで。そうするとねえ。
つねさん	逆に向こうがダメだもんね。
ノリスケ	うん。自由業の人って難しいですね。 でもそこを何とか１年に１回くらい 合わせないと。
ジョージ	ねえねえ、（ホテルの外国人客を見て） それにしてもあれ、 すっごいアメリカ人らしいアメリカ人だね。 うれしくなっちゃう。
ノリスケ	そうそうそう。
ジョージ	センスが悪いの。チャールズ皇太子と カミラさんがアメリカ行ったでしょう。 アメリカ遠征旅行。
ノリスケ	遠征（笑）。
ジョージ	何かの雑誌のコラムに、 カミラさんは素晴らしいと。 全アメリカの女性に 勇気と希望を与えてくれた。
ノリスケ	辛らつなこと書かれてた。
ジョージ	あの人ね、ルイ・ヴィトンの 大きい船旅用のトランク、 あれ10個運んできたんだって。
ノリスケ	ええ、すごーい。
つねさん	しゅげえ。
ジョージ	で、その中にお抱え専属デザイナーが 作ったドレスを山のように入れてきて、 それで取っ替え引っ替えてたらしいのね。
つねさん	うん。
ジョージ	それで、みなさん、世の中にはね、 どんなにお金があってどんなに暇があって どんな名声があって あれほどたくさんのスーツケースに 入るだけの洋服があったとしても、 それが即美しくセンスがいいということには つながらないのです。 ですからアメリカの女性、勇気を持って、 センスの悪い洋服を着て 世界中に飛び立っていきましょう。 ‥‥素敵だなあと思って。 そんな感じ。
ジョージ	ということで。
ノリスケ	みなさま良いお年を〜〜。また来年。
つねさん	良いお年を〜〜。
ジョージ	ほがらかな１年を〜〜〜。
つねさん	ごきげんよう〜〜〜。
ジョージ	ごきげんよう〜〜〜。 また来年〜！
また来年お会いしましょう。 ことしもご愛読ありがとうございました！