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ほぼ日刊イトイ新聞

2024-05-02

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・浅草公会堂の『ふくしひとみの浅草大演奏会』。
 ネット上でちらちらとこの人の演奏やらパフォーマンス、
 日常における創意と工夫、さらには異常にも見える練習
 などなどを盗み見するようにしていまして、
 大興味が湧き、これは現場に行くしかないだろうと、
 だれを誘うかも考えずチケット2枚予約したら、
 「ほぼ日」にはすでに「ふくしひとみ」を
 二度体験しているスガノさんという人がいました、
 「弟子の戌一」さんの配慮で特等席に案内され、
 どっぷりと「ふくしな世界」に浸ってまいりました。

 感想を、どう伝えたらいいんだろう?ん〜。
 幼稚園の女のこが、半分冗談のように、半分は真剣に、
 口からでまかせで素敵なおしゃべりするじゃないですか。
 「その雲の上からワンちゃんが降ってきました」みたいな。
 ああいう幼稚園の女のこのおもしろさって、
 だんだん成長するにつれて修正されていくんですよね。
 どうぶつは人間のことばをしゃべらなくなり、
 しりとりのように無限につながる音楽もないことを知り、
 世の大人たちは、わたしの話を聞いてくれないものだ、と。
 ところが、どうしたわけか、このふくしひとみさんは、
 「いや、そういうものでもない」と思っていたようで。
 「そういう世界は、あるよ。だって、ほら、ここに」と、
 (言ってはいないけど)ほんとに現実にして見せるんです。
 これができた理由は、すっごい助太刀の人と組んだから。
 そのすっごい助太刀の人というのが、なんと、
 「大ふくしひとみ」という「じぶん」だったんですよね。
 幼稚園の女のこの夢みたいなものを、
 「ほんとにする」ためにはすっごい技術が要るわけです。
 しかーし、「大ふくしひとみ」はその技術を身につけてる。
 幼稚園の女のこにはできないすごいピアノを弾く技術や、
 踊る技術、歌う技術、笑わせる技術、とにかく
 舞台に夢のようなものを出現させる技術や…
 「夢のふくし世界」を共につくるナカマたちを集めて
 なんでも「ほんとにする」怪力で助けてくれるのです。
 これは、「幼ふくしひとみ」と「大ふくしひとみ」を
 併せ持つ「ふくしひとみ」の「超学芸会」だったのです。
 おもちゃのぬいぐるみたちまで演奏に参加して、
 たぬきもきつねもふくろうもねずみも演奏する踊る。
 そして観客席の大人たち、ものすごい拍手するんです。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
次回は娘の娘といっしょに見てみたいライブだと思った。


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