ロールプレイングゲームです、って言って、
ああ、そうですか、って答えるような人は、
きっとこの記事は必要ないですよね。
「じゃあ、ロールプレイングゲームってなんなの?」
はいはい、ごもっとも。おっしゃるとおり。
ところがこれが、説明がむつかしい。
だいたい、ロールプレイングゲームって言っても、
いまはもう、ほんとにいろんなタイプがありますし。
昔、ちょっとファミコンやスーパーファミコンを
やったことがあるような人なら、
昔の『ドラゴンクエスト』や
『ファイナルファンタジー』を
思い出してもらえるといいんですけどね。
わかんないですよね、やっぱり。どうしましょうかね。
ぼやいてばかりもいられません。
ざっくり、大きく、ご説明しましょう。
ロールプレイングゲームというのは、
主人公が、成長して、冒険していくゲームです。
強くなって、行ける場所を広げて、
少しずつ、物語を進めていくゲームです。
ま、仮にそんなふうに覚えておいてください。
ここからは、実際の
『MOTHER3』の画面とともに、
説明していきますね。
まずは、こちらの写真をご覧ください。
![](images/tatu2.gif)
画面の中央にいる金髪の男の子が主人公です。
ゲームで遊ぶ人は、この子を動かしていきます。
(主人公は、この子以外に変わることがあります)
基本的に、ゲームで遊ぶときは、
そのときの主人公を動かしながら、
物語を進めていくことになります。
ここまで、いいですか?
OKですか?
さて、じゃあ、主人公は、
どんなことをして、
物語を進めていくのでしょうか?
まず、代表的なことは、
人の話を聞くことです。
主人公を動かして、まわりの人のところに行き、
ボタンを押すと会話ができます。
これ、むつかしいことはまったくありません。
例を挙げていきましょうか。
![](images/mes_02.gif)
「あんたも よけいなことに
クビをつっこむの やめときな。」
って、言われちゃいました。
こういうセリフを聞くうちに、
物語が進んでいきます。
くり返しますけど、むつかしいことはありません。
もうちょっと、人の話を聞いてみましょうか。
![](images/mes_06.gif)
「たべるものは たべなきゃダメよ。
どんどん。」
そんなふうに言われました。
こういう、セリフは、
ゲームを進めるうえでのアドバイスだったり、
まったく意味のないおしゃべりだったりします。
もうちょっと、誰かに話しかけてみましょうか。
![](images/mes_04.gif)
「むこうのベンチのカップル
ずーっと ラブラブラブラブしてて」
ああ、そうですか。ラブラブですか。
こんなふうな、会話が進んでいくわけです。
ちなみに、こういうセリフのひとつひとつは、
糸井重里がぜんぶつくっています。
けっこう、たいへんな作業なんですよ。
さて、ちょっと変わった場所に行ってみましょうか。
つぎは、お店です。お店では、買い物ができます。
![](images/shop_02.gif)
「あ おかいもの?
なにか おさがしかしら。」
お店の人に話しかけたところ、
そんなふうに言われました。
そうすると‥‥。
![](images/shop_03.gif)
ほら、お店の商品がずらっと表示されました。
といっても、むつかしいことはなにもないです。
ものを選んで買うだけです。
![](images/shop_04.gif)
「ありがとう。また きてね。」
はい、買い物、終了。簡単でしょ?
ところで、いったいこれでどうやって
物語が進んでいくっていうんでしょうか?
はい、それでつぎの写真です。
人に話しかけたりしていると、
なにかものを頼まれたり、
どこかに行かなきゃいけなくなったりするんです。
![](images/mis_01.gif)
「きてくれよ フリントーーー。
たのむよーーー!」
ほら、頼まれちゃいました。
もうひとつ、頼まれる場面を紹介しましょう。
3枚続けて、見てくださいね。
![](images/mis_2_01.gif)
![](images/mis_2_02.gif)
![](images/mis_2_03.gif)
なんだか、どこかに忍び込めって
命令されちゃいましたね。
じゃあ、っていうんで忍び込みに行くわけです。
ね? 物語が進みはじめたでしょう?
だいたいわかってきましたか?
じゃ、つぎです。
つぎが重要です!
つぎこそが、ロールプレイングゲームなのです!
ええとですね、街や村にいるときは、
基本的に、人に話しかけるだけでいいんです。
でも、物語を進めるためには、
街や村の外に出なきゃいけません。
でもね‥‥そこにはね‥‥
モンスターがいるんですよ!
そのモンスターを倒さないと、進めません。
進めないということは、誰かに頼まれたことを
やりとげることができません。
誰かに頼まれたことをやりとげることができないと、
物語を進めることができないんです。
わかりますよね?
じゃあ、どうすればいいのか。
そうです。モンスターをやっつければいいんです。
ロールプレイングゲームというのは、
ものすっごく、おおづかみに言うと、
モンスターをやっつけながら、成長して、
物語を進めていくゲームなんです。
じゃ、また、画面を見せながら説明していきますね。
これ、見てください。
![](images/battle_01.gif)
帽子をかぶった人が、主人公です。
左側に、イモみたいな、変なやつがいますよね?
これが、モンスターです。
もちろん、モンスターはこのほかにもたくさんいます。
『MOTHER3』の場合は、
このモンスターと出会うことで、
モンスターと戦う画面に切り替わります。
![](images/battle_02.gif)
主人公とモンスターの絵が重なると、
こんなふうに画面が切り替わります。
シュババババーーー。
![](images/battle_03.gif)
はい、これがいわゆる戦闘画面です。
正面にいるのが、さっきのモンスターです。
主人公の側から見た画面に切り替わったわけです。
![](images/battle_04.gif)
じゃあ、このモンスターを、
たたいてみましょうか。
![](images/battle_04_2.gif)
ポカポカポカポカ!
イモみたいなモンスターに、
32のダメージを与えることができました。
![](images/battle_06.gif)
「YOU WIN!」
つまり、主人公は勝ったわけです。
さあ! ここからが重要ですよ!
勝つと、どうなるかというと‥‥。
![](images/battle_07.gif)
「フリントは
42のけいけんちをえた!」
けいけんちっていうのはつまり、
経験値のことです。
戦いに勝って、経験を積んだということです。
この経験値が、ある量までたまると‥‥。
![](images/battle_08.gif)
「フリントの レベルが8にあがった!」
そう、レベルが上がるんです!
レベルっていうのは、まあ、強さのことですね。
経験値を積んで、強くなったということです。
どうですか? わかってきました?
このようにして、主人公が強くなると、
モンスターに簡単に勝てるようになります。
そうすると、先に進めるようになります。
先のほうには、もっと強いモンスターがいますので
またがんばって、戦って、強くなりながら、
進んでいくわけです。
‥‥と、いうのが、すごくおおざっぱな、
だいたいの、基本的な、ゲームの流れです。
こういうことを、最低限の知識として、
あとはゲームについている説明書をよく読めば、
遊び方やたのしみ方が、わかるんじゃないかなと思います。
|