増田 |
電子メールってすごくおもしろいということを
わかりはしていたんだけど、
いまだに私ダイヤルアップの設定できなくて、
ひとにやってもらうくらいだから。 |
糸井 |
あたいも。 |
増田 |
当時、パソコンを終えるときに
いつもコンセント抜いてたんですよ。 |
八谷 |
ははは(笑)。 |
糸井 |
とんでもないことしてるね。 |
増田 |
どうもパソコンの調子が悪くて、
「いや、わたしは何もしてないわよ」
とかいってたら・・・。 |
糸井 |
(笑)何にもしないくらいだ。 |
増田 |
「あー、それだよそれだよ!」
とか言われて(笑)。
あの頃はパソコンがほんとによく壊れて、
「理由はないよ。20回くらいやり直すと、
うまくいったりするんだよ」
ってきいて。
まあ、何て理不尽なんでしょう!っていう。
反面いとおしさを感じておーおーって思いつつ、
パソコンの世界って何て理不尽なのかしら、と。
何てことなの?と。電源切っても壊れない端末、
いつ切ってもいいっていうように。
パソコン電源切るの時間かかるから。 |
糸井 |
コンセプト派ならばこその発想だったわけだ。 |
増田 |
ちょうどその端末で実現できることになったので、
それこそたまごっちも流行ってたし、
ポストペットもかわいいし。
でもその頃はそういう大きいところは
私の相手になってくれないと思ってたから、
でもとりあえずお粗末かもしれないけど
絵を入れたかったんです。
キャラクターの絵を入れたかったんで、
いつもおつきあいしている
電通さんとか博報堂さんを呼んで
キャラクターを決めて欲しい、ときいたんです。
みんな売れると思ってないから、
すっごいわけわかんない絵ばっかりくれて。
すごい、何か、屈辱的で(笑)。 |
八谷 |
(笑) |
増田 |
すごい妙な、何かねー、
「木村くん」とかいうキャラが出てきて。
|
真鍋 |
(笑)木村くん! |
増田 |
これ、何ですか?ってきいたら、
「ぼくのデスクの隣の隣に
座っている木村なんだけど」
って。 |
糸井 |
すごい(笑)。 |
増田 |
あと「カモノハシくん」とか(笑)。 |
真鍋 |
やる気ない(笑)。 |
糸井 |
「くん」さえつければいいんだ(笑)。 |
増田 |
確かに値段は安いかもしれないけど
もうちょっといいものをと思ってたら、
なんと「ゴー!ゴー!コニーちゃん」
のお話をいただいて。 |
糸井 |
はじめて「ちゃん」が。 |
増田 |
私たちにとっては、ビッグネーム! |
糸井 |
そりゃ、他のに比べれば、
コニーちゃんはビッグだよねえ! |
増田 |
「木村くん」とか「カモノハシくん」とか
そんなのばっかりの中で、
もうコニーちゃんは救世主のような。 |
糸井 |
(笑)あれはジャカジャカジャンケンを
やりたかったんじゃなくって、
コニーちゃんが先なんだ!
コニーちゃんにジャンケンがついてたんだ! |
増田 |
ありがとうコニーちゃん、と思って、
シチズンのひとに
「コニーちゃんで行きたいんですけど」
って言うと。シチズンのひとが、
「若いからぼくたち選ばれました」
って言っても、30いくつくらいで。
「コニーちゃん・・・?」って(笑)。
どんどん基盤ができていって、
このコニーちゃんが売れるとは
わたしたちは思ってなかったんですけど、
「むつかしくないよ」とか、
「かわいいよ」とか。気持ちを伝えたくって。
(つづく) |