糸井 |
ちょっと興味あったもん、今。
結婚相談所で何台・・・?
だって、1万円以上じゃない?
単純に3000台だとしても、3000万。
決済はトップになるよね。
「増田出てこい」な話がその相談所で起こるよね。 |
増田 |
でも200台売れたりとか、
結婚式のひきでものになったとか
パチンコの景品になったとか。 |
糸井 |
それで何か月経ってるの? |
増田 |
3か月。 |
糸井 |
おー、痛いねー! |
増田 |
結婚相談所に持っていこうと思うんだけど、
と言っても、
「だめだめそんなの、売れないよ」
って言われていたんですけど、少しして部長が
「増田たいへんだ、社長がポケットボードを
結婚相談所で売るって、おおはりきりだ」
って言ってて、
「結婚相談所っていうのは信頼勝負だから
お前みたいなのがやってたらだめなんだ。
俺がやる」
みたいに社長もノリノリになってきてました。
その後、女性向けの
TVCMをやれ、ということになって。 |
糸井 |
じゃあ、俺が知ったのは、
その「CMをやれ」になってからなのかな?
新聞広告は発売と同時に出たんだよね?
テレビコマーシャルをやるのが、3か月後なんだ。 |
増田 |
半年後。3月にはじめて、
4月頃くらいにCMをやろうということになって
5月15日から。 |
糸井 |
どんな広告だったっけ? |
真鍋 |
女の子3人が出てきて、
「メール・チャチャチャ」
っていうやつ。わたしあれではじめて知って。 |
糸井 |
ああー。メール・チャチャチャか。
そのときにはもう俺、
売れてるに決まってると思ってたもん。 |
増田 |
いえぜんぜん。
それでほんとに火がついたんですよ。 |
糸井 |
けっこうリスキーな商売してたんだね。
もうじゃんじゃん売れてると思ってた。
逆だったんですか。 |
増田 |
次の月が、1万台まではいかなかったんですけど、
でもそれでも1月ごとに倍倍倍ってなりました。
品不足になっちゃって、
すぐに5万台がなくなっちゃいました。 |
糸井 |
その5万台がなくなるのはいつですか? |
増田 |
夏ですね。8月のあたまにはCMをとめたんで、
7月までで。 |
糸井 |
うれしかった? |
増田 |
すごくうれしかった。
今度はみんなにわたしが怒られて。
「在庫止めやがって」
って言われて。
それこそいろんな苦労があって宣伝してたんだけど、
「少しは稼いでで来たか」
くらいの嫌味を言われたり。
でもうれしかったですよ。
ほんとにつらかったから。 |
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社長が「CMをつくろう」と言ったのが
具体的に売れるきっかけだったのですか? |
増田 |
はい。3月くらいは、さすがにバレンタインとか
ホワイトデーだったので、いろいろ出しては
もらえたのですが、それでも月3000台でした。 |
糸井 |
やっぱ、トップが言うって、すごいことだねー。
(つづく) |