増田 |
ポケットボードのCMはすごい良い出来で。
前みたいにイメージ広告じゃなくて、
「こんな風に使った」というのが出ていたから。
ちょうど「ウィズラブ」とかもあと押しして。
(竹之内豊のドラマ) |
真鍋 |
あー、あったあった。 |
糸井 |
メールをつかったラブストーリーだよね。 |
増田 |
メールで恋愛できるという誤解とか。 |
八谷 |
誤解って(笑)。 |
増田 |
最初のころ出したときには、
「会社のアドレスは持ってるけど」
というOLさんが対象だったんですよ。
25歳のOLというのが一応対象で。でも、
「プライベートメールアドレスを持ちましょう」
と言っても最初はみんな総スカンだったんですよ。 |
糸井 |
「仕事を家まで」って思うんだ。 |
増田 |
あと、プライベートのメールも
会社で私用で出していたときだったから、
「何でいちいち自分のお金で」
と言われていたのが、
たまたまちょっと世の中の流れが
「会社で私用メールをしちゃいけませんよ、
誰に見られるかわからないんですよ」
という空気が高まってきて、
「じゃあ自分のアドレスも持ちたい」
という風潮ができたから、よかったんです。 |
糸井 |
合コンでアドレスを交換する風潮が
そのときにはもうあったんでしょ? |
増田 |
うん。 |
糸井 |
当然あるよね。そしたら、
「わたしアドレス持ってない」
というひとは、欲しいよねー。 |
増田 |
新聞社とか勤めてるひととかは
アナログな世界だから、
メールとか持ってないひとも
多かったんですけど、
「メールのない生活に耐えられない、
これ以上屈辱を受けられない」
という。 |
糸井 |
合コン、大きいですよねー。 |
増田 |
ポケットボードのモニターで知りあった人も
合コンのあとにポケットボードの
メールアドレスを交換して、
それで結婚したという。 |
糸井 |
それで照れながら
「ポケットボードだけどさ」
って言ったりね。 |
真鍋 |
「私家にパソコン持ってるから」
と言われるより、女の子としては、
「ポケボをやってる」
ぐらいのほうがかわいいじゃないですか(笑)。
あんまり本格的だと、ひくよねー(笑)。 |
糸井 |
そうか(笑)。
その市場にもう一度iMacが入るんだー。 |
真鍋 |
「わたし、iMac持ってるんだ」
って言ったら「おたくじゃないな」って。 |
糸井 |
ポケットボードは
総計どれくらい売れたの? |
増田 |
97万台とか。 |
糸井 |
ばかやろうーー(笑)!
・・・そりゃもう結婚式場の思い出とか、
語りたくなっちゃうよねー。 |
増田 |
グレイのコンサートが
5万人とかきいたときに・・・ |
糸井 |
「何言ってやんでい」と(笑)。 |
増田 |
思いましたよ(笑)。
ここでみんながポケットボードを持っていても。 |
真鍋 |
20万人のコンサートが5回できる。 |
増田 |
だから、それこそポストペットを
ポケットボードに、なんて話が来たときには、
飛び上がるほどうれしかったですよ。 |
糸井 |
おおっ。本題に入りましたね。
ここで「つづく」になるわけですよ、
ほぼ日的には。
(次回から、ポケットポストペットの巻) |