博士 |
諸君!
先週の連載終了告知を受けて、
全国からお別れメールが山ほど届いておるぞい! |
アジオ |
突然の終了にショックを受けるひと、
なぜ辞めるんだ! と怒りを露わにするひと、
嘘だ! 信じないと往生際の悪いひと、
いろんなひとのいろんな想いに心から感謝します。 |
アジコ |
中でも「週に一度の楽しみだったのに‥‥」
なんてメールを見ると、
こっちまで責任を感じちゃう。 |
博士 |
バカモン! 目を覚ませ!
(手の平に乗せた海苔の袋を)パーン! |
アジオ |
わ!
ビックリした! |
博士 |
いい若者が
ネットのミニコーナーが終わるくらいで、
なにを悲観しとる! |
アジコ |
ひどい!
ファンのみなさんに向かって! |
博士 |
いや、ファンだからこそ厳しく言いたいのじゃ。
味写はもともと君たちのものじゃないか! |
アジオ |
たしかに味写は、
みなさんから送られてきた作品が
すべてだったね。 |
博士 |
そうじゃ。
味写はなにも新しいものではなく、
すでに世の中にあったもの。
ワシらはたまたまそれに
名前をつけただけにすぎん!
これからは諸君たちが各自、
自分たちの味写を見つける番じゃないか! |
アジコ |
うん!
そうよね。 |
博士 |
連載は終了するが、
味写じたいが無くなるわけじゃない!
味写は常に君たちの周りにある!
そうじゃろ? |
アジオ |
最後はいいこと
言うじゃん! |
博士 |
それを寂しいですとか、残念ですとか!
だいたい日曜の昼間っから、
ネットに齧り付いて虚しいとは思わんのか! |
アジコ |
‥‥博士! |
博士 |
他に趣味はないのか!
相手にしてくれる異性はおらんのか! |
アジオ |
言い過ぎ! |
博士 |
そんなことじゃ
ロクな大人になれんぞい! |
アジオ |
その張本人が
なにを言っとんじゃい! |
アジコ |
これ以上、博士みたいな大人を
増やさないためにも、
連載終了は適切な判断だったのかもしれないわ。 |
アジオ |
それでは四年間の反省も込めつつ、
今週の味写を発表します! |
アジコ |
まずは
H・N Naoki SAKATAさんの作品! |
博士 |
まずはお便りを紹介するぞい!
連載が終わるときいてとてもさみしいです。
僕も終わりに花を添えようと応募してみます。
写真は地元の友人と海にいったときのものです。
女の子は海の家のコです。
被写体三人が全く別々のことをしているところ、
僕の腕の黒さ、口から垂れるラーメンと
見れば見るほどいい味が出てきた一枚です。
ラーメンのスープを煮込むように
「見込む」ことも味写を味わううえでの
大切な要素だと思い、選びました。 |
アジオ |
この味写を見ると、過去の名作、
NO.105「エジプト」や
NO.114「国家機密」を思い出しちゃうね! |
アジコ |
被写体のモチベーションに
まったく統一感がないパターンよね。 |
アジオ |
ラーメンとタバコと、
ストローを吹き矢にしてる少女だもん。
メッセージ性の無さ、山の如しだよ。 |
博士 |
しかもこの作品は、場面が海でありがなら
誰もそこを楽しんでない。 |
アジオ |
いったいどこを思い出にしたかったのか、
皆目見当がつかない。 |
アジコ |
この手の作品の楽しみ方は、
投稿者のひとが言ってる通り
まさに「見込む」ことね。 |
アジオ |
この連載ではがゆかったのは、
味写の言葉にできない面白さが
上手く伝えられなかったところ。
でもそれはやっぱり各自が「見込む」ことで、
体感してもらうしかない。 |
博士 |
Naoki 氏!
これからもその「見込み」で、
味写道に精進してくれたまえ! |
アジコ |
では、
次の作品です! |
アジオ |
お次は
H・N くまチョンさんの作品! |