私の実家は父が購入した家で、 母と犬が、そうまでしてがんばらねばならない理由は 祖母はほんとうに自分のことがかわいい人で、 思春期の妹に、 妹がそういうふうになったのが自分のせいだと 父、母、妹にキレられた祖母は おかげで、実家の雰囲気は最悪です。 母には弟と妹(私の叔父、叔母)もいますが、 祖母が嘘をつくのは、おそらく 祖母が改善しないまでも、 (相談者:しぃちゃん) |
これはまぁ、周囲のみんなが 「おばあちゃんは嘘つき」とわかっていることが 救いですね。 しかし、嘘つきとはわかっていても、 どこまでが嘘かはわからないですもんねぇ。 |
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特に、立場が悪くなったら 耳の遠い祖父に嘘を吹き込む、 これは厄介です。 次々にそういうことがあったら、 ご家族はうんざりでしょうね。 |
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よく、動物の噛み癖をなおすとかいう 「犬の学校」のようなものがありますが、 ああいう教室はないんですか? |
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嘘をつく人用の? |
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これからの時代、高齢化社会なので、 そういう場も必要かもしれませんよ。 でも、その学校は、若者が先生でしょうね‥‥。 年寄りは言うこと聞かんやろうな。 |
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誰も耳を貸さず、うまくいかないでしょうね。 このご家庭では、お母さんがまとめ役として がんばってるんですね。 |
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お母さんと、あとは犬ですね。 |
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犬、大変やな。 こりゃ、家に帰りたくなくなるな‥‥。 いっそ、おばあちゃんと別居するのはいかがでしょう? |
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そんなことを口に出そうもんなら 近所じゅうに、手をつけられない嘘を言いますよ。 「あたしを捨てようとしてる」 |
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うーん‥‥あ! いいこと思いつきました。 おばあちゃんが言った嘘を、 嘘じゃないようにするのはどうでしょう。 |
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嘘をほんとうに実行すればいいんですね。 とんち利いてますね、わはは。 ‥‥でもあかん。悪化するだけや、そんなん。 嘘で嘘を固めてくると思います。 |
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だめか。憂鬱ですね。 このおばあちゃんはきっと 家族に関わりたいんですよね。 ここまで嘘つきだと、友達もできにくいだろうし。 |
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人って、どうして 自分が嫌われてることに気づかないんでしょう。 それは私もですけど(笑)。 あ、私は、ある程度は気づいてますけど。 |
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かおりさん、嫌われてるんですか。 |
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いやいや、みんな、あるじゃないですか。 「あの人にはたぶん嫌われてるな」とか、 ちょっと振り返れば身に覚えがあると思います。 このおばあちゃんは、自分を客観的に振り返ったり、 周りにどう思われているかを考えないのでしょうね。 もしくは、嫌われてることがわかっていても 嘘つきを変えることはできないのかもしれない。 だって自分もそうやもん。 「あの人とは合わへんのやわ」で あきらめていることのほうが多いです。 でも、このおばあちゃんの問題は もっと根が深いとも考えられます。 つまり「なにも考えてない」という状態です。 口からでまかせ‥‥。 |
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でまかせか‥‥。 |
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だからみんな、スルーするんですよ。 険悪な感じになりながらも、スルーする。 こうなったら、いいとこ探しましょう。 おばあちゃんのいいとこ、見つけていきましょう。 おばあちゃんの嘘を 「嫌なもの」と真に受けるから、険悪になって、 気まずいリビングルームになっているわけです。 |
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まわりが褒め出したら、性格変わるかも。 |
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「おばあちゃん、そんな嘘よう思いつくわ」 |
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「今日もおもろいわ、おばあちゃん」 |
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「いややわぁ、今日何個目の嘘?」 そうやって持ち上げていくのがいいですね。 もともと、おばあちゃんが嘘をつくことが 悪いのはわかっています。 でも、みんながそれでおばあちゃんを無視すると よけいに悪化するでしょう。 どうせおばあちゃんとは家族で、 今後いっしょに住まなくてはならないのであれば、 嫌な気分でいるより、笑ってたほうがいいですもんね。 そんなんで家族崩壊してたら、 それこそ相談者の(しぃちゃん)さんや お父さん、お母さんがかわいそうです。 家族は大事。 おじいちゃん、おばあちゃんはおそらく先に 亡くなっていくから、 先の長い家族のメンバーを重視していったほうが いいんちゃうかな。 |
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でも、このおばあちゃんは長生きされると思います。 |
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嘘が起爆剤となって、長生きされそうですね。 みなさん、ほんとうにさまざまな長生きの秘訣を 知っておられますね。服も、そうでした。 |
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頭が紫とか。 |
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それらは長生きの秘訣やと思います。 |
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しかし、ここで問題なのは 妹とおじいちゃんですよ。 真に受けてしまってはいけないと思います。 |
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とくにポイントはおじいちゃんですね。 長年連れ添ってんのに、 こんな嘘もわからんようじゃ話になりません。 「おまえはいままでなにしてきてん?」 と言いたいです。 |
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しかし、こういうおばあちゃんのような人は 根っから嘘がうまいのかもしれませんよ。 学校のクラスにもいませんでした? 「今っ回は、ほんまやで!」 とか言う人。 |
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そりゃ悪女ですね。 おじいちゃん、ほいほいそうやって騙されて‥‥ 逆に幸せなんでしょうね。 |
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それも、おじいちゃんの生き方なんでしょう。 しかし、よく考えてみると、 先週の寅さんのお父さんは 「自由に生きて、迷惑かけへんかったらいい」 「動物のような生き方ですばらしい」 というような結論でしたけれども、 このおばあちゃんも、 自分なりの自由な生き方をしてるとしたら、 これは自然な姿なんですよね。 |
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そう。本能のまんまということではね。 でも、自分に都合のいい嘘ばかり言っているので、 寅さんのお父さんよりは 先のことを考えているという状態です。頭がいい。 ちょっと小ずるいとこもある。 「憎める」「憎めない」という話で言うと、 寅さんのお父さんは「憎めない」、 嘘つきのおばあちゃんは「憎める」。 ‥‥話しているうちに、 なにがいいのかわからなくなってきました(笑)。 |
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先のことを考えないほうがエライ、という話に(笑)。 |
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おかしくなってしまいそうです。 |
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おばあちゃん‥‥なんだかちょっとだけ、 小動物っぽい感じがしますよね。 |
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小動物? |
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じつは、小さい犬と一緒に 暮らしていたことがありまして。 モコちゃんというんですけれどもね。 うちの親も、すごい喜んで 「モコちゃんモコちゃん」とかわいがっていたんです。 でも、あるとき母親が、噛まれたかなにかで、 モコちゃんを叱ったんです。 そしたら、それまで見向きもしなかった父親のほうに ヒューッといって、 「キューンキューン」と庇護を求めるんですよ。 |
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モコちゃん、汚いですね。 そういう、態度をコロコロ変えるところが おもしろくて、小型犬は愛らしいんですけどね。 |
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このおばあちゃんには、その香りがします。 危なくなったらとりあえず 味方になりそうな人のところにサッと行く。 |
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犬は家族の関係を一瞬で察知しますからね。 「ここの場合はお父さんやな」 |
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そういう勘はすごく働く。 だからこのおばあちゃんも ただ弱いだけであって、 周囲を悪い雰囲気にすることについては あまり意識的ではない気がします。 |
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体が小さいだけで弱いという 被害妄想に陥りやすいのかもしれないですね。 |
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人間も、体型が人格に影響しますね。 大きい人は、デーンと構えてる人が多いと思います。 このおばあちゃん、ちっちゃいのかな。 |
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ちっちゃそうですね。 |
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貫禄を出していくと、自信がつきますね。 |
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存在感が出たら 「私いるよ」というアピールは不要ですし 嘘をつくというような細かいことはせんでええ、 ということになります。 こんなやさしい家族がいるのに、つけこむなんてね。 お父さんの家に世話になってるのに‥‥‥‥あ、 もしかして、それが嫌なのかもしれませんね。 つまり、肩身が狭いのです。 いまお住まいの家がおばあちゃんの持ち家で、 「あたしの家に住まわせたってんねん」 という状況だったら 余裕が出てくるのかも。 |
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居候だからこそ、小型犬化するんですね。 妹にわけのわからない嘘をついたのも 「同居してやってる」という自分の必要性を アピールしたかったんでしょう。 やっぱり大型犬として、別居で ひとり立ちしてもらうしかない。 |
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「一家のあるじいうのは、ええもんやで」 ていうてね。 |
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「大型犬になるチャンスやで」 ていうてね。 |
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近所に住んでもらえば、 なにかあってもすぐに駆けつけられます。 |
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なんにせよ、人間の小型化はよくないですね。 ろくなことがない。 |
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年寄りには自信を持って 大型犬化しておいてもらったほうが、 家族としては、いいですよね。 誰にも頼らずに自活してるおばあちゃんやったら、 そんな嘘をつく必要がないと思うけど、 誰かに頼らないと生きていけないのであれば、 そうなっちゃうのかもしれません。 やっぱりずっと、死ぬときまで 自分の足で歩いていきたいものですね。 自然死がやっぱり大切ですね‥‥。 |
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すべての話がそこに行きますね。 |
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媚び売ったりせんで済むのです。 みなさん、しっかりしていきましょう。 |
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では、今日のまとめをお願いします。 |
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わかりました。 |
2013-07-07-SUN