自転車思想。
チャリンコは、未来そのものの顔をしている。

自転車カフェ、それから。


こんにちは。
そしてお元気ですか?

自転車カフェのことを書いてから、
いろんな人とメールをやり取りするようになりました。
企画のことを考えるのは面白いし、
それなりに充実するのも確かですが、
何と言っても僕は、カフェの企画や運営に関して、
ホントにズブの素人なわけで、

「なーんか浮き足立ってる」

という感覚があったことも確かです。

このことに関して僕ができることは、
あまり、というか全く無い。
でも、誰かにやって欲しいなー、
と、他力本願でいいや、
という気持ちにもなれませんでしたね。

そんな状況をどうしようかな?
ノホホーンと考えてる時に、
ある編集者からメールが来たんです。
彼の名はヤマコーと言います。
東京書籍という教科書で有名なオカタイ出版社で、
鼻息も荒く自転車本を作った若い編集者。

昨年の夏に、

『自転車生活の愉しみ』(疋田智著)

という本の取材で初めて会ったんですが、
取材後すっかり盛り上がってしまい、
深夜まで居酒屋で語り合った仲なのです。

ヤマコーから来たメールには、

> えーと、僕も何かできないかなあと思っていまして、
> 今、僕もちょうど「LETS本」を企画中ですし、
>
> とりあえず、お時間ありましたら、yassyさんも交えて、
> 地域通貨&チャリカフェの「お勉強会&飲み会」
> でもしませんか?
>
> なんとなく、向かってる方向性って、似てきますよね。
>
> なかま、なかま、わーい。

と書いてありました。
(註:LETSというのも地域通貨の一種です)

そっかそっか、彼も地域通貨の本をやっていたんだ。
(最初に居酒屋で飲んだ時も、
 彼は地域通貨のことを話していたそうです。
 恥ずかしいけど、全然覚えてなかった・・・。)

「うん、ここには僕にできることが1個あるぞ。」

彼のメールを読んで、僕はそう感じました。
すでに、僕は「ほぼ日」で
yassyのHPを紹介したわけですから、
もちろんヤマコーがyassyに直接連絡を取っても、
何の問題も無かったでしょう。
でも、ヤマコーは僕にメールをくれた。

ここで店舗企画&デザインのプロであるyassyと、
これまたプロの編集者であるヤマコーを引き合わせること。
それが、その時僕にできることでした。
もしかしたら、直接出会ってたかもしれないし、
誰か他の人が2人を引き合わせてたかもしれない。
たまたま僕が「ほぼ日」で書かせてもらっているから、
他の誰でもなく僕が2人の間にいて、
その役割を担うことになったんです。
こういうのって大切にしなきゃ! なんですよ。

僕はともかくとして、
yassyもヤマコーもなかなかに忙しい人たちです。
お互いにメールをやり取りしながら、
実際に合う段取りを決めるのにも、
けっこう時間がかかりました。
2週間くらいかかって、
ようやく3人の都合を合わせることができましたが、
次に問題になったのはどこで会うか?ということでした。
ちなみに僕は渋谷区、yassyは千葉、
ヤマコーは新宿区に住んでいます。
当然、みんな自転車で来るわけで、
どこにするかも結構気になります。

結局、僕がなかば無理矢理決めてしまいました。
有楽町ガード下の居酒屋。
実は前から気になっているお店があったんです。
何が気になっていたかと言うと、
内装でも、食べ物でもなくって、
そのお店の前にはいつも自転車が止まっていたのです。
それも、ただの自転車じゃありません。
ほとんど「マッドマックス!」っていうくらい、
ハードコアに改造されたマウンテンバイクなのです。
話の種にも、是非一度飲みに行こうと思っていました。
それに、大きなことを語り合うには、
何と言ってもガード下がよく似合う!(笑)

というわけで、
1月半ば、雨上がり夜に僕たち3人は顔を合わせ、
予想通りというか、予想以上に盛り上がっていたんです。
その内容は、また次回。

Ride Safe!

2002-02-05-TUE

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