最初のサンプルでは 「大阪のおかんやがな!」 みたいな顔になったりとかしましたよ。 |
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一同 | (笑) |
ここからスタートして、 おかんじゃ、いけない、 ってことで。 |
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ははははは。 | |
こっちの方に修正されて。 | |
微妙ですが、違いが わかりますでしょうか。 右が最初の「おかん」バージョンです。 髪の毛が、ちょっと妙です。 |
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そうですね。 生え際あたりの雰囲気とか。 |
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横の長さも違いますね。 | |
微妙に修正していただいたんですね。 | |
ちょっとずつ、ちょっとずつ 修正をしていきました。 CGとかで、おかんにしないように、 イラストで説明して直してもらったりして、 こうなりましたみたいな感じですね。 |
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いろいろ、ほんとにお世話をかけました。 | |
いえいえ、とんでもないです。 | |
前足の角度も、全然ちがうんですよ。 わかります? 最初はこうなってたんですよ。 |
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それが、前足の縫い目が、 ちょうどひづめのようになるように 自然なかんじになりましたね。 |
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あ、ちゃんと、 とんそくに、なってますよね。 |
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とんそく‥‥ | |
とんそ‥‥あっ。ええと、 ブタフィーヌさんらしい、前足に。 |
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はははは。そうですね。 なるほど、工夫されてるんですね、 ここに縫い目がくるように。 |
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そうですね。 顔にも何本か縫い目が 入ってると思うんですけど、 球体ってやっぱり一番難しいんですよ。 形をつくるのが。 |
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はい。 | |
要は、線、縫い目を作れば作るほど、 球体には近づいていくんですけど、 見た目がどんどん悪くなっていく。 |
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はい。 | |
そこらへんのバランスが 難しいかもしれないですね。 あとは、ほんと一個一個手作りなので。 |
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えっ、手作り? 300個、手作り? |
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はい。 機械では、できないので。 手作りです。 |
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ええー! 手作りなんですか! |
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型紙とか、もちろん、 機械で裁断してるんですけど、 縫って綿を詰めていくのは、 若い年代の中国人のスタッフが、 並んで、綿を詰め詰め。 |
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へぇー! | |
綿も、何グラムって決まっていて、 それをそこのライン長みたいなのが見て、 これダメ、これOK、これダメ、これOK、 というふうにチェックしながら作っていくのが、 ぬいぐるみなんです。 おもちゃって、全部、 機械でつくっているイメージがあるんですけど、 ぬいぐるみは、もう、たぶん、ずーっと 手作りなんじゃないのかなぁと思います。 |
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はぁー。 全く同じ個体はない、ってことですね。 |
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ないですね。 それは、まちがいなくないですね。 |
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全部。 そうですよね。 はぁー。 |
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もう詰め方によって表情が変わるので、 最後に揉んで調整して出荷したり。 |
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同じグラム数入ってても、 部分的に寄っちゃうブタフィーヌがいたら。 |
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こうやって(やさしくモミモミ) やってくれるんですね。 |
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はい。 | |
「あみぐるみ」もそうですものね。 綿を入れながら すごく丁寧に形を整えるんです。 それで表情がかわります。 同じことですね。 |
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ああ、そうなんですか。 | |
中国の現場の人たちには ブタフィーヌさんがなんであるかみたいな、 根本的なことは、伝えるんですか? |
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いや、それは伝えていないです。 | |
なんだと思ってるんでしょうね。 | |
ブタじゃないんだけど‥‥ 髪があるし‥‥ |
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サンプルに 「ブタフィファサン」 って書いてある。 |
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ははは、ブタフィファサンって 呼ばれてたんだ。 |
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きっと中国では めでたい動物ですよね。 |
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しかも黄色は風水的にいいはずですよね。 | |
なにかおめでたいものだろうな、 みたいなふうにとられてたりしたらいいですね。 |
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はははは。 | |
はははは。 | |
でも、マンガをみんなで 読んでたということではないのに、 このかわいさがちゃんとできるのはすごいなぁ。 意外と若い子が作ってるんですよね。 |
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そうですね。若いです。 すごい若いチームでつくっています。 |
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(つづきます) | |
2008-12-09-TUE |