(税込・配送手数料別)
著者 | 福森道歩 |
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価格 | (税込・配送手数料別) |
仕様 | A5判/112ページ/オールカラー /ソフトカバー |
発売元 | 東京書籍 |
取り扱い | 「ほぼ日ストア」並びに 全国の書店、ネット書店。 |
本書のサブタイトルは
“さもないものが酒の肴にも、ご馳走にも”。
さもないもの、というのは、“然もない”と書き、
“それほどでもないもの”という意味です。
そう、このレシピ集には、
ふだん使っているようななんでもない食材を使った、
うーんとおいしい土鍋料理が、たくさん!
しかも“小鍋”というタイトルのとおり、
少量でも、できるんです。
そして、写真をごらんいただければおわかりのように、
“さもない”なんてとても言えないうつくしさ。
陶工としてだけでなく、
料理家としても活躍している道歩さんのレシピですから、
味は保証付き! です。
小鍋は、「ほぼ日」の「うちの土鍋の宇宙」でいえば
「ベア2号」のサイズ。
小鍋しか使えないの? いえいえ、そうじゃありません。
「ベア1号」のようなふつうの大きさの土鍋でも、
「おおきいベア」のような
たっぷりサイズの土鍋でも大丈夫。
食材などの分量をかえれば、応用がききます。
本書で紹介されているレシピは、
土楽の土鍋を使う前提ですから、
土楽ならではの調理法である、
さっと煮る、煮込む、蒸す、茹でる、焼く、炒める、
オーブンやオーブントースターで加熱する、
それからもちろん、ごはんを炊く、
さらに、器として使うことまで、
すべての使いかたが網羅されています。
テーマは8つ。
●豆腐で一杯(5レシピ)
●大豆製品で一杯(7レシピ)
●冷蔵庫の中のさもないもので一杯(13レシピ)
●魚介が食べたい(13レシピ)
●肉が食べたい(15レシピ)
●野菜やきのこも食べたい(16レシピ)
●つまみパン(3レシピ)
●つまみめし(7レシピ)
合計、79のレシピが詰まっています。
「つまみだけ?」‥‥ここは解説が必要。
道歩さん、陶工として一日たっぷり汗を流して
働いたあとのたのしみが、料理。
それも、気軽に、さっとつくることができて、
お酒のおつまみになるものが大好物。
夜は、あんまり炭水化物を食べないんですね。
ごはんや麺類、パンなどは、
最後にちょこっとあればいい、というスタイル。
それゆえに本書はすべてのレシピが
「つまみ」に分類されています。
でも! 食べたことのある
私(「ほぼ日」武井)には言える。
道歩さんのつまみって、
ごはんのおかずにぴったりなものが、
たーっくさん、あるんです。
そしてもうひとつ言えるのは、
この本が「土鍋料理の入門書」として、最高だということ。
とても間口がひろく、かんたんで、気軽な料理ですし、
なにせ“さもないもの”がご馳走になると、
つくり手の道歩さんが言っているわけですから。
「土鍋って使うのが難しいんじゃないかなあ‥‥?」
と、躊躇しているかたにこそ、
ぜひおすすめしたいと思います。
(土鍋マイスターのみなさんにも、
さらなるレシピ集として、おすすめします。)