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これは、突拍子もない「言いまつがい」に見えますが、
じつは説明がしやすいという例ですね。
「すずめ」も「ねずみ」も、
日常にしばしば登場する動物ですよね。
音の面からいっても、ともに3文字で、
細かくいうと「ず」という音が
真ん中にあるという共通点がある。
いわば、「よくある動物」という引き出しから、
よく似た音のことばを間違って取り出してしまった、
ということでしょう。
目の前にいる「すずめ」のことを
「ねずみ」と言ってしまうと、
周囲にいる人はびっくりしてしまいますけど、
説明しようと思えば、できなくはない。
そういうケースだと思います。 |
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これは‥‥たしかに、ずいぶん違いますね。
ええと、完全な説明は無理かもしれませんが、
どうしても説明しなければならないとすると、
できなくはないです。
まず、「洋服ダンス」と「冷蔵庫」というのは
「ものを収納する場所」という共通点がありますね。
で、「オーバー」と「座布団」というのは、
まあ、ぜんぜん違うといえば違うんですけど、
要するに、繊維でできた、ふかふかしたものだと。
ですから、ちょっとした気のゆるみによって、
間違って検索してしまって、
「洋服ダンス」が「冷蔵庫」に、
「オーバー」が「座布団」になってしまったと、
まあ、いえなくもない、と。
しかし、だんだん説明が難しくなりますね(笑)。 |
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あ、これは、むしろ説明しやすいですね。
「ヘルベチカ」というのはもともとラテン語で
「スイスの」という意味ですけれども、
アルファベットなどのフォント名として知られてますね。
けれども、フォント名というのは専門的なことばで
ふつうはあまり使わないことばですよね。
つまり、一般には、馴染みのないことばだといえます。
一方、「ポーレチケ」というのは、
歌詞の一部として登場しますね。
「♪さぁ、楽しい、ポーレチケ、ポーレチケ」という。
ええと、これは、なんの歌でしたっけね?
ま、そのくらいの認識であることがほとんどで、
逆にいうと、歌詞で出てきたくらいの馴染みしかない。
つまり、「ヘルベチカ」も「ポーレチケ」も
同じくらい馴染みのないことばで、
でも聞いたことはあるぞ、という感じですよね。
つまり、共通項としては
「本来の意味は知らないけど、聞いたことはある」と。
音も似ているし、音節数もだいたい同じ。
というときに、そういう馴染みのないふたつのことばを
取り違えてしまうのは、まあ、ありうることだと思います。
え? まだあるんですか? |
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なんですか、これは(笑)。
「最近の若い人は」って言おうとして、
「ごっ、ごっ」ですか‥‥。
うーん‥‥これは難しいですね‥‥。
ええと‥‥ちょっとこれだけでは、説明できないです。
すいません、これは、説明不可能(笑)。 |
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2007-05-03-THU
(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
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