谷川俊太郎さんが文を書き、
できあがった話をもとに、
松本大洋さんが2年の歳月をかけて描いた、
『死』をテーマにした絵本です。
本のデザインは祖父江慎さんが担当しました。
印刷は、白ダブルトーン2版を使用する
6色刷りを採用しています。
すべての漢字にひらがなのルビがふってあります。
「ほぼ日ストア」の購入特典は
著者である谷川俊太郎さん、松本大洋さん、
企画監修者である糸井重里の
『かないくん』についてのメッセージと、
松本大洋さんが本の制作初期段階で
構成を考えるために描いた
全体のラフスケッチを掲載した非売品の副読本です。
『かないくん』1冊につきひとつ、ついてきます。
この副読本のデザインも、絵本本体とおなじく
祖父江慎さんとコズフィッシュの鯉沼恵一さんに
お願いしました。
表紙の絵は、この本のために松本大洋さんが
描きおろしてくださったものです。
「かないくんを作った人たちの声を集めて。」の動画で
描いているのがその絵です。
これは、本にはない、「かないくん真正面」の絵です。
※副読本は、漢字にルビをふっていません。
▲完成品の絵本と大洋さんのラフスケッチを
見くらべるのもたのしいです。
谷川俊太郎さん、松本大洋さんはじめ
『かないくん』の制作に関わった人たちの声を集めた
動画をつくりました。
どうぞごらんください。
『かないくん』は、B5サイズの
フルカラーの上製本ですが、
通常の書籍にはあまり見られない、
加工やデザインがほどこされています。
「乱落丁かな?」「印刷が落ちているかな?」
と思われることもあるかもしれませんが、
下記の5つのポイントをご確認ください。
書店で流通する本としてはたいへんめずらしい、
裏表紙「表4」がまっしろのデザインです。
通常、本の値段やコードなど
「表4」には何らかの記号類が印刷されるので、
本のことをよく知っている方ほど
ミスに見えてしまうかもしれません。
『かないくん』はカバーの「表4」、
本体の「表4」ともに
まっしろな姿でOKです。
乱丁や印刷が抜けているのではありません。
▲カバーの「表4」。
▲本体の「表4」。
本のカバーを取り去ると、本の本体の表紙が現れます。
カバーには黒い文字で
「かないくん」とタイトルが刷られているのですが、
本体の表紙にはタイトル文字がありません。
松本大洋さんが描いた「かないくん」の横顔だけが
表紙に刷られています。
▲カバーの表紙。
▲本体表紙にはタイトルがありません。
本のカバーには通常、紙の強度を上げたり光らせるため
表面加工がほどこされていますが
この本は、加工が途中で切れたような
デザインにしあげています。
本を手に取って「フィルムが途中で切れている!」
と、驚かれるかもしれませんが、それが正しい姿です。
通常「加工を途中で切る要望」はありませんので、
加工方法、デザインともに工夫しました。
『かないくん』のお話を読んでいただければ、
祖父江さんの装幀の意図を
くみとっていただけるかもしれません。
▲表紙側の、カバー折り返し。
▲裏表紙側は、折り返し部分ではなく
おもて側に切れ端があります。
『かないくん』は、
本の著者や印刷した場所、著作権などの
クレジットを記載する
「奥付」がない本のように見えます。
表4側のカバーの折り返しをめくると、
そこに記載されています。
これも、本の内容から考えてデザインされたものです。
▲カバーをめくると奥付が。
「白い表4」のデザインをいかすため、
本のバーコードは帯に印刷しています。
▲バーコードは帯にあります。
『かないくん』をお読みになった感想を
postman@1101.comまでメールでお送りいただくか
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感想メッセージは「ほぼ日」で紹介することがあります。
著者:谷川俊太郎 松本大洋
発行:株式会社ほぼ日
定価:(税込・配送手数料別)
ISBN:978-4-86501-107-4
48ページ 特殊6色刷フルカラー
B5版(257×182mm)
帯・カバーあり上製本
紀伊國屋書店・ジュンク堂書店・
ブックファースト・有隣堂・
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※「かないくん 副読本」(非売品)は
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